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翔太鈴木
2022年7月26日 05:49
「よし、出来たぞ」研究室。窓から空を眺めていると、背中からそう声が聞こえた。「博士、完成ですか?」この人は発明家で、自分は助手だ。自分の上司とも言うべき人だが、「鉄腕アトム」を読んで発明家になったこの人は、自分を「博士」と呼ばせる。「おう、やっと出来たよ」「今度は何をつくったんですか?」「レーダーだ」「レーダー?何を探せるんですか?」そう聞くと、博士は自信満々な顔を向けた。「な