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【MEMBER'S VOICE #3 細田真萌】SXIの仲間とともに、社会から求められる「スポーツの使い方」を模索していきたい

 私たちSports X Initiative(SXI)の一番の特徴ともいえるのは、メンバーの多様性です。実績に限らず、事業開発、ブランディング・マーケティング、各種制度設計、データアナリティクスなど、多様な専門性を有したSports Xのアルムナイメンバーを、リレー形式でご紹介いたします

細田真萌(Hosoda Maho)
◎経歴
筑波大学附属高校 → 筑波大学体育専門学群 → 朝日新聞社 → 楽天
◎私にとってSports X Leaders programとは…
「スポーツを取り巻く環境を本気で良くしようとする、遊びを忘れないアツい仲間たちと出会った最高の場」

スポーツが秘める無限の可能性を社会に役立てたい

 皆さん初めまして。Sports X Leaders Program(SXLP)2期卒業生の細田真萌です。諸先輩方がカッコいい自己紹介を書いている中ですが、こんなへっぽこもいるんだぞ! という多様性を見せられればと思い、勇気を出してこの文章を書いています。

写真(細田)

・小学校~大学時代
 私のスポーツとの接点は、小中学校まで遡ります。地元の公立校に通っていた私は、いじめやクラス内の対立など、さまざまなことを経験しましたが、一貫して側にあり、支えてくれたのがスポーツでした。

 中学校では陸上競技の100mHを専門にしていましたが、真面目に練習に取り組めば取り組むほど成績が伸びたことで、努力するといつか結果がついてくるという成功体験を得ることができました。また、クラス内で女子同士が対立した時も、体育の授業でクラス対抗リレーがあると、自然とわだかまりが消えて一致団結していたり、今思えばその頃から、スポーツの持つ不思議な力に魅せられていました。

中学・陸上(恥ずかしい)

 高校に入っても陸上競技を続けていた私は、漠然と「将来はスポーツの力を使って社会を良くする、カッコいいキャリアウーマンになりたい!」と考えていました。公務員だった父の影響か、「公共に資する仕事がしたい」という気持ちは、今も昔も変わっていません。筑波大学の附属高校に通っていたこともあり、体育の先生方から、将来スポーツの仕事がしたいのであれば、と勧められた筑波大学の体育専門学群に進学したのが、2011年4月。東日本大震災の1カ月後でした。

 進学し陸上部に入部すると、「陸上マガジン」が三次元になった?と思うくらい、高校トップレベルの選手がたくさんいて、圧倒されました。部活の傍ら、東日本大震災で被災した方々へのボランティア活動を行う学生団体にも所属し、「競技を極めるのではなく、スポーツを使って別の目的を達成する『スポーツを使う』という関わり方の方が、自分の力を最大限に活用できるのではないか」と考えるようになりました。

 結果、陸上部を1年で辞め、2年生からはボランティア活動や、出身地の成人式を盛り上げる活動などに注力し、それぞれに「スポーツ」を切り口として関わっていきました。ここでの経験が、今の自分にもつながっていると思います。

大学・ボランティア_2

・朝日新聞社時代
 朝日新聞社では、新聞社の良質な情報をより多くの人に届けたいという思いから、WEB事業を管轄するデジタル部門への配属を希望し、朝日新聞社の手掛けるWEBメディアの購読者を増やす業務にWEBマーケターとしてあたっていました。

 1年が経つ頃には、やはりスポーツに関わる仕事がしたいと強く思い、業務量が多く過酷といわれていた高校野球をインターネット配信するサービス「バーチャル高校野球」のチームに志願し、マーケティング・プロモーション担当としてジョインさせていただきました。この経験がきっかけとなり、スポーツ業界で奮闘するさまざまな先輩方とも出会うことができました(生意気なひよっ子をこのプロジェクトに参加させてくださった当時の上司たちには本当に感謝です)。

朝日の仕事

 また短期間ではありましたが、五輪のスポンサーとして、新聞広告出稿と絡めて他のスポンサー企業のアクティベーションを受託する仕事なども経験させていただきました。朝日新聞社はスポーツを報じるメディアであり、高校野球などのコンテンツホルダーであり、五輪などのスポンサーであり、さまざまな立場でスポーツと関わっている会社で、いろいろな視点に触れる機会のある非常に有意義な4年間を過ごさせていただいていたのですが、スポーツとさまざまな事業のコラボレーションを模索し、スポンサーアクティベーションの可能性を追求することで、スポーツ産業の活性化を実現できるのではないかと考え、0期の林さんのお誘いを受け、楽天株式会社へ転職することを決めました。

・楽天時代
 2019年2月より楽天株式会社にて、楽天がスポンサーになっているチームや大会へのスポンサーシップを通じたブランディングやマーケティングに取り組んでいます。ブランドとして取り組む企画もありますが、何より70を超えるサービスとどうROIを成り立たせながらコラボレーションし、チーム、事業、そしてファンに対し新しい価値を生み出せるかを日々考える仕事は、非常にチャレンジしがいがあり、鍛えられているなと感じています。

楽天の仕事2

いろいろな人の助けを借りながら猪突猛進する

 正直、社会人6年目にして「自分にはこのスキルがあります!」と胸を張って言えるものはあまりありません。前職から今に至るまで、WEBサービスに関わり続けているため、WEBマーケティングに関する知識は多少あると思います。

 ただそういった専門性よりも、現状は「いろいろな人の力を借りて、一人では実現できないことにチャレンジする」「自分で決めたことに対してはイノシシのごとく邁進し、やり抜く」ことを大切に、日々精進しています。

スポンサーシップの在り方を変えたい!と参加したSXLP

 SXLPに応募したのは、ちょうど楽天に転職して少し経った頃です。その時の私は、下記2点についてよく考えていました。

・いわゆるタニマチ的な、なあなあなスポンサーシップがあることで、将来的にスポンサーシップ市場が下落するのではないか

・スポンサーシップの効果検証フレームを作ることで、スポンサーシップの価格が適正化され、適正価格をベースにコンテンツホルダー、スポンサー側双方が自助努力するようになるのではないか

 これらの課題感と、それに対する漠然とした解決策を考えていた時でした。諸々物事を俯瞰して捉えることが苦手だったので、システムデザインの考え方を学べることも、大きな魅力でした。

スポンサーチームワーク

誰かの課題を解決するスポーツの使い方を模索し続けたい

 SXLPでの素晴らしい講師陣、先輩方、同期たちとの議論や対話を通じて、スポンサーシップにはさまざまなあり方があること、タニマチ的なスポンサーシップが悪ではないこと、そして何より、スポンサーシップとはスポーツを考える上で一つの側面でしかないことを改めて認識することができました。

 個人的にはスポーツとさまざまなものを掛け合わせることで、スポーツチームだけでは実現しえない、新しい価値を生み出す可能性を秘めるスポンサーシップ及びパートナーシップに大きな魅力を感じているため、この領域をもっともっと深掘りすることで、スポーツが誰かの課題を解決し、社会から求められる基盤として機能するよう、スポーツの使い方を模索し続けたいと思っています。

 答えもなく、先も見えない問いですが、視点は違えど志を同じくし、共に課題にアタックするSXIの仲間たちと一緒に、いつまでもイノシシのように猛進していきたいと思っています。

夢を朝まで語り合える素敵な仲間がたくさんいます!

 このコミュニティの中ではまだまだひよっ子な私ですが、スポーツの未来を語るだけでなく、プライベートも含めさまざまなことを分かち合える本当に素敵な仲間に出会えたなと思っています。

2期!!

 メンバーが私の通っている生け花教室に体験にきてくれたことも!

生け花教室

 このコミュニティに少しでも貢献できるようになることも、今では私の大切な夢です。我こそはという方、一緒に夢を追いかけましょう!

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