2023年6月の読書記録
先月の読書記録を読んだら↑こんなことが書いてあったけど、あまりに大嘘すぎる6月を過ごしたことに気づいて爆笑した。
12000ポイントあったはずの楽天ポイントはこの1ヶ月で全て本に消え、現在残り約1200ポイントです。アホすぎやろ、自分。あとアマギフをゲットしたのをいいことに、Amazonでも本をポチった。調子乗りすぎた。
今月は1冊を除き、読了本のすべてが購入本であるのに加え、積読がさらに増えました。なんたることよ。
そんな6月に出会ったのはこの11作品、計13冊。
読書記録バックナンバーはこちら▽
原田マハ『たゆたえども沈まず』(再)
カテゴリ:ストーリーを味わう、体験を得る
再読日:6/4
パリに持っていく予定の小説エントリーNo.1です。1回目読んだときに瞼の裏に浮かんだパリの光景がまだ色褪せてない中で今回2回目を読んだけど、相変わらずだいすき。
辻村深月『名前探しの放課後(上)』『名前探しの放課後(下)』
カテゴリ:ストーリーを味わう、体験を得る
読了日:<上> 6/2、<下> 6/6
辻村作品についてはまたおいおい別記事で語るので手短に。
この作品はとにかく、ラスト怒涛のリンク回収が本当に最高だった。リンク作品の総決算みたいな作品。”いつか” と ”あすな” っていう登場人物の名前も好きだし、こんな青春してみたかった〜〜〜ってなる。
辻村深月『冷たい校舎の時は止まる(上)』『冷たい校舎の時は止まる(下)』
カテゴリ:ストーリーを味わう、気づきを得る
読了日:<上> 6/11、<下>6/12
リンク作品の中で、ミステリ要素としてはこの作品が圧倒的なのでは?
各章語り手の視点が変わって、それぞれの登場人物の人生や考え方が丁寧に綴られているから、登場人物全員のことが大好きになってしまう。
辻村さんの長編作品の中でも特に好きな『子どもたちは夜と遊ぶ』『ぼくのメジャースプーン』と並んで大好きだった。
古内一絵『女王さまの夜食カフェ』
カテゴリ:言葉を味わう、気づきを得る
読了日:6/17
コンビニバイトで疲れまくって心身ともにキャパオーバーになった日のバイト帰りに ”こんな日はこれしかない…!” と買った、マカン・マランの2作目。1作目が気に入ったから、とサイン本・特典付を狙ったけど見つからなかったせいで1を読んでから2を読むまでちょっと期間が開いてしまったけど、このタイミングで読めてよかった、と思った。
パリに行くまであと1ヶ月ちょい。それまで怒涛の学期末・研究・心理実習・バイト期間があるから、きっとまたキャパオーバーになる。そんな時はマカン・マランに頼ることにしよう。
辻村深月『ロードムービー』
カテゴリ:ストーリーを味わう、気づきを得る
読了日:6/18
4作収録されている短編集。全部好き。特に『ロードムービー』と『道の先』は言葉が素敵すぎて泣きそうになる。冷たい校舎〜とのリンクがメインだから、ぜひ冷たい校舎〜を読んでから読んでほしい。
辻村深月『光待つ場所へ』
カテゴリ:ストーリーを味わう、気づきを得る
読了日:6/20
この作品も短編集。短編集の中なら『ロードムービー』と迷うけど、この作品が好きかもしれない。冷たい校舎〜はもちろん、他の作品とのリンクもあるので、一通り辻村作品を読んだ後に読むのがおすすめ。
特に1作目の『しあわせのこみち』、好きだな。
辻村深月『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』
カテゴリ:ストーリーを味わう、気づきを得る
読了日:6/21
今月は本当に辻村月間。
この作品は特にリンクがあったわけではなさそう。だけどチエミとみずほで世界の見え方が食い違っていたところのリアルさとか、辻村作品お馴染みの後半にかけての伏線回収とか、最後まで手を止めることなく一気読みしてしまった。
辻村深月『盲目的な恋と友情』
カテゴリ:ストーリーを味わう、気づきを得る
読了日:6/24
黒辻村の最骨頂では?というこちらの作品。
恋パート、友情パート、友情パートのラストに描かれている結末。
あまりの衝撃で読み終わったあと恐怖で鳥肌が立った。
トラウマ級のドロドロさだから再読はしたくないかも…
でも今後の人生のためにもここで受けた衝撃を忘れないようにしたい。
吉本ばなな『はーばーらいと』
カテゴリ:世界観を味わう、気づきを得る
読了日:6/27
新作が出ると知ってずっと楽しみにしていた、ばななさん。
宗教二世という重いテーマを扱いながらも、独特のタッチで最後まで読めてしまう不思議さ。ばななさんでなければ私は読めなかったかも。
人を救う、って、愛って、こういうことをいうのかな、と思わされた。
サン=テグチュペリ『星の王子さま』
カテゴリ:言葉を味わう、気づきを得る
読了日:6/29
あまりにも有名すぎるのに、お恥ずかしいことにまだ読んだことがなくて。新潮文庫の100冊ってことでやっと手を出した一冊。たまたまこの作品の作者・サン=テグチュペリさんの誕生日に読了したことからも、このタイミングでこの作品に出会えたことが運命的に思える。
一見、絵本のような不思議なお話だから、読む人が読めば ”よくわからん” で終わってしまうかも。だけど名作と言われるだけあって、ちゃんと深いメッセージが込められているし、それをちゃんと読み解ける人にとってはこの作品は一生の宝物になると思う。
私はこの作品を宝物にできるような人と仲良くなりたいな。
辻村深月『Another side of 辻村深月』
全作品解説は、各作品が読み終わるたびに該当作品の解説を読んでいるから、正確にはまだ読み終わってはいないのだけれど。
すっかり辻村作品の虜なので、ファンブックも楽しんでいます。
辻村作品に手を出しはじめたきっかけの1つが、発売されたこのファンブックを楽しめる読者になりたい!っていうことだったりするので。すっかり辻村チルドレン(もうチルドレンじゃないかも…)になれて嬉しいです。本当に、辻村さんに出会えてよかった。
ギリギリ6月には間に合わなかったのでここには載せていませんが、上記以降さらに『島はぼくらと』も読み終え、辻村ワールドすごろくが完成しました。ちらっと書きましたが、辻村作品については近日中に改めて記事を書くつもりです。おたのしみに。
7月こそは本を買わず、慎ましく積読消化と再読、なにより専門書を読んで研究に励む所存です(宣言)。
ではまた。辻村さん語りのnoteと来月の読書記録でお会いしましょう。
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