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東京老舗スイーツ「小川軒」❤︎とパリの時間錬金術 A Moment is Eternal !?

手土産の品は、美味しくてシャレていて、ちょっと珍しいものがいい。私は真っ先に「小川軒のレーズンウィッチ」を思い浮かべる。今回の日刊かきあつめのテーマは「お土産」ということで。連々綴ってみたい。

◆東京スイーツの老舗「小川軒」◆

@東京の老舗スイーツ「小川軒」は明治38年創業。開業から100年以上経つ。私は大正時代に東京で生まれ育った祖母に教わった。祖母も目上の人に教わったのだろうと推察される。何かのおめでたいタイミングには大体いつも「小川軒」とスタンプ風印刷が施された白い長方形の箱を手渡された。白い箱を開けると、レーズンウィッチが隙間なくびっしりと並べられている。※10個入りなのだ。

レーズンウィッチの元祖である。最近は類似品も多いので、珍しさが昔より薄れてみえるかもしれないが実際にはそんなことはないのであーる! ノンノン!!未だの方はぜひ本家を一度お試しあれ。

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新橋と目黒ではイートインコーナーも併設されています。無添加で製造。また老舗ならでは職人気質のコストパフォーマンスの良さ。急に値上げしたりしません。限定販売ですので購入の際は予約が必要。どうぞお見知り置きくださいね。

東京でサラリーマンをしているとたまに手土産として配られる。業界人という属性の間柄でも名店として有名である。スベらない間違いない手土産の参考例。もしかして会社のおやつとして食べた事のある方いらっしゃるかもね! 

小川軒のマークは目立つのですぐに気付く。個人的にはグッドデザイン賞を進呈したいくらいだ。シンプル!レトロカワイイ!パンダのananで小泉今日子さんの写真に写り込んでいたのも懐かしい。私はすぐに発見しましたよ。鈴きの目ざと—いってば!  ※「そしてレコーディングは進むのさっ!」回です。

◆小川軒レーズンウィッチの魅力を語る◆

まずその絶妙な食感にあるだろう。さくさくしたクッキーの間に乾燥レーズンと生クリームが挟まっている。バター、生クリームが昔馴染みのレトロ感を演出するが如く、贅沢にこってりとふんだんに使用されている。うーんー太るなあと思いつつ、つい1つ2つとペロリと平らげてしまう。

◆偏愛的な食し方◆

私は1人でいるとき。または時間のあるとき。生クリームからクッキー生地を剥がし分解して食べる。こうすると小川軒のクッキーを2倍味わえる。小川軒を味わう時間がちょっとだけ長くなるってわけ。小川軒と私との間の至福で至極な時間が延長されてロングタイムに・・。うーん。実際食べている見た目は相当恥ずかしい。「そんなに口が小さいんですか?かわい子ぶるんですか?」と聞かれる以前にもう常識外れの変態行為である。それでもついついクッキー生地剥がしの実行犯に及んでしまうのであった。

この剥がし食べ作戦は、他社ではなかなかこうも上手くいかない。それは小川軒のクッキー生地が他社より数倍サクサクしているからだ。類似品は大抵湿り気があるので、小川軒のようには美しく剥がれてくれないのであーる!

◆時間を操る作家プルースト「フランスカルチャー」に触れてみる!◆

自称他称文学愛好家の私、鈴きの。折角の機会なので文学史をピックアップ。(※詳しい解釈は文学部の先生に問い合わせくださいね。よく学校の教科書に掲載されています。)

この3分を6分に引き延ばすかのようなみみっちい・・とすら言われてしまいそうな時間操作作戦・・何かを思い出した鈴きのである。フランスの古典作家プルーストの手法にも似ている・・という自分のみみっちさを美しくインテリナイズさせる大見得を切る連想に至ってみた・・。

ざっとこんな感じに。マドレーヌというスイーツを初めて食したとき強烈な歓びを感じたというプルーストの主人公の「私」。人生の有為転変、災禍も無害、自らの人生の短さすら錯覚であると思ったという。恋心にも似る。自分という存在である「精神」と向き合う良いきっかけなのだそう。

プルーストの情景溢れる描写に関しては「ぎゃっ!いちいちそこまで考えて毎日生きているんですか?細かすぎます!」と大体の現代人は一見思うに違いないないだろうが・・日本のオタクに似ているし・・何よりも芸術事を尊ぶ姿勢らしい。

兎にも角にも。大作家様の手に掛かれば、一瞬の時間はここまでロマンティックにロングランされる。時物に対面したときの人間の文章表現というものはなんと奥が深く贅沢な世界なのか?歴史に残る賢人たちの知恵である。

永遠の未完とも呼ばれている「失われた時を求めて」。休暇の午後に、日の光を浴びながらカウチの背に持たれて、自分の失った時間を取り戻すかの如く、読書に耽るのもおススメである。長編過ぎて中々ラストまで辿り着かない点も(未完という事実を抜きにしても)もう神秘的な存在として扱われる作品だ。もしかしてフランスが世界に誇る終わらなーい!都市伝説?笑 

時間錬金術師のアイデア貴方のアイデンティティに面白い効果をもたらし人生をより豊かにしてくれるに違いない。

◆My Only Time ・・◆

普段は時間に追われて齷齪している・・そんな生活を送っていると心あたりのある方はいらっしゃいますか?そういう方は、自分だけの特別な時間を持ってみるといいですよ。

自分を「とっておきな存在」に成すのは自分の仕業である。それにはMemories(想い出)がひと役買えるだろう。時間は有限。一瞬の想い出は永遠?人生の愉しみ方?それは貴方次第!って?おそらくきっとMaybee!!

Textby ; SuzukinoAyako 鈴きの彩子

編集;アカヨシロウ →


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