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コスト削減に限界はあるが、収入アップに限界はない

いきなり、タイトルから当たり前すぎることを書いてしまいすみません。。。

でもね、この当たり前のことって意外に忘れられてしまうので、改めてお金を生み出す原点について思考を整理しておこうと思うのです。

今回は、何かビジネスをやっている起業家や経営者はもちろん、会社員など誰にでも当てはまるお話をしますね。

特に、今、お金を貯めたいのに貯まらない人、余裕がなくてテンパっている人(経営者含む)向けに書いています。

1.お金を生み出すのは簡単だ


人は余裕がなくなると、すぐにできる方法ばかりに目が行ってしまいます。自分の不安をはやくなくしたい。そんな焦りから出てくる当たりまえの衝動なことでしょう。

では、お金を生み出すために、今すぐできることとは何でしょうか?

それは・・・

・・・

・・・

言うまでもなく転職によるキャリアアップでも起業して一発当てることでもありません。

答えは、「コスト削減」です。

コスト削減は、ある意味、努力も工夫もなくすぐにできてしまいます。

スマホの使用を少し控えて格安に乗り換えよう。車を乗るのもやめてカーシェアリングを探そう。家賃を下げるために引っ越そう。服なんてすべて中古品を買えばいいや・・・。

書き始めると、思いつきであっても1秒でこれくらいのことは出てきます。これを片っ端からやっていく感情を入れずに淡々とやっていくのです。

収入(売上)が維持されている状態であれば、コストが下がるわけですから、差額としてのお金が簡単に貯まっていきますよね。

あとは、やるかやらないか。ただそれだけの世界です。

ある意味、お金を生み出すことは、コスト削減という手段で簡単なわけです。

なので、お金を貯めたい人は、「今の収入ではお金が貯まらない・・・」と嘆かずに、コスト削減にまずは専念しましょう。収入を上げるよりも手っ取り早くできますよ。

2.コスト削減はどこまでできるか?


しかしですよ。コスト削減をどこまで続けられるのか?となると、少し難しい問題がありますね。

なぜなら・・・

「コスト削減=気持ちの削減」

の側面があるからです。

あまりにも金銭的に苦しくて追い詰められた状況なら、死に物狂いでコスト削減するしかないですよ。恥も外聞も捨てるしかないわけです。

でもね、そこまで苦しくはないけど、「もっとお金を貯めたいな」「もっとお金をつくりたいな」というレベルの場合は、コスト削減ばかり追求していくとモチベーションが落ちてきます。

好きだった愛車も手放し、子どもが笑顔で暮らしていた部屋もなくなり・・・と、なるとやはり気持ちが落ちてしまいます。

人は活力を失うと、頑張って稼ごう!という気持ちまで落ちてくるリスクがあるので、本末転倒になりかねません。

さらに、コスト削減は当然のごとく物理的(金銭的)にも限界があります。

今から、すべてを削減して原始人のような生活などできないわけです。最低限、心地よく生活を送れるモノやコトへの出費は止められません。

ということは、コスト削減は今すぐできる方法だし、目に見えて成果は出ますが、限界がある(打ち止めの時が来る)というわけです。


3.収入なら青天井に増やせる


一方、収入面はどうでしょうか?収入を増やすことに限界はなく青天井で増やすことができます。厳密にいうと、青天井で増やせる”可能性”は誰しもが持っているということです。

であれば、上限がない「収入(売上)を増やすこと」にもっと目を向けてみません?という何ともありきたりなご提案です。

これ、普段であれば「何を言っているんだ!そんなの当たり前じゃないか!」と思うことでしょうね。

ところが、余裕がなくなると一気に視野が狭くなります。テンパってしまうと、いつもとは異なる思考のスイッチが入ってしまいます。

だからこそ、調子が良い時ではなく、調子が悪い時でも感情に振り回されず冷静に思考を整理し、打ち手を考える思考モードに切り替える必要があります。

ここで、僕が心に余裕をなくした時に見返す教訓もご紹介しておきましょう。美輪明宏さんの言葉です。

悩んで落ち込んだ時に必要なのは理性だけ。いらないのは感情よ。

コスト削減は、手っ取り早くできる反面、すぐに限界が来てしまいます。一方、収入は青天井で増やす可能性はありますが、少し時間がかかるデメリットもあります。

だからといって、パニックになっても仕方がないんですよね。

感情的にも感傷的にもならず、はじめから打ち手の全体像を理性で整理する思考法だけが武器になるというわけです。


4.当たり前のことをちゃんとやろう!


では、いったいどのように、収入を増やせばよいのか。どうやってコスト削減をすればよいのか。

ここで、全体像の整理方法を紹介しましょう。

以下の図の3通りです。

え?

今さら、こんな基本的な話?

そうお怒りのことでしょうか?(;^_^A

確かに、こんな図式は今さら言うまでもないことでしょう。平時においてはね。

余裕がない時は、この図式すら頭からすっ飛んでしまい、コスト削減ばかりを極めモチベーションを著しく下げてしまう。

安直に手っ取り早く稼ぐ方法にだけ目移りし、あまり長続きせず、結局やめてしまう。こんな方々をたくさんまわりで見てきました。

改めてここは原点に戻って、一度整理しなおしてみてください。

まず、売上(収入)を増やすのであれば、単価を上げるか、数量を増やすしかありません。

企業なら、安売りばかりを考えずに、質を上げ単価が高い方法も模索しましょう。値上げは悪ではありません。

会社員であれば、単価(給与)の高い職場に身を置くか、収入源の数を増やし複線化することをお勧めします。

たった、この2つの因子で具体策を詰めていくだけでも、収入を増やすヒントは出てきます。

で、貯めるお金を増やしていくのであれば、もう一つはコストを下げていくことです。あくまでも、コスト削減のみで考えず、収入増とコスト削減を両輪で回していきます。

では、コスト削減はどのようにすればよいのか?

当然ながら、固定費と変動費に分けて、それぞれ何をどれくらい減らせるかを考えていきます。

こうしてみてみると、青天井に増やせる可能性をもった収入増と、限界はあるが今すぐできるコスト削減は、どちらか一方を追求せずに、予め全体像を整理して打ち手を設計しておくこと。

という普通過ぎるが、本質的な整理結果になりましたよ。

余裕がなく周りが見えてない状態でも、この図式で頭を整理できるかどうか?あなたの真価はその時に問われます。

15年前にテンパっていた僕自身にそう教えてあげたいものですね。σ^_^;

おしまい。

さて、今回の内容は
いかがだったでしょうか?

少しでもお役に立てば幸いです。

それでは、また会いましょう!

著者・思考の整理家® 鈴木 進介

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