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コロナ1~7波の間にエンジニア未経験から3回転職したアラサーがキャリアを振り返ってみた

最近、退職前の有休消化でカナダへ行ってきました。その前に海外へ行ったのがコロナ前(2019)で、そのときは新卒で入った会社でまだ営業として働いていました。この2, 3年をあらためて振り返ってみると、仕事面の環境変化がいろいろあったな…としみじみ感じます(私生活もいろいろありましたが…)。

今回の記事は、エンジニアを目指してから現在までの約2年間の振り返りと、現在エンジニアを目指している方や新人エンジニアの方への今後のキャリアの参考(あるいは反面教師)になればいいなという目的で書きました。

2020/1~2020/6 (1波) -営業からエンジニアへ転身-

営業からエンジニア(フロントエンド)にジョブチェンジをするべく、仕事後や合間にガリガリとプログラミングの勉強をしていました。独学したReactでポートフォリオを作りきり、いざ転職活動!というところでコロナ1波(2020/1)が襲来しました。転職活動前からチェックしていたWantedlyの求人がコロナ襲来とともに半分くらいに減ったのを未だに覚えています。ともあれ、その少ない求人の中からReactの採用企業に応募しまくって、運がいいことに2020/3までに2つ内定をゲットしました。

内定1社目がブロックチェーンサービスの自社開発企業で業務内容がとても魅力的だったのですが、最初の3ヶ月間は業務委託として働かなければなりませんでした。エンジニアとしての業務経験がない状態での業務委託はリスクが高いと判断して、2社目の自社+受託開発企業にお世話になることにしました。

未経験エンジニアの年収相場を理解していたつもりでしたが、「年収300万ダウン」「家賃補助月10万消失」「妻の病気失業中で1馬力」という現実を目の前にして、2社目に決めるのにも1週間くらい悩みました。悩みぬいた結果、2年以内に営業時代の年収を超えてやるぞ!という思いで、最終的に転職に踏み切りました。妻、親、義親が全員ブロックどころか応援してくれたのも大きかったです。ちなみに家賃補助消失のため、安いところへ引っ越しました。

コロナ禍でコード未経験のアラサーがWEB系自社開発企業のオファーをゲットするまで(勉強内容編)

2020/7~2021/10 (2~4波) -エンジニア1社目で修行-

コロナ2波(2020/7)の中で晴れてエンジニアになることができました。Webフロントエンドの案件をやるものだと思っていたのですが、リリースして1年位のモバイルアプリの開発に携わることになりました。かなりモダンな技術スタック(React Native/TypeScript/GraphQL)で、初案件としてかなり濃い経験を積むことができました。また、3ヶ月目くらいからバックエンドやWebフロントエンドにも携わることになり、Laravelや一部AWSサービスの知見も広げることができました。いろいろな仕事に携わらせていただき、入社半年後に約80万年収をあげていただきました。

また、スキルが積めたことに加えて、社内の人間関係にもとても恵まれました。社員約10人が全員いい人達で、マネージャ陣はコロナ初期のリモート環境によるメンタル問題などに取り組んでくれました(1on1実施、Gather導入、VR勉強会の実施など)。

入社半年後には社内ブログやQiitaでのアウトプットもはじめました。エンジニア1年目の勉強内容については以下の記事をご覧ください。

エンジニア転職して一年経つので自宅学習で使った技術書&Udemyをジャンル別に評価してみた

2021/11~2022/7 (5~6波) -エンジニア2社目で年収大幅アップ-

エンジニアになって1年が経ったころ、WantedlyやQiita Jobsで週3回くらいスカウトが届くようになりました。中にはヤフーのような大きい会社からもお話をいただくこともあり、「自分が思っているよりエンジニアとしての市場価値が高いのでは?」と疑問が湧いたところで転職ドラフトに参加してみました。その結果、驚くことに結構有名なメガベンチャーから700万オファーが複数きて内定もいただけました。1社目の会社にとても居心地のよさを感じていていたのですが、生活の苦しさを天秤にかけて2回目の転職に踏み切ることにしました。本当にいい会社だったので、退職を伝えるときは本当に辛かったです。エンジニアになって1年4ヶ月で、「2年以内に営業時代の年収を超えてやるぞ!」という目標を達成することができました。前回引っ越した家が置いたものが全てカビるパラサイトみたいな半地下住宅だったので、この転職のタイミングで再び引っ越しました。

【転職ドラフト】エンジニア2年目で年収が300万アップした件

エンジニア2社目ではフードデリバリーアプリの開発に携わることになりました。コロナ禍でかなりホットになった業界で、フルスタックで広く浅くではなく、フロントエンド専業でReactやUXまわりの知見を深めようという思いで入社しました。

デザイナーさん(前の会社にはいなかった)との協業やコーディングの師匠的存在に出会えたことで、入社前の目論見通りフロントエンドの知見を深めることができました。

また、3ヶ月間だけですが、別の会社で業務委託としてリモートワークツールのモバイルアプリ開発も行っていました(会社の路線変更で私含めた業務委託全員クビになりました)。

2022/8~ (7波) -エンジニア3社目でAIエンジニアへ転身-

Wantedly経由で創業2年のベンチャー企業(10人以下)からAIエンジニアのお話をいただきました。初の社員エンジニアとして、大学との共同研究とフロントエンド開発を行っていく予定です。当初は全く転職を考えていなかったのですが、以下のような経験ができそうだと思い、思い切って新しい業界に飛び込んでみることにしました。

  • 未経験の領域(データサイエンス)の仕事

  • 営業時代の経験をいかした仕様提案や開発

  • ゼロイチフェーズの開発および組織づくり

  • マネジメント

当初思い描いていたキャリアと現在

2年前のエンジニア成り立ての頃は、当時流行っていたエンジニア系インフルエンサー(笑)に影響されて、フロントエンド(Web)もバックエンドもインフラもできる月単価80万以上のフリーランスエンジニアになることを目標にしていたのですが、現在はモバイルアプリ開発やUXまわりに強みをもった年収そこそこの正社員エンジニアです。

3社でエンジニアを経験してみて、プロダクトや会社寄りのことを考えるのが好きらしいということがわかり、フリーランスだとどうしても仕様の提案や組織づくりには関わるのは難しいと思いました。また、正社員+副業の方が安定してお金も稼げると感じたので、個人開発に踏み込まない限り、あえてフリーランスにこだわる必要もないのかなと今のところ思っています。

思い描いていたキャリアからはちょっと逸れましたが、なんだかんだで毎年新しいことを経験でき、そんな毎日に楽しさを感じているので、今のところ100%満足しています。

やってよかったこと

Qiitaでのアウトプット活動です。別にZennでもよいのですが、勉強した内容をメモ代わりにまとめておくだけでも、自分の理解の確認や転職時のアピール材料になります。いいね数などは全く意識する必要はありません。気軽な気持ちで書いてみましょう。

やらなくてよかったこと

Twitterです(情報収集目的で一応アカウントをもっていますが、ほぼみていません)。エンジニアを目指す人や新人エンジニアにとって悪影響かつ適当な情報に溢れているので、精神衛生によくないと感じてやめました。また、エンジニア系インフルエンサーの人たちのつぶやきを面白半分でみてみたら、大体高慢な感じで嫌な気持ちになりました(そのつぶやきに返信している信者?っぽい人たちも気持ち悪いな…と思ってしまいました)。

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