夏が来る前の由比ヶ浜
日が少し傾きかけた午後3時。
私は由比ヶ浜にいる。
1日の半分を照らし終わった太陽は
少し疲れた感じで白く輝いている。
今日の日差しも強いけれど、
真夏のギラギラした太陽よりは柔らかい。
真夏の暑さに今から身構えてしまう。
少し暑いくらいの暑さとたまに来る涼しい風がちょうど良いんだけどな。
今日は靴下だけ脱いで、
海辺を歩いた。
海水は少し冷たいが、
慣れてくると不思議と暖かく感じる。
たまに水に浸かりながら材木座のあたりから長谷まで歩く。
ふと足元を見ると小さな貝が大量にいる!
それぞれが色鮮やかでとっても綺麗。
まるで生きている宝石のよう。
小さな貝たちは波が来るたびに、
半分くらい砂浜から体を出して呼吸をする。
可愛らしいし美しい。
それにしても
貝は波を見ずに
波が来るタイミングを理解していてすごいな。
私も、目をつぶって音や感覚で波が来るのを予想してみたけどわからなかった。
貝にしかわからない何かがあるのだろう。細かい振動なのかな。動物は本当に敏感で繊細だと思う。
純粋さに癒されるし、そういうふうに生きていられる羨ましさも感じる。
そんなことを考えながら由比ヶ浜の海辺を歩いた。
今日も一日お疲れ様でした。
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