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【レポ②】長寿社会における生き方【ノーベルプライズダイアログ東京2019】

4部構成のノーベル・プライズ・ダイアログ。
第1部「長寿化と社会」のレポの続きです!

ちなみに前回のレポはこちら
人口高齢化を重視すべき理由

   

長寿社会における生き方

次はパネルディスカッション。3人の演者と1人の司会者で「長寿社会で生きていくうえでの課題や機会について」のディスカッションを聴講。

演者は、2015年にアルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞を受賞されたアンガス・ディートンさん。東京大学の高齢社会総合研究機構の特任教授である秋山弘子さん。日本大学経済学部/人口研究所の教授である齋藤安彦さん。そして司会はノーベルメディアのアダム・スミスさん。

内容をまとめると、

健康とは自立である
→近年は平均寿命よりも健康寿命が重視されている。WHOも「健康」の定義を示しているけど、つまりは「自分で自分自身のことができる」状態。介護されるんじゃなくて自分で生活を維持できること。健康・自立に重きを置いて考えていく必要がある。

高齢化社会のチャンスは「新しい人生設計」
→長く生きられることで人生の自由度が高くなる。夢を探したり、能力を発揮したり、キズナを持ったり、幸せを追求したり。100年の人生はイノベーションの宝庫で、個人にも社会にもたくさんのチャンスがある。

・仕事は最善の良薬
→身体的、認知的、社会的な面でもメリットとなる。逆に、孤独感は健康に悪影響を与える。仕事を通じて社会との絆を維持することが重要。

・データの質についての問題
→政府の望まないデータは発表されないということが起こっている。国勢調査や移民のデータを操作されてしまう危険性。基礎科学の重要性も軽視されがち。

・技術の使い手は「我々」である
→技術は社会をよりよくするが、もし技術があっても考え方そのものは人に依存する。技術では人の考え方を変えられないだろう。例えばタバコは体に悪いとだれもが知っているはずなのに多くの人がやめられない。どうやって考え方を変えるかが社会学の課題。

 

ディスカッションの最後には、よりよく生きるためには「喜び・多様性・幸せであること」の3つが重要という意見で締めくくられていた。

「高齢化社会にもチャンスがある」って捉え方がいいよね。人生の自由度を高めていけるって考え方が好き。
この前「LIFE SHIFT」という本を読んだんだけど、その本でも100年を生き抜くライフプランの必要性についてが書いてあって。でも、やや差し迫ったように説いていたかなという印象。
強迫観念に駆られてあれこれしなきゃ!って焦るよりも、自分の持つ好奇心に正直にしたがって、いろんな分野や世界を見て聞いて学んでいきたい。
 
(まずは英語しゃべれるようになりたいな。演者だけでなく参加者も、国籍かかわらず当たり前のように英語ペラペラでカルチャーショック!!!)

 

 

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