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世界のランニングあれこれ

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私が自分の目で見てきた世界の陸上・ランニングについて書きます。
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#中長距離

競技選手はスーパーシューズについて"正直に話したほうがいい"その③:メイソン・ファーリック🇺🇸 / ニック・ウィリス🇳🇿

競技選手はスーパーシューズについて"正直に話したほうがいい"その③:メイソン・ファーリック🇺🇸 / ニック・ウィリス🇳🇿

(写真:Instagram Mason Ferlic ©︎Johnny Zhang)

一昨日から始まったこのテーマの記事をシリーズとして毎日書いていく。

3回目は先日5000mで13:25.92の記録を出したメイソン・ファーリック(アメリカ)と彼のトレーニングパートナーのニック・ウィリス(ニュージーランド)について。

ファーリックは2月27日の5000mで13:25.92のPBを出した直後の

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競技選手はスーパーシューズについて"正直に話したほうがいい"その②:ポール・ポロック🇮🇪(ナイキ)

競技選手はスーパーシューズについて"正直に話したほうがいい"その②:ポール・ポロック🇮🇪(ナイキ)

(写真:Instagram Paul Pollock)

昨日から始まったこのテーマの記事をシリーズとして毎日書いていく。

2回目はNNランニングチーム所属のポール・ポロック(アイルランド)について。

2019年に不調に陥ったはずが...マラソンでまさかの大幅自己新2016年リオ五輪男子マラソン32位の実績を持つポロックは、現在34歳の五輪選手で、職業は救急医。父親としての顔もあり、マラソン練

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競技選手はスーパーシューズについて"正直に話したほうがいい"その①:クレイトン・ヤング🇺🇸(アシックス)

競技選手はスーパーシューズについて"正直に話したほうがいい"その①:クレイトン・ヤング🇺🇸(アシックス)

(写真:Instagram Clayton Young ©︎kevmofoto)

今日からこのテーマの記事をシリーズとして毎日書いていく。

1回目はアシックス契約のプロ選手、クレイトン・ヤング(アメリカ)について。

(3月21日の全米15kmロード選手権で優勝したクレイトン・ヤング)

スーパーシューズの“アドバンテージ”を授かった選手私が彼のことを知ったのは、2019年6月の全米学生選手権

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オレゴン大の中長距離陣が今凄い。

オレゴン大の中長距離陣が今凄い。

(写真:YouTube / Men's 3000M - 2021 NCAA Indoor Track and Field Championshipより)

先日行われた全米学生室内選手権には日本のクレイアーロン竜波(テキサスA&M大)が男子800mに出場したが(予選落ち)、オレゴン大男子が総合優勝した中で、中距離陣の破竹の勢いが目立った。

コール・ホッカー:21世紀のスティーブ・プリフォンテーン

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女子1500m(3:54.99)・5000m(14:23.92)全米記録保持者シェルビー・フーリハンから学ぶべき4つのポイント

女子1500m(3:54.99)・5000m(14:23.92)全米記録保持者シェルビー・フーリハンから学ぶべき4つのポイント

※トップ写真:The Extra Year: Episode Three (Shelby Houlihan) — Bowerman Track Clubより

先日、バウワーマントラッククラブの女子エースのシェルビー・フーリハンが5000mで14:23.92(世界歴代12位)という素晴らしい全米新記録を樹立。

最近、彼女についての記事がいくつか上がっているので、そこから学ぶべきポイントを4つ紹介

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2児の母・フルタイムで不動産業に従事する35歳の女子選手:キーラ・ダマートが5000mT.Tで15:04の好記録

最近の陸上中長距離のニュースで気になったものはこちら。

アメリカの35歳のセミプロランナーのキーラ・ダマートが
5000mT.Tで15:04の好記録(非公認とはいえ女子5000mの東京五輪参加標準超え)。T.T.では男子に引っ張ってもらいラスト200m31秒(彼女はスパイクを履かなかった)。

ダマートの今回のT.Tの記録は非公認ながらも、35歳以上の女子5000m世界歴代7位に相当する。一般的

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