「お父さんお母さんを大切にしよう」          因果の逆転「逆柱」の話 


「お父さんお母さんを大切にしよう」
まぁこれ。

これが「呪いの言葉」で間違いない。


「努力」「自己犠牲」だのと使う事によって真逆の意味が発生する黒魔術。
他人に使用すれば主体が入れ替わってしまう「呪詛の一種」だ。



まず、親を子が大切にする動物を考えてみればいい。
「つまりこれはペテン」である。

蜘蛛の一種は子供の為に自分の命を犠牲にする。
また、鮭の産卵は壮絶で、オスもメスも命を落とす。
自然の摂理であり、種族繁栄の揺るがない原則。
そしてこの逆をやるのが人間なのだ。

母乳は誰が与えるのか? その逆をやるなと。
依存というのは吸血行為で、親が子に依存した場合最悪の結果になる。
子殺し、子孫殺し、血縁を断つ行為となる。
親が子に犠牲を強いる、強者が弱者に要求すれば因果が逆転し未来はない。
社会構造もそうだ。
内弁慶社会、搾取とは共食い・滅びの論理だ。

皆が育てるのと搾取を取り違えている。
生み出すのではなく奪う行為にモチベーションを向ける。
これによって因果が逆転し「逆柱」つまり呪いになると。

他で書いた通り、自分は底辺グループに公私混同による社会的排除、
コミュニティの最底辺を強いられ破滅した。
ゴミによりゴミ以下にされた。

「犬が腹を見せている」「自己犠牲しろ」「カースト的に下」と言われた。

そして何故か底辺グループの連中は揃いも揃って親に頭が上がらない。
普段威張ってる輩が、親父の前では「おとうさぁん」と裏返る。
勝手に押しかけて個人の部屋のプライバシーは物色するが、
逆に「親が居るから」と、自分の住む実家には立ち入らせない。
「自分はいいがお前はダメ」と、つまり一方通行の関係だ。
そこに親子間、地域コミュニティで食物連鎖の明確なピラミッドがある。
おぞましい力学のそのしわ寄せが余所者である俺に来たわけだ。
心底薄気味悪い連中だ。

彼等からは都合のいい「友情」だの「信頼」だのされていたとしても、
こちらから観たら真逆になっている。
一方的な関係性というのが成り立たない事すら理解していない。
対人の鉄則である筈のリスクリターンを考えない。
論理ではなく力学で生きていて、鵜呑みと拒絶、上か下で判断する。
まぁ終わってる。

「先生」だの「人生最大の理解者」だのと紐づけておいて奪おうとするな。
上から目線で都合のいい利用する為のアイコンをこじつけるんじゃねぇと。
親元地元東京実家持ちで圧倒的に恵まれてるんだからむしろ逆に奉仕しろ。
自分の優位性を弱者だけに使うなと。
これもまた上下の「逆柱」、依存者の行為だ。

或いは、自分の親父は祖父にスパルタで勉強をさせられたらしいと。
苦痛と紐づいた暗記学習で思考停止のガリ勉高学歴になったと。
この高学歴という「資格」で社会的地位を得たが、出世はしなかった。
有名大卒でも、なにせ正体は思考力皆無で暴力が取り柄の幼児だからな。
まぁ普通に考えてそうなるわな。

親父は祖父に精神・自由を搾取された代わりに暗記学習による地位を得た。
時代背景を考慮すれば仕方ない面もあるだろう。
そしてこの刷り込み、学歴カルトを息子の俺にも強要した。
自分の受けた苦しみを我が子にも伝えようという事だ。
しかし時代は移り変わり、親父と自分じゃ条件も変わる。
TV世代となり情報量が格段に増え、勉強が取り柄じゃやっていけないと。
しかも転勤による地理的アウェイの状態で、
親も子も、まず地域社会で上手くやるのが先決だった。
しかし、ここで依存が始まる。
教育熱心、高学歴、偉大なる親というアイディンティティの構築を始めた。
自分の世渡りの為に優秀な親を演じる為だ。
息子の自由を奪い、暴力を振るい、喜怒哀楽を潰しにかかる。
勉強で知性を破壊して、学歴カルト、一般論カルトを押し付けた。
鞭を振るってサーカス小屋の去勢されたトラにしたいワケだ。

俺は疲弊し、潔癖症、チック症、喘息アトピーとどんどん悪くなっていく。
俺のその状態を観て依存者の両親は更に怒る、否定と罰を繰り返す。
学力体力コミュ力はどんどん低下し、それを観て更に痛めつける。
俺は混乱し、挙動不審でノイローゼ気味、またそれを叩く。
通いもの、臨海学校、カブスカウト、水泳教室・・
憑りついたように自由な時間を奪って、人間の基礎を作らせない。
結果、何もかもが良くなるどころか悪化する一方だった。

そしてこの両親は完全に子供の選択肢を破壊しつくしたにもかかわらず、
社会への道筋は何一つ示さなかった。
彼等のコネ人脈など見た事が無い。
見えるのは両親の2人だけ、他との接点は奪うだけで何も与えなかった。
丸暗記のガリ勉で学歴を得たら放置するつもりだったのか?
どんなヴィジョンで意味もないスパルタを強いたのか未だに理解不能だ。
まぁ飼い殺しの慰み者で一生を終えろという意味だろう。
子供を見下しながら老後を迎えたかったのだ。

自分は底辺グループとの関係で精神をやられた後、
この毒親の実家しか行く場所がなかった。
世の中の何もかもが敵になって、他に何処にも居場所が無かった。
平然と振舞う親父がおぞましくてたまらないのに、どうしょうも無い。
俺はみじめな母親が祈っている仏壇をひっくり返し、破壊し、
この因果の元凶である祖父の位牌をぶん投げた。
呪いをどうにか断ち切りたかった。

俺個人で少し抜粋しただけでこれだけある。
社会全体でどんな負の連鎖が発生してるか判ったもんじゃない。

だから「お父さんお母さんを大切にしよう」は逆なのだ。
「まずは子供を大切にしよう」だ。

子供から搾取するのではなく育てる、与えるのが先だ。

子供が健やかに育った後は、自ずと親を尊敬し、感謝する様になる。
そうすればきっと子供の方が勝手に、そう自発的に、
「お父さんお母さんを大切にしたい」と思う様になる。

これで正常な循環、親子の因果の流れがマトモになる。
普通の生物、生態系が正常になる。

まずはこの「逆柱」を正位置に戻せ。

そうすればこの国の全ての呪いが解ける筈だ。






おしまい。

※追記
進撃の作者は主人公の母親に「だってこんなに可愛いんですもの」と
また岡田斗司夫も「子供は生まれた時点で恩返ししている」と言ってる。
賢い人はズバリ一発で本質の核心部分を指摘する。
視えてる人はこの辺がやっぱり違うんだろうな。

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