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あなたの大学生活がつまらない理由【必要無駄】

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大学生は人生の夏休みとも呼ばれ、人生の中で最も楽しい時期とされている。小学校から高校まで、髪を染めてはいけない、ピアスをつけてはならないなどの、なぜあるかわからないルールに縛られている。一年間は変わらない30人程度のクラスに分けられて、週に5日間も朝から夕方まで授業を受ける。やっと帰宅しても宿題が待っている。人によっては塾に行かなければならない。

未成年なので学校外での自由度も低い。夜遅くに歩いていると補導されるし、もちろんお酒も飲めない。ゲームの時間さえ決められている家庭も多い。

未成年とは”やるべきことは多いのにできることは少ない”年齢である。

しかし、高校を卒業した途端に自由度は増す。自由度は増すというか今までの不自由が一気に取り払われるという感じ。大学に進学する人も高卒で就職する人も、今までは周りの大人が、求めてもいないのにあれこれアドバイスしてくるが、急に「あなたはもういい大人なんだから」と言われる。

大学生というのは、子供と大人の中間の時期だと思う。子供より自由度が増えるが学費や生活費など親の援助を受けられる。一応、学生という身分に守られている。このバランスが大学生が人生で一番楽しい時期と言われる理由なのかもしれない。



”楽しさ”さえも提供されていた小中高校生時代

大学生になると急に自由になる。細かいルールなんてほとんどがなくなる。髪を染めること、ピアスの穴を開けること、受ける講義さえも自分で決めることができる。

しかし、自由になっても自分のやりたいことがわからない。友達ができない人も多い。

そもそも、これまでの学生時代には、やるべきことは親や先生から言われていたし言いつけを守る人の方が良い生徒とされていた。朝から夕方まで学校、帰宅後に塾や宿題をすると、社会人並みの忙しさと言っても過言ではない。

よくよく考えると小中高時代は、やるべきことが多く、できることの制限も多かったが、楽しいことも周りの大人から提供されていたように思う。

学校では30人程度の生徒と次のクラス替えまでの1年間の学校生活を共にする。授業も同じ生徒と受ける。休み時間に過ごす友達も多くは同じクラスだろう。1年間もしくは2年間、過ごすメンバーが固定されるのは、苦手なクラスメイトがいたり、いじめが起こっても人間関係をリセットしにくいなどのデメリットがある反面、友達を作るには良い環境だ。

クラス替えをして最初の授業では、クラスメイトと自己紹介をする時間が作られる。1、2年は同じクラスメイトと過ごすことになるので、友達を作らないといけないという心理も働く。それにグループワークの機会も多いので気の合う人を見つけやすい。

公立の小中学校には学区内から通っているので、放課後に遊ぶ約束を学校でして、近所のクラスメイトとも遊ぶこともできる。

楽しい学校生活だけでなく充実した人生を送るために、友達の存在は欠かせない。その友達を作るための環境は学校にある。

友達を作ること以外に日常を楽しくするには、いつもとちがうことをすると良いとされている。小学校から高校までは学校行事も多かった。遠足、体育祭、文化祭、修学旅行などのイベントがあって、この行事の準備期間と当日はいつもと違った気分を味わうことができる。部活に入っている人は大会もこれに当たる。

学校行事の中には面倒なことも、意見の違いによって時には喧嘩にまで発展することもある。だからと言ってこれらの学校行事がなくなると、毎日同じ学校生活の繰り返しになって、面倒なトラブルが起こらない代わりに退屈になってくる。

面倒な学校行事のおかげで僕たちは日常を退屈に感じなかった。

クラス替えや学校行事が学校生活を充実させていたのは、これらが強制参加だったからだ。人間は本来、変化を好まない。参加が自由だったらおそらく多くの人は面倒という理由で参加していないだろう。しかし面倒だからと変化を拒否していると退屈になる。面倒なことを乗り越えた場所に楽しいことは待っているからだ。


大学生活がつまらない理由

小学校から高校までと違って大学では、これと言った学校行事もない。文化祭はあるが、自由参加なので、大学生活がつまらないと感じている人はおそらく面倒だと言って参加してない。サークルにも入っていない。もしくは熱心には参加していないのかもしれない。

あなたの大学生活がつまらない理由は面倒なことを避けているからだと僕は考える。

最近では合理化と言って無駄なことどんどん排除していく世の中になった。単純な労働はAIを使っていけばいい。しかし、娯楽までも無駄だと言って切り捨ててしまってはいけない。

サブスクや無料アプリのおかげで娯楽に必要な金額は驚くほど低くなった。それとともに昔以上に時間が貴重と考えられるようになった。

しかし、多くの人は時間が貴重だという割に可処分時間を自分の好きなことに使っているかは疑問に思う。

例えば、『映画を早送りで見る人たち』という本が話題になった。映画を楽しむのではなく、友達との話についていくために早送りで見るらしい。この早送りで見ている人は映画を楽しんでいるのだろうか?


TikTokやYoutubeショートが最近流行ってる。これらを見ている人は、面白くて見ているのだろうか?

僕は、ついついYouTubeを見てしまう時期があって、見終わったときに時間を無駄にしてしまったと後悔することがほとんどだった。Youtubeアプリを消すと趣味のための時間が大幅に増えた。Youtubeが見たくなった時は、アプリを入れて見終わったら消すというルールを決めた。

好きでもないのに見ているTikTokやだらだらとしたYoutube視聴から得られる快楽は、ジャンクフードを食べて得られる栄養のようなもので、そればかりだと栄養失調に陥ってしまう。栄養失調といっても心の栄養失調だが。

友達付き合いやサークル活動、読書や旅行などの趣味というのは、始めるまで、もしくは楽しくなるまで面倒な場合が多い。しかし、そのような趣味のほうが心にとっての栄養価が高い。

だから、大学生活がつまらない人に向けてのアドバイスは、やりたいことの中で面倒なことからやれ、である。

世間ではまず計画を立てる時は、簡単なことから、ハードルが低いことから取り掛かるといい。と言われているが、それはやりたくないけどやらなければならないことに取り掛かるためのテクニックだ。やりたいことから順に取り掛かるといい。


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