あうとぷっと、しんどい

ほんとはインプット専門なんですが、終活の一環で書いてみます。

あうとぷっと、しんどい

ほんとはインプット専門なんですが、終活の一環で書いてみます。

最近の記事

「"だいたいこんなもんじゃない?"の日本史」

 今回は、日本史に関して、まだ書いてなかった小ネタをいくつかやろうと思います。小ネタですから、断片的です。 ○邪馬台国とは?  他の人も書いているであろうことですが、「邪馬台国の卑弥呼」は、音からして「ヤマト国の姫(または姫御)」なのではないかと思われます。井沢元彦さんあたりは「呪われるから本名を告げなかった」とか言いそうですが、単純に使者が名を知らず(そこまで近しい者が使者だったわけではなく)、「我らは"ひめさま"とお呼びしてます」とでも言ったのが残っただけのことのよう

    • どうして「地獄への道は善意で敷き詰められている」のか?

      「だいたいこんなもんじゃない?」の人類史 今回は、「地獄への道は善意によって敷き詰められている」という警句の意味するところについて、考えてみます。きっかけは、物語などで結論めいて語られる、身近なものへの愛情です。それを基調にすれば良いのなら、人類はとうの昔に恒久平和を実現しているはずなのではないか、という疑問があり、その答えの一つとして、この種の逆説的な警句から考えてみようとしただけです。  極論ですが、ヒトも生物であることから逃れられないことから、こういった警句が生まれたと

      • ヒジャブと18禁コンテンツの演出と性犯罪者の言い訳と

        性教育ってこういうことを話したらいいんじゃないの? という話  今回は、性に関する認識のいい加減さについて、話をしようと思います。 もともとは前回の意識のいい加減さのところで使う予定のものだったので、 手短に済むはずです。 ○男性の性認識のいい加減さ a.イスラム圏のヒジャブ(ヒジャーブ)やアバヤ(アバーヤ)には、性犯罪を抑止する意図がある。 b.男性向け18禁コンテンツの演出の典型例(テンプレ)には、「女性の方から 誘ってきた/求めてきた」というのがある。 c,性

        • 考えることと感じることの限界

          未来を考えるために 第一回  そろそろこの終活も終わらせます。2回くらい使ってこれからを考えるための材料を挙げていこうと思います。  今回は感覚と思考の限界についてと、ことばの持つ可能性について、書きます。 1.感覚のいい加減さ  「人はそれぞれ違うものだから」というのは、まったくその通りです。ですが、だからといって、感性や感覚的な物言いが何でも肯定的に受けとめられるべきかと言えば、そういうわけではありません。ヒトの意識の感覚なんてものは、結構いい加減なものなのです。

        「"だいたいこんなもんじゃない?"の日本史」

          劉備仁君伝説を考える

           今回は三国志ネタです。正史に書かれた 劉備から、演義のキャラへ通じる要素が あったのかについて、考えます。 1.正史と演義のキャラの違い  正史の劉備は、はっきり言ってよく わからない人です。行動や事績が記されて いても、そこから性格や思考や志向が あまり浮かび上がってこないと言いますか。 せいぜい侠気を感じさせるところがある、 といったところです。  それが演義では、泣いてばかり、人に 頼っってばかりの、ヘナヘナ系仁君キャラへ 変貌しています。ほぼ別人です。  演義

          劉備仁君伝説を考える

          どうして民主主義が大事と言われるのか

          歴史の話 第三回  今回は、歴史の話から、どうして 民主主義がそんなに大事だと言われるのか について考えてみようと思います。 と言っても、通り一遍にフランス革命から 「勝ち取った権利なのだ」なんて話にする つもりはまったくないです。 おそらく、もっと気持ち悪くなるような話に なります。 1.悪者を倒せば世の中良くなるのか?  いきなり裏切るようですが、フランス 革命の話です。といっても、表向きでは なく、裏向きです。  冒頭で書きましたが、よく、民主主義は フランス革命

          どうして民主主義が大事と言われるのか

          「学び直し」ってどういうこと?

          0.どうして学び直すの?  まずは、どうして学び直しやリスキリング なんてことが言われるようになったのか、 というお話からします。  これはいたって簡単な話で、先生に 言われたことを丸暗記するようにして学校を 卒業し、就職(就社)したら上司や先輩に 言われた通りに働けばよかった、という 世の中ではとっくになくなってしまったから です。  以前は、就職(就社)さえしてしまえば、 後は決まった仕事と内輪の人間関係に 集中すればいい、となっていました。 これなら就職後の学び直し

          「学び直し」ってどういうこと?

          どうして腰が痛くなる?

          関節と筋肉のしくみから腰痛の原因の 一つを考えてみる  今回は趣向を変えて腰痛についての話を しようと思います。最初に、お約束の お断りをしておきます。 ・サブタイトルで「原因の一つ」としている ように、腰痛全般の話をするわけでは ありません。腰痛の原因となるものは、 共通しそうなものだけでもたくさんある でしょうし、個体差によるものもある でしょうから、全てを記述するのは相当に 難しいものと推測されます。 ・筆者は専門家でも何でもありません。 この記事は、自分で試して

          どうして腰が痛くなる?

          歴史は繰り返されているのか?

          歴史の話 第二回  久々に与太話でない歴史の話をしようと 思います。  第一回では、歴史の固定した情報として 扱えるところに注目して、情報処理の基礎 として役立つところがあるのではないか、 というお話をしました。  今回は、歴史について回るお約束ワード 「歴史は繰り返す」について、考えて みます。  「歴史は繰り返す」と言われるのは、 どういうことを指しているのでしょう? 様々な考え方があるとは思いますが、私は これを、「ヒトはヒトという生物の枠の 範囲内におさまっている

          歴史は繰り返されているのか?

          武士=武闘派ヤクザの前史として古代を考えてみる

          言い方に配慮しない日本史 古代編  今回は古代をやります。正直、前回の 共産主義と、古代と近現代の話に触れると ヤバそうだから筆名を使っていたりします。  なので、今回も一応、お断りを入れて おきます。 ・前回共産主義を扱いましたが、私は別段 反天皇とかではありません。現代の天皇家に 対しては、むしろ、引き受け手のなさそうな ことを引き受けてくださってる、という ように思っています。 ・なので、人によっては不敬とも取れる ような記述もしますが、貶める意図で 書いているわ

          武士=武闘派ヤクザの前史として古代を考えてみる

          マルクスを読まずにマルクスのことを考える

          お金や経済の話 第四回  今回は、資本主義のカウンターとして、 共産主義について考えてみようと思います。 ……が、この手の話はいろいろ面倒なことが ついてきてしまうので、先にいくつか お断りをいれておきます。 ・私は共産主義者ではありません。 タイトルからマルクスを読んでいるわけ でもないので、当然、マルクス主義者な はずはありません。 ・ここで扱う共産主義というのは、冒頭で 書いたように、資本主義に対抗する概念 としてのもの、つまりは経済政策としての ものです。全体主

          マルクスを読まずにマルクスのことを考える

          武士=武闘派ヤクザで信長・秀吉・家康を解釈してみる[訂正版]

          言い方に配慮しない日本史 近世編  今回は織田信長以降の話を、中世の 武士=武闘派ヤクザ論とからめて、 やってみようと思います。 1.織田信長  いくつかの伝説化している逸話について 取り上げて、そこから考えてみようと 思います。 ・「うつけ」伝説を考える  「うつけ」と呼んだのは誰でしょう? それは、同じ武士(地付きの武闘派)では ないかと思われます。つまり信長は、彼らの 仲間意識を生む何かを、当たり前のことと 受け入れてなかった、ということです。 飛び道具や長槍

          武士=武闘派ヤクザで信長・秀吉・家康を解釈してみる[訂正版]

          資本主義ってどんなもの?

          お金や経済の話 第三回  今回は資本主義について考えます。 といっても、私は専門家でもなんでもない ので、だいぶざっくりしたした感じに なると思います。 1.よく使われる言葉  「お金がお金を生む」というのは、 資本主義の説明でよく使われてそうな 言葉です。より具体的には、「安く買って 高く売る」や、「投資→回収→投資の サイクル」などという言い方で、結果として お金が元手より増えていることをあらわして います。他には「大量生産による生産効率の 上昇」などでしょうか。

          資本主義ってどんなもの?

          武士=武闘派ヤクザで日本中世をおもしろおかしく理解しよう

          言い方に配慮しない日本史 中世編  歴史の話の方では、今回から具体的な 歴史の話をしようと思います。 最初は、日本中世史をやります。  日本史を古代からではなく、中世から 始める理由は、日本史では「武士」と 言われる存在がキーになっていると思われる からです。  お断りしておきますが、この記事は わかりやすさ重視で書いています。 実際にこの通りだった、ということでは ありませんので、予めご承知おきください。 1.武士と貴族  武士とは何か、というより武士は現代の どの

          武士=武闘派ヤクザで日本中世をおもしろおかしく理解しよう

          お金はジョーカーのようなもの?

          お金や経済の話 第二回  今回は、引き続き「お金ってなに?」に ついて、もう少しだけ考えてみます。  お金が手元にたくさんあれば、 嬉しかったりします。そして、より多くの お金を求めたりもします。  だけど、「さいこうのおかねもち」で 示しましたが、それはお金として機能する 限りにおいて、です。極論すれば、お金は お金じゃなくなれば、ただのガラクタです。  つまりお金は、最終的には使われるもの、 何かと交換されるものです。このことを 『岩井克人「欲望の貨幣論」を語る』 と

          お金はジョーカーのようなもの?

          歴史は暗記科目なのか?

          歴史の話 第一回  今回は歴史と歴史学について、考えます。 1.歴史ってどういうものかを考える。  まず、歴史とはどういうものか、すごく 大雑把なところから考えます。 一例として、時事的なものと絡めてみます。 この原稿を書いている2022年11月現在、 サッカーのワールドカップがやっています。 これが時間が経ち、様々な情報が失われて いくと、「西暦2022年、サッカーワールド カップ、カタール大会、○○が優勝」 くらいしか残らなくなります。  関連する情報がそげ落ち、

          歴史は暗記科目なのか?