見出し画像

どうして腰が痛くなる?

関節と筋肉のしくみから腰痛の原因の
一つを考えてみる

 今回は趣向を変えて腰痛についての話を
しようと思います。最初に、お約束の
お断りをしておきます。

・サブタイトルで「原因の一つ」としている
ように、腰痛全般の話をするわけでは
ありません。腰痛の原因となるものは、
共通しそうなものだけでもたくさんある
でしょうし、個体差によるものもある
でしょうから、全てを記述するのは相当に
難しいものと推測されます。

・筆者は専門家でも何でもありません。
この記事は、自分で試してみた結果では
ありますが、それが他の人にも有効かは
別問題です。書かれたこと試す場合は、
自己責任でお願いします。

0.この記事で扱う腰痛の種類

 かなりざっくりした言い方ですが、
ここでは以下のような腰痛についての話を
します。

・キッチンや洗面台の作業で痛くなるやつ

・椅子に座っていてなるやつ

 当たり前ですが、他に内科的・外科的な
要因を抱えている方の場合は、上記の腰痛
であってもそちらの要因によるものの場合が
ありえます。そういうのは含みません。

1.関節と筋肉について考えてみる

 腰も関節の一種ですから、基本的な
動くしくみについては、肘や膝など手足の
関節と大きな違いはないだろう、と推測し、
ここでは肘で考えてみることにします。

 腕をだらんと垂らし、そこから肘を曲げて
みます。で、どこに力が入っているのかを、
感じてみます。
 力が入っているのは、肘の少し上の、
曲がっている内側です。

 おそらく人体の構造を学んだ人から
すれば、当たり前過ぎることでしょうけど、
関節は内側の筋肉が縮むことで動く、
というのが基本的な動き方なのではないか
と思われます。

2.腰の動作と比較してみる

 今度はキッチンや洗面台で作業を
している時、あるいは椅子に座っている
時に、どこが曲がってどこに力が入って
いるかを感じてみます。

 曲がっていところは、たくさんあります。
腰も背骨も多くのところを曲げられるように
できているようです。でも、その中で、
いちばん曲がっているのは、筆者の場合は、
へその辺りでした。
 そして、力が入っているのは、まさに腰、
同じ高さの背中側の方でした。

 これを先ほどの肘の例と比較すると、
力が入っている場所が違っていることが
わかります。

 つまり、この動作で筆者の腰が痛く
なるのは、力の入るところが違っていて、
曲がる内側ではなく外側になっているのが
原因の一つではないかと推測されます。

3.修正してみる

 というわけで、自己責任でその部分を
修正してみて改善するかを試してみました。
背中側ではなくお腹側に力を入れて腰を
曲げる。右を前にした横向きで表現すると、
")"ではなく"("のイメージです。
やってみてわかりましたが、いわゆる
ドローイングというのはこれのことを
指していたみたいです。

 2023年7月現在、立って腰を曲げる時、
椅子に座っている時、なるべく(筆者の
性格上、毎回必ずというのは不可能なため)
意識するようにして、一年余りになります。
 これらの動作で腰が痛くなったり、張る
ような感覚になることは随分少なくなり
ました。もちろんゼロになるわけではなく、
疲れてる時などにサボってしまい、痛く
なったりすることはあります。それでも
以前に比べたらかなりマシです。

 さらに、以前と大きく変わったのは、
痛みに対する捉え方です。痛くなったことが
姿勢を直したり、休んだりするサインだと
思えるようになり、痛くなった時の
ストレスが少なくなりました。

 そういえば中学生くらいの頃は、こんな
風にお腹が内向きに張るような感覚が
あったような気がします。今みたいに
出っ張ってなかっただけかもしれませんが。

4.メリットとデメリット

 では、やってみてわかったメリットと
デメリットを整理してみます。

 上記しましたように、メリットとしては
以下が挙げられます。

・痛みの頻度の減少
・痛んだ時の対処方法の把握

 それと、派生的に起きたことですが、

・歩行の改善
・睡眠の改善

が挙げられます。
 歩くのが楽になりました。特に、始めて
しばらく経過した後、へその辺りよりも
少し下の方まで凹ますことができるように
なり、それで腿が動かしやすくなりました。
で、腿が動くようになったことで、
膝の負担が減るようになりました。
 睡眠に関しても、仰向けで寝ていて
腰が痛くなることが減りました。
以前に比べるとかなり快適です。

 あと、効果は確認できていませんが、

・腹囲の改善

ということもあるかもしれません。
結果として、お腹まわりの筋肉を内向きに
使うことになりますから。
 健康診断の腹囲というのは、こういう
ことを推進しようという意図もあるの
かもしれませんね。

 もちろん、うまい話ばかりではなく、
デメリットもありました。

・疲れる

 あまり使ってなかった筋肉を普段使い
するようにしたのですから、慣れるまでは
結構疲れます。筋肉痛にもなりました。

・負担が増える

 「疲れる」と同じと思われる方も
いらっしゃるでしょうが、わざと項目を
分けました。こちらは筋肉が疲れる、
というのではなく、内臓への負荷が増す、
という意味です。
 筆者は医者でも何でもないですから、
実際に増えているのかはわかりません。
体感的なものでしかないですが、今まで
回していたサイクルよりも、少し大きな
円になる分だけ呼吸とか食事とかの量を
増やさないといけなくなった、という
感じです。
 若い時なら食べる量が増えても気に
ならないですが、年とってからだと
しんどいです。人によっては、これに
よって逆に体調を崩してしまう結果に
なることもあるかもしれません。
 お年寄りがリハビリを嫌がるというのは
こういうことか、と身をもって知りました。

5.最後に

 身体を使うものは大概そうですが、
自分の体調と相談しながらやる、という
ことが大事だと思いました。消耗している
時に、さらに消耗することを選択するのは、
リスクが大きいです。
 身体を使うことの効果の一つには、
そうやって自分の身体と向き合うことが
あるように思われます。日常生活では
意識することが少なく、結構雑に扱って
いることが多いですから。

 冒頭でお断りしましたが、試すのなら
自己責任でお願いします。自分にも効果が
期待できるのかどうか、身体が負荷に
耐えてくれるのかどうか、など、頭の判断
だけではなく、自分の身体ともきちんと
向き合っていただけたら、と思います。

主な参考文献

 今回は自分で考察して自分の身体で
試してみた、という記事ですから、
参考文献はありません。

次回は、歴史の話の第三回として、
「どうして民主主義が大事と言われるのか」
という話をしようと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?