見出し画像

就活に失敗したわたしが新卒就活分野のライターになった話



2月から新卒就活分野のSEOライターとして中途で働き出した。メインとしての書き物が日常系エッセイやほとんど趣味の延長といえるレビュー記事だったわたしにとっては、目から鱗の勉強ばかりで驚かされることばかりだ。新卒の就活に成功したとは言えないわたしが人様の就活に口を出すなどいささか皮肉な話だと笑ってしまう。


わたしは初回の新卒の就活時にやりたいことが見つからなかった。しかしそれは、見つからないんじゃなくて、きっとほんとうにやりたいことをうまく仕事に当て嵌めることができなかったんだなと今なら思う。そもそも学生時代といえば、就活に対してかなり消極的な学生だった。怠けと一言でまとめれば間違い無いのだけれど、貴重な休みを削ってまでインターンには行きたくないけど4大出るしとりあえず就活はするか、くらいのノリで就活支援窓口には顔を出さずネットで情報を集めながらなんとなくすすめた就活。なるべくクリエイティブで、私服で出社できる会社がいいなと思いつつ、企業の選択肢は自分の知っている企業か、学校に説明にきた企業のみ。わたしは、仕事ではなくて、会社を選んで就活していた。でも、周りも親もそうだったので、それが就活だと思っていた。大手の中でも、興味のある分野の選択。それでも当然、重い腰をあげて参加したマイナビの合同説明会にはクリエイターよりも有名金融起業や商社が集まる訳で。興味のある分野と言ったら、エンタメ大手企業か音楽レーベルのみだった。



「人は知っていることの中からしか選択肢を作り出せない」とはうまい言葉だ。当時のわたしは、ライターという職種さえ思いつかなかった。自己分析はしたけれど、デザイナーやフォトグラファーがヒットするばかりで、専門分野の知識はないしなあと思っていた。

2月が始まって、就職活動に悩まされている学生がいるとしたら。就活失敗勢だからこそ言えることは、会社の中から仕事を選ぶのではなくて、興味のあることを細分化して(営業をやってみたいのか、芸術分野で働きたいのか、大手のネームバリューが欲しいのか、都内から出たくないのか)やりたいこと・心が惹かれる(最悪お金でもお金が大好きならよし)ことに会社を寄せるイメージがいいと思う。あくまで選ぶのは仕事。あと、新卒カードが重要かって結構回答に悩む問題で、新卒カードが大事だと言っている人は大体最初に入社した会社が当たりだっただけで、みんながみんなそうではない。新卒カードを大事だと思っている人が、就活媒体でインタビュー受けてるだけだから鵜呑みにしないでいい。お昼の料理番組は主婦にウケるようにできているのと一緒。わたしは新卒カードを切って入った会社より、今の方がだいぶ環境がいいし、中途で一緒になった同期は超大手企業を半年で辞めている。



いろいろと振り返ってみると、当時のわたしはだいぶ就活に不向きだったし、落とされる学生だったし、それでも拾ってくれた最初の会社には感謝している。在学中は、みんなの波!に飲まれてなんとなく就活を行ったけれど、正直やりたいことが見つかるまでは就活しなくてもよかったのではないかとすら思う。わたしは業界ごと変えて転職をしたので、新卒カードを切って入った会社で得た知識はほぼ捨てて結局ゼロからのやり直しになった。それなら、この10ヶ月、勉強でもなんなら貯金でも別の生かし方もあったのではないかと時々考える。

でも実際のところ、大学生で就活をしない選択肢を選ぶのって夢があるとか、他にやりたいことがあるとか、それなりの理由が求められる気がして、結構ハードル高い気持ちもすんごくわかるから、就活をするのであれば、選択肢は常に疑って欲しい。貴方が並べている会社は、貴方が知っている会社でしかなくて、会社そのもの、働き方そのものだって何万とある。人生に正解はないけれど、知らない部分に楽して興味あることでお金をもらえる仕事があるなら、そっちのがよくないですか?わたしは常に楽してお金をもらいたい。こんな脱力系の就活ライターがいていいのか。


就活が下手くそだったわたし×就活ライター、果たしてこれからどうなるのだろうか。就活生の皆さん、一緒にゆるく頑張りましょう◎



2021.02.04

すなくじら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?