「お誕生日会」を自己主催でやる謎

 今日は私の生誕30周年。
突然ですが、生まれてからこの方、今まで疑問に思っていたことがあります。

それは、「お誕生日会」

「ええやん、お祝い事やから、皆んなで楽しんだらええやん?」

って倖田來未ばりのノリで、誕生日の子の友達が考えて主催するのは、分かる。
サプライズバースデーも素敵やん?って私も共感するし、そこには平和しかない。
仲里依紗もビックリの、ビッグラブを感じる。

ただ、

"   自 己 主 催 "の誕生日会

は、正直、頭にはてなが100個飛ぶ。

何故、こんなことを考える経緯に至ったかというと・・・
あれは、忘れることの出来ない、小学校5年生の冬じゃった・・・(よぼよぼの長老口調)

 記憶が正しければ、小学校の頃、自分の家に友達を招いて、自分を祝ってもらう「誕生日会」というのは、結構頻繁に行われていた。

低学年の時は、ママ友らがケーキ作ったり、可愛い飾り付けをしたりで、「お母さん主催」或いは「ママ友主催」だったと思う。

その頃は、純粋に

「なんか分からんけど、物あげたら友達が喜ぶし、大人数で遊べるの楽しいし、自分も誕生日になったらもらえるし、ラッキー!」

ぐらいにしか思わなかった。

ところが高学年になると、自我が芽生え始め、完全なる自己プロデュースが始まる。

「AちゃんとBちゃんは、めっちゃ仲良くしてるし、呼ぶ。」

「Cちゃんはー、前誕生日会誘ってくれたけどー、登下校が一緒の班なだけで、そんなに喋んないし、微妙。保留。」

など、結婚式の席次順を決める新妻の如く、メンバー選びをしだす。

さらにここに、

「私の好きなD君を呼びたい」

という私情を挟みまくる。

D君は、小学校2年生の時からずっっっと思いを馳せる、足の速い男の子。
なんとかして仲良くなりたい。
喋りたい。
モテ男君だから、人気も高く、普段は人の目も気になる。
恥ずかしくてちゃんと話せない。
モジモジ。

そこで、ある作戦が思い浮かぶ。

プランA:
「誕生日会やるよ〜」という名目でD君を呼ぶ。
ただ、D君だけで、女がうじゃうじゃいる会には来るとは思えないので、D君のマブダチ、E君F君も呼ぶ。
E君F君は女の子とも仲が良く、皆んなから好かれるタイプの陽キャラ。プリクラにも入れてもらえるやつら。
私も仲が良いし、この2人なら協力してもらえる。
なんなら、一緒に行こうぜ!って誘ってくれて、D君も来てくれるだろう。


あぁ、1日一緒にいることができて、ましてや私の為にプレゼントをくれと合法的に言えるなんて、なんて最高なんだ。

「お誕生日会」と言う名の、「自己欲求を満たす会」

そう、それが、当時小学5年生の私。

我ながら損得勘定で動く、打算的なキモい小学生だった。


 誕生日の2週間前。
女友達と、E君F君は予め作戦を伝えておき、何かしら協力してくれることになった。
(周りから固めるタイプ)

当時、ハリーポッターブームだったため、ホグワーツからの手紙を真似た誕生日会招待カードを作成し、E君経由で、D君に渡してもらうこととなった。
確か、参加合否は、参加の欄しかなく、しかもそれを丸して、私まで持って来いと記載した、半ば強制的な内容だった。
そして、返事はすぐに貰えると思っていた。

だが、1週間前になっても返事が来ない。

3日前になっても来ない。

どう言うこと?
もしや、E君が招待状を渡してないのでは?

休み時間、教室の角にあるカーテンの陰で、ヴォルデモートが使うアバダケダブラばりに、E君に問い詰める。

E君は、ちゃんとD君に渡したと言う。

即刻、目と鼻の先に座っているE君に、D君の本意を聞いて来てもらうことになった。
初めから自分で誘えば良いものの、シャイで弱い女の子だった私は、なんとも卑怯な手を使って返事を聞き出したのです。

E君「D、行かないって」

私「は?!なんで?!」

E君「その日、サッカーの試合あるらしいよ」

私「嘘でしょ?!本当にそう言ったの?!もう一回聞いてきて!」

E君「本当だって〜、ったく、しょーがねーなぁー!おーい、D!」私(わっ、大声ださないでよ!)

D君「なんだよ?」

E君「来週の土曜日、サッカーの試合だよな?」

D君「そうだよ、何回聞くんだよ」

しまった・・・

私としたことが・・・

敢えなく、プランA作戦は、「習い事」という強敵に撃沈。

なので、当日は、D君抜きで集まったメンバーで誕生日会を開催。

抜け殻になっている私にプレゼントを渡し、皆でケーキを食べ、おめでとうと笑って言ってくれる友達を見て・・・

「友達を選定し、D君を呼びたいが為に人を使い・・・こんな最低な人間なのに、何故皆んな祝ってくれるのだろう・・・私は一体、何のために誕生日会を開いたのだろう・・・」

と、なんだか嬉しいような、情けないような気持ちになった、ホロ苦い記憶だったとさ!


そこからなんとなく、誕生日を自分から発信するのを辞めて、はたまた他人が自分で、

「私、誕生日〇月〇日なんで〜プレゼントくださいね〜!」

なんて言ってる人をみると、なんだか小学5年生の私を見ているようで、全身がむず痒くなるんです。


ま、今日は自分の誕生日を自分で祝いますけど?

誰かが「おめでとう」って言ったあかつきには、涙腺が崩壊する準備は出来てますけど?

・・・セーラームーンの「♪ごめんね〜素直じゃなくて〜」をBGMに、この記事を締めくくります。

ご静聴、ありがとうございました!



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