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ライオンキング🦁から見る、私たちが本当は持っている共通の想い「この世界を理解したい」「生きたい」

新年のはじめに大学生ぶりに劇団四季の「ライオンキング」の観劇へ行ってきました。

色々な場面で目にする機会が多い作品なので、冒頭のこのシーンを目にしたことがある人も多いと思います。

緞帳があがり、皆さんもお馴染み「サークルオブライフ」の力強い歌から物語が始まったあの瞬間から、グッとくるものがありました。

オレンジの背景に数々の動物たちの登場、生の歌声と動き。

アフリカの壮大な自然、生命が目の前で命を灯している。

パワフルなメロディに乗せて動物たちが集まってくる光景に目頭が熱くなりました。

(それは、例え彼らが「本物」でなかったとしても、人の手によって実際に作られている動物たちから、私たちの可能性と、根元にあるポジティブさが表現されているように感じられたから。

目の前に広がる光景と、歌声・歌自体がリンクして、これまでの人類の歴史や力強く生きてきた我々の魂が声を上げているように感じられ、うるうるしました。)

「この地球に 生まれ落ちて
輝く光に出会う

生きる歓び 求めてゆく
この世界を受け入れたい

この世界を理解したい
でも多くの不思議が

サファイア色の空の中で
太陽は永遠の時と
生命を生み出す

命はめぐる
望みと愛と苦しみ超えて

生きてゆく道しるべ
命はめぐる
ザ・サークル・オブ・ライフ」

そんな歌の中で、

生きる歓び求めてゆく 

この世界を受け入れたい この世界を理解したい

というところで涙がドバッと出ました。

魂が泣いているなあ、と感じながらこうも思ったのです。

あぁ、そうだった

この苦しみの根底にある気持ちは、

この世界を理解したい、という気持ちだったんだ、と。

どんなにネガティブに見えるような人でも本当は生きたいと思っている

わたしは、これは真理だと思っています

みんな、本当は楽しく暮らしたいと思っている

そんなふうに人生を過ごしたいと思っている

だから障害や困難が現れると

どうしたらいいのかがわからなくなってしまう

前へ進めなくなってしまう

でもそれは、

人生にちゃんと向き合おうとして、そうなってしまうだけ

真面目で繊細で敏感な人たちに多い

そこで伝えたいこと。

つまづくのは人生をちゃんと生きようと思っているから

落ち込むのは、ちゃんと人生に向き合っているから

死にたい、は生きたいの叫び

辛くて悲しくてどうしようもないとき

私たちはどうしたらいいのかがわからなくなっているだけ

ただ命を灯そうと思っているだけなのにね。

だから、私なんて、と思わなくてもいいよ

その気持ちの根源にあるものは

とてつもなくポジティブでキラキラしているから

否定しなくていいよ

ネガティブになっているということは、同時にポジティブでもあるということだから

その二つが混在しているということが人であるということだから

辛くても必死に生きている私たち

まさに「この世界を理解したい」と思っている

いろんなことを感じて考えてダメになりそうになりながら

「生きる歓びを求めていく」

瞳に、世の中がどんなふうに映っていたとしても

「この世界を受け入れたい」

と思いながら生きている

なんだかんだ言いながら

みんな根源にある想いはひとつ

そんな自分や世界に改めて魂ごと向き合わされたとき

魂が嗚咽して泣いていました

それは自分を認め、受け入れる涙でもありました

サークルオブライフ、命の循環

私たちはそれぞれが生命としての役割を持ち

影響を与えながら生きている

土に還れば、新たな生命の土台になり、そこから命を紡ぐ生き物がいる

悲しくなれば悲しみが伝染し

楽しい時は喜びが伝わる

その根源には生きたい、という気持ち

ひとつの気持ちがある

そうしてひとつになってゆく

そう考えると、

不恰好で不器用ながら、なんて一生懸命で尊い生命の集合体なのだろう

と思います

この世界を理解したい。

それはつまり、私を理解したい、という意味でもあり

あなたも理解したい、という意味でもあるということ。


なんて美しい生き物なのだろう

全ての生きとし生けるものに乾杯🥂





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