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型を持っていることの強さ
「書く仕事がしたい」(佐藤友美 著、CCCメディアハウス)読了。
さとゆみさんは「ライターになりたい」と思っている後進やその前の状態の皆さんのためにこの本を書いたとおっしゃっていたように思うので、最初に謝っておくと、わたしは書く仕事がしたいわけではありません。ごめんなさい。
わたしがこの本を手に取った理由は、ライターのお仕事が好きだ、ライターであることが幸せだ、と常に体現しているようなゆみさんが
チャリング・クロス街84番地
読書猿さんの今こそ本を読もう的なTweetで知った本。
大慌てで古本屋さんから取り寄せたら、江藤淳氏の翻訳だった。KO生が猿の代名詞じゃなかった時代の御仁ですな。
チャリングクロスロードといえば10年前はまだ普通に古本屋さんと新書屋さんと楽器屋さんが並ぶ小売街で。3 for 2 で英語の勉強になるペンギンやパフィンを選んだり、Sohoで夜中までライブを楽しんだあと、眠い目を擦りながらナイトバスを
ダウントンアビー(映画)は良くできている
大好きな友人が引越しの機会か何かに譲ってくれたダウントンアビーのDVD。
結局6シーズン中、もらった分の4シーズンしか見ていないのだけれど、お正月に封切られた映画版を観てきた。
4シーズンしか知らない状態で見ていうのもなんだが、なんというか、やっぱりBBCの底力ともいうべき脚本の良さを感じた。
ディズニーはともするとやりすぎるのだけれど、そういう塩梅にかけては、BBCはお家芸とも言える絶妙さを披
スターウォーズの漂白
ディスニーのスターウォーズの最初の版を褒めた人間として、これは予測すべき未来だったと思うし、何も悪くない。
しかし、あの冷戦時代の猥雑なスペオペっぷりを思うと、ああ、随分とご清潔になったよね、と思う。
そういう正月映画でした。
(Image credit: LucasFilm)
Spitzのライヴが最高であるお話
表題通りですが。
スピッツという4ピース+1バンドは、実は生じゃないとその実力がきっとわからないバンドです。
草野マサムネさんの隠れなき歌唱力と歌詞力で、歌中心のバンドみたいに言われてますし、音源で聴く限りそれは別に間違いではないのです。
でも、実は、あれは世を忍ぶ仮の姿。あんな優等生な整い方はまったくしてないのがリアルで。
あのやばカッコ良さは生で味わわないと絶対わかんないのです。
わたし自身
さよならテレビを見てきた
東海テレビの「さよならテレビ」を見てきた。
褒めてない方の意味でめちゃめちゃ面白かった。どこまで意図的なのかわからないけれど、そもそもめちゃめちゃフワッとした企画(「テレビの今に迫る」みたいな)で、監督は最後まで何を撮っているか自分の言葉で説明できない、あるいはしない。寧ろ再度問いかけられた時に「え…それ初めに説明したし」とでもいうような沈黙すら披瀝する。
しかし、要するに、狙いがフワッとしている