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すべては自然から

「どんな色が好き?」

「みどり!」

「一番先になくなるよ。みどりのクレヨン」

幼い頃から、なぜか緑がすきだ。

必ず鞄の中には緑のペンが入っているし、

つけている日記は緑色のペンで書くし

一人暮らしのときは、部屋のコーディネートは、ほとんど緑。

海か山か。といわれると、山が好きだ。

緑に囲まれると、なんか落ち着く。そんな気がする。



桜の季節はおわり、待ちに待った新緑の季節。

緑が生い茂っている五月のある日。

天気も非常によく、柔らかい日差しの中近くの森へ散歩。

森の中に入ると、一気に非日常的で神秘的な空気に包まれる。

少し薄暗くなる瞬間、日常から切り離される間隔がすきだ。

耳を澄ますと、

葉が風に吹かれて葉が重なり合う音。

色んな種類の鳥のさえずり。


日常では香ることができない

土のにおい、森の新鮮な空気。


木に触れると、ごつごつとした手触り。どこかぬくもりを感じる。

木に触れて、見上げると、木漏れ日がとても美しかった。

なぜだろう。いつも見ているはずなのに。

どこか、心が洗われた気がした。

さらに五感が研ぎ澄まされるような感覚に。


普段生きている中で、人間関係があってこそ、今の自分がある。

人のおかげで。。って、人について考えることが多いけども。

人間は自然なくては生きていけないということに改めて気づく。

最近は地震、噴火、異常気象などワードが飛び交っているけど、

そもそも、人間が自然に目を向けていないから、ネガティブにとらえて

しまいがちなのではないのかな。って。


自然の仕組みを知ることはもちろん、感じること。

そして人間として自然と共存していくには何ができるのだろうか。


例えば、枯れそうな花があれば、そっと水をあげたり。

木の成長を見守ったり。自然の作物をありがたく頂くこと。

何も難しいことばかりではない。


地球は人間が支配しているなんて思ったら、大間違い。

人と人が助け合うように、人と自然も助け合えるように。


テクノロジーを介して、自然のデータなど客観的に知るけれども、

ただのデータ。

自然は人間より地球を知っている。

人間はまだまだ無知。自然に学ぶ日々。

そう思うと、人間関係で悩んでいたことなど、ちっぽけに思え、

モヤモヤすべてを吸い取ってくれたような気がした。

自然って本当に測り知れないほど、素晴らしいもの。


森を出ると、また日常に帰ってきた。

体中フレッシュな空気に包まれ、本来の人間らしさを取り戻して。




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