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【紙鑑定士の事件ファイル】

本屋さんでバチっと目があって、一目惚れでジャケ買いした一冊です。

さすが主人公が紙鑑定士という設定だけあって、まず本のさわり心地がすっごい好み!

ちょっぴりザラッとしていて、きっとこだわっているのだろうなと想像してみたり。そもそもナゼか私は、A5サイズが大好き。ソフトカバーも好き。そんなわけで、もろタイプの子との出会いでした❤

紙鑑定士

紙鑑定士の事件ファイル〜模型の家の殺人〜

ストーリーは期待を裏切らない面白さでした。さすが大賞受賞作ですね!

主人公は30代男性の紙鑑定士。起業したけどうまくいっていない、ちょっぴり冴えない頼りない感じ。

ちょっとしたキッカケで探偵もどきなことをするハメになり、やっつけ仕事のつもりで一応それらしいことをしていたら…

冴えない50代のプラモデル造形家と知り合い、なんとなく2人で事件を解決してしまうという。

緊張感のまるでないような2人がだんだん頼もしくなっていき、マニアックな2人ならではの豊富な知識でどんどんナゾが解明されていって、読んでるこちらもワクワクが止まらない。

(ドキドキというほどスリリングな感じはしないのです。そこがまた、ツボ。笑)

それにしても、ものすごくマニアックな知識を活用した真相究明の仕方が凄いし、すごいのに不自然な感じが一つもなくて、理にかなっているからまたまた凄い!

とてもナチュラルに辻褄があっているといいますか。

本当によく思いつくなーっと、作家さんへの尊敬の念が湧くのなんの!もう完全にファンになりました❤

おまけに、紙鑑定士ならではの表現描写で主人公のマニアックぶりが際立って、そんなところもクスッと面白い。

このくだりが特に好きです❤

杏璃の言ったとおり晴子は美しかった。“清楚”を絵に描いて“A0スーパーアート紙”で高精度印刷したようなものだった。

とかね。笑


サブタイトルがついているくらいだから、きっとシリーズものになるのではないか?!と、勝手に期待しています!

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