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Stockrご愛用者さまに伝えたい、今後のアプリ改善について

今回のnoteは、いつもStockrをお使いいただいているユーザーさまへ、これからのStockrについてお伝えしていきたいと思います。


Stockrのコンセプト:ふりかえりの習慣化によって自分の想いを見つけ・育て・叶え、自分らしく成長して豊かな人生をつくるためのパートナー

お使いいただいている方はご存知のことですが、Stockrはとてもシンプルなアプリです。

ふりかえりをして、考えたことや気づいたことをストックに入力する。

しばらくの日数経過後、ピックアップされた過去のストックを見返す。

見返して何か考えたことや気づいたことがあれば追記する。

Stockrで実際におこなうこと

アプリが何かを教えてくれる、学ばせてくれるということはありません。
お使いいただく方が自ら体験を言語化しアプリに入力することで、自ら学べたり気づいたりする、使う人自身に委ねられたアプリです。

それだけに、Stockrは使いこなせる人を必要以上に選んでしまっているのかもしれないとも感じています。

ふりかえりすること、言語化することに慣れている人ならすぐに馴染めるでしょう。
でも今はそうではないけど、そうなりたくてダウンロードしてみた方に、Stockrは親切な体験になっているだろうか…?

そんな問いかけから、Stockrの体験を再定義してみることにしました。

改善のきっかけは「再発見」への疑問

全体的にシンプルなStockrですが、なかでも「再発見」はシンプルかつ複雑さも併せ持つ機能だと思っています。

これまでStockrの活用方法をご紹介するワークショップやイベントで、ユーザーさんからお寄せいただいたご質問やご意見でも、再発見に関することはたくさんありました。

「再発見でなにを書いたらいいのかわからない」

「再発見をうまく使えていないように思う」

「ストックを書くだけで、再発見はあまり使わない」

「再発見は見るだけで追記はしないことにしている」

こうしたお声がたくさんあると同時に、Stockrに効果を実感している方にStockrの中で一番好きなことをお聞きすると、ほとんどの方が「再発見」と回答するというもう一つの側面もあります。

これらのことから、Stockrの改善は「再発見をより良くすることで、Stockrの付加価値をより高く、多くの人に感じてもらえるようにする」を目標として始まりました。

どんなふうにやったか

※以下、体験設計の検討プロセスについて分かりづらい内容もあります。「その辺は読まなくてOK〜!」という方は文末の「改善について」だけでもお読みいただき、ワクワクしていただければうれしいです!

1. ブランディングの再確認
〜「Stockr」とは何なのか〜

手始めにやったのは主に下記の3点です。

① ヘビーユーザーさんを対象としたデプスインタビュー
ご愛用者さまへのヒアリングのほか、noteでもご紹介しているStockr Before After Storyの際にお聞きしたインタビュー記録もヘビーユーザーさんの声として参照しました。

② データ分析
Stockrの継続期間と成長アンケート結果(成長の実感を5段階評価していただく)の相関や、再発見の利用度(スコア)の相関について調査しました。

③ 開発チームメンバーによるStockrの改善施策・アイディアのブレスト

ブレストで出し合ったポジティブな体験をカテゴライズ📦

2. 満たせていること、満たせていないことの再確認
〜体験の中心は何なのか〜

ヘビーユーザーさんへのデプスインタビューと、Stockrチームのブレスト結果をもとに、Stockrが創り出した体験を5つのキーワードにまとめました。

成長
客観視
より深く学ぶ
忘れない
楽しい

このなかで、特に価値の中心となるものとしては
「成長」「客観視」「楽しさ」

この3つをピックアップして、これらをもっと向上させるには、誰でももっと体感できるものにするためには?という視点で掘り下げていくことにしました。

掘り下げた結果、強化すべき視点・方向性として決めたものが2つ。

便利さ:自身の成長を確実に実感できる体験をつくる、客観視しやすい流れをつくる

愛着:成長実感の楽しみをつくる、使えば使うほど自分だけのものになっていく

3. 満たしたいことを強化する施策の検討
〜どんな体験があったら実感できるか〜

強化すべき方向性を決めたとことで、「便利さ」と「愛着」を強化するためのアイディアをさらに出しあいました。

便利さを醸成するアイディア🤔
- 再発見からストックするとき、元ストックの本文が引用される。
- 自分のストックをタグつけられる。
- 再発見を完了したあとも再確認できる
- AIによって3つの再発見のサマリーを自動生成したり、つまりどういうことか分析してもらう。
- ストックをボトルメールのように流す(ストックの放流)誰かのストックが再発見に流れ着いてくる。
- 削除するほどじゃないけど、とっておきたいストックをアーカイブして再発見に出てこない状態にする。
- テーマ単位で再発見する、しないが、設定できる
などなど

愛着を醸成するアイディア🤔
- 再発見のとき、自分のストックにイイネ送る。自分で自分を承認。
- 某SNSのように「◯年前の今日のストック」を再発見で出す。「自分より自分のことをわかってくれている」感覚を得られる。
- 時節に合わせたストックの表示(例.体育の日なのでスポーツ系のストックをまとめました)
- ストック内容の納得度を上げる言語化支援。
- 何回くらい再発見したのかを視覚的にする。
- 再発見に「終わり」を持たせる。(同じストックが何回も表示されないようにするため、気づきが完結した場合)
などなど

4. 要望の確認
〜アイディアとご要望を合わせてさらにブラッシュアップ〜

アイディア出しをすると同時に、これまでStockrにお寄せいただいたさまざまご要望とも突き合わせて、改良の詳細を詰めていきました。

ユーザーさんのご要望をまとめたシート

改善について(work in progress)

体験の再定義・再発見の改良の検討から、今後の方針を以下のように確定しました。

  • 再発見を完了したあと、当日中は再確認できる✅

  • 再発見からストックするとき、元ストックの本文が引用される

  • 自分のストックにいいねができる

  • ストックの言語化支援

  • ストックのヒント

  • (プレミアム)画像入力ができる

  • (仕様検討中)ブラウザ版

━━━━━━━━━━━━━
▽以下は引き続き検討を重ねたいこと

  • 「◯年前の今日ストック」を再発見で出す

  • ボトルストック

  • 時節や記念日に関連した再発見

  • AIによって3つの再発見のサマリー自動生成、つまりどういうことか分析

  • ストックのアーカイブ機能

  • 再発見に表示するストックの個別選択・個別設定

まとめ|今後のStockr

今回、さまざまな角度から見つめ直すプロセスを経て、Stockrの体験の再定義をしたことで、開発メンバー1人ひとりが自分なりの「Stockrとは」の言葉を深め、チームにとっても良い機会となりました。

2021年4月に正式リリースしたStockr、現時点で34,000ダウンロードしていただけるまでに成長しています。
また今年はチームでふりかえりの共有ができる「Stockr Teaming Edition」もリリースしました。

これからも、誰もが自分らしく成長でき、自分の成長に喜べる、ふりかえりの習慣づくりを、StockrとStockr Teaming Editionの両面で強くサポートしていきたいと思っています。

まだまだ改善点・改良点が尽きないサービスではありますが、もっともっと良くしていけるよう開発をすすめていきます。
これからも末長くどうぞよろしくお願いいたします!


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