シュトックハウゼン音楽情報

カールハインツ・シュトックハウゼンの音楽に関連する情報を日本語で提供することを目的とし…

シュトックハウゼン音楽情報

カールハインツ・シュトックハウゼンの音楽に関連する情報を日本語で提供することを目的として1999年8月22日(シュトックハウゼン71歳の誕生日)に開設されました。このたびnote移転をきっかけに大幅リニューアルを進めており、旧HPのコンテンツはこちらで再公開する予定です。

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シュトックハウゼン全集CDリスト[No.1-10]

No.1 ★ドリスのための合唱 アカペラ合唱のための ★コラール アカペラ合唱のための ★三つの歌曲 アルトと室内オーケストラのための ☆ソナチネ ヴァイオリンとピアノのための ★クロイツシュピール(クロスプレイ) オーボエ、バスクラリネット、ピアノ、3打楽器のための No.2 ☆フォルメル(式) オーケストラのための ★打楽器トリオ ピアノ、2X3ティンパニのための ☆シュピール(プレイ) オーケストラのための ☆プンクテ(点) オーケストラのための No.3 ★

    • 金粉 <1968>  【監修済】

      (1973年1月のテキスト)  小アンサンブルのための『金粉』は、1968年5月に作曲した『七つの日より』十四番目の、そして最後から2番目のテキストです。それは「七つの日」の第四日目の夕方遅くに生じました(1968年5月10日)。私はまさしく以下の演奏指示で述べる状態にありました。直前にピアノを開けておいたので、私は無作為にいくつかの音を ---比較的静かに---弾いて、一音一音を完全に消えてしまうまで鳴り響かせました。それは、屋外の動物の鳴き声と風の音を別にして、四日間で

      • 「直感音楽」についての質疑応答 【監修済】

        (この討論は1971年11月15日ロンドンの現代芸術協会(ICA)での講演「ライヴ・エレクトロニクスと直観音楽」のあいだに行われました。講演と討論は撮影(Allied Artists,London)され、フィルムから文章におこされました。討論の前にシュトックハウゼンは『エス』のテープ録音を演奏し、講演後には『上方へ』の録音を演奏しました。) シュトックハウゼン:今お聴かせしたのが『エス』です。先程述べたように、私はこの音楽を「直観音楽」と呼んでいます。『エス』のようなテキス

        • エス <1968> 【監修済】

          (1971年11月のテキスト)  『エス』は二つの楽器編成で録音されました。このCDの第一ヴァージョン(演奏時間:24分26秒)は1969年8月26日の午後6時から8時の間に録音されました。演奏者はヴィンコ・グロボカール(トロンボーン)、カルロス・アルシナ(ピアノ)、ジャン=フランソワ・ジェニー=クラーク(ダブル・ベース)、ジャン=ピエール・ドルーエ(打楽器)、ミシェル・ポルタル(サキソフォン、フルート、クラリネット)、カールハインツ・シュトックハウゼン(声、サイレンの笛、

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        シュトックハウゼン全集CDリスト[No.1-10]

          聖体拝領 <1968> 【監修済】

          最初は3名、のちに4、5、6、7名の演奏者、歌手のための (1972年5月のテキスト)  アンサンブルのための『聖体拝領』は1969年8月27日の午後6時から8時の間に2回録音され、そして私は2番目の短い方のヴァージョン(15分29秒)を放送とレコード用に選びました。このテキストは事前に演奏やリハーサルをされたことが一度もありませんでした。忘れてはならないことは、いずれにせよ、8名の演奏者のうち6名は、とても長いレコード収録期間の三ヶ月前に、同様のテキスト『結合』を集中的

          聖体拝領 <1968> 【監修済】

          太陽に向かって帆を上げよ <1968> 【監修済】

          (1973年1月のテキスト)  アンサンブルのための『太陽に向かって帆を上げよ』は1969年5月30日にパリのシャイヨー宮にて、シュトックハウゼン週間(ミュジーク・ヴィヴァント)を構成する七つのコンサートのうちの三番目のコンサートで最初に演奏されました。演奏者はハラルド・ボイエ(エレクトロニウム)、アルフレート・アーリングスとロルフ・ゲールハール(マイク付きタム・タム)、アロイス・コンタルスキー(ピアノ)、ジャン=フランソワ・ジェニー=クラーク(ダブル・ベース)、ヨハネス・

          太陽に向かって帆を上げよ <1968> 【監修済】

          強度 <1968> 【監修済】

          (1972年5月のテキスト)  アンサンブルのための『強度』は事前のリハーサルや討論なしで1969年8月29日午前11時10分に一度だけ録音され、その直後に聴いたところ満足できるものでした(演奏時間:30分40秒)。演奏者はヨハネス・G・フリッチュ(コンタクト・マイク付きヴィオラとフィルター)、ロルフ・ゲールハール(マイク付きタム・タムとフィルター)、カルロス・R・アルシナ(ピアノ)、ジャン=フランソワ・ジェニー=クラーク(ダブル・ベース)、ジャン=ピエール・ドルーエ(打楽

          強度 <1968> 【監修済】

          上方へ <1968> 【監修済】

          (1971年11月のテキスト)  アンサンブルのための『上方へ』の録音(演奏時間:29分25秒)は1969年8月29日の午後5時10分くらいから5時40分にかけて行われました。このテキストは、事前のリハーサルなしで、たった一度だけ演奏されました。演奏者はアロイス・コンタルスキー(ピアノ)、ヨハネス・G・フリッチュ(コンタクト・マイク付きヴィオラとフィルター)、アルフレート・アーリングスとロルフ・ゲールハール(マイク付きタム・タムとクラヴェス)、ヴィンコ・グロボカール(トロン

          上方へ <1968> 【監修済】

          下方へ <1968>  【監修済】

          2ヴァージョン (1973年1月のテキスト)  アンサンブルのための『下方へ』は1969年8月28日の午後6時と午後8時の間に2回録音され、そして私はのちに両方 ---第一ヴァージョン(30分20秒)と第二ヴァージョン(18分)---を放送用に選びました。いずれのヴァージョンもCD14Cに収録されています。  『下方へ』は事前に演奏やリハーサルをされたことが一度もありませんでした。演奏者はアロイス・コンタルスキー(ピアノ)、アルフレート・アーリングスとロルフ・ゲールハール

          下方へ <1968>  【監修済】

          夜の音楽 <1968>  【監修済】

          (1973年1月のテキスト)  アンサンブルのための『夜の音楽』は1969年8月31日の午後4時30分くらいから5時にかけて---事前に一度も演奏やリハーサルをすることなく ---一回録音されました(26分30秒)。演奏者はハラルド・ボイエ(エレクトロニウム)、アロイス・コンタルスキー(ピアノ)、ヨハネス・G・フリッチュ(コンタクト・マイク付きヴィオラとフィルター)、アルフレート・アーリングスとロルフ・ゲールハール(マイク付きタム・タム、フレクサトーン、ギロ、ジューズ・ハー

          夜の音楽 <1968>  【監修済】

          合流点 <1968> 【監修済】

          2ヴァージョン (1973年1月のテキスト)  アンサンブルのための『合流点』は1969年8月27日の午前11時と午後1時の間に2回録音されました。第一ヴァージョン(9分30秒)と第二ヴァージョン(15分15秒)はどちらも放送に使用されました。このCDではそれらを連続的に、お互いに補いながら聴くことができます。  このテキストは事前に演奏やリハーサルをされたことが一度もありませんでした。演奏者はアロイス・コンタルスキー(ピアノ)、ロルフ・ゲールハール(マイク付きタム・タム

          合流点 <1968> 【監修済】

          結合 <1968> 【監修済】

          (1973年1月のテキスト)  アンサンブルのための『結合』は1969年6月7日にパリのスタジオ・ダヴーにて最初に録音されました。二つのヴァージョンが演奏され、その二番目のヴァージョン(24分5秒)がレコードになりました(Musique Vivante,HarmoniaMundiMV30.795)。そしてダルムシュタットにて、1969年8月30日の午前11時くらいから11時30分の間に同じ演奏家たちによってこの録音が行われました(事前のリハーサルなしでたった一回だけ)が、不

          結合 <1968> 【監修済】

          無際限 <1968> 【監修済】

          『無際限』 アンサンブルのための 音を一つ奏でよ 好きなだけ多くの時間と空間があるという 確信をもって                               <図>略                             1968年5月8日  (1973年1月のプログラム・ノート)  アンサンブルのための『無際限』はサン・ポール・ド・ヴァンスでの「マーグ財団の夜」の期間中の1969年7月26日/27日の午後7時30分からほぼ午前2時まで演奏されました。演奏者はギ

          無際限 <1968> 【監修済】

          正しい持続 <1968>  【監修済】

           (1973年1月に書いたテキスト)  約4名の奏者のための『正しい持続』---事前に一度も演奏されることなく---1969年8月26日の午前11時と午後1時の間に2回録音されました。そして後に私は第2ヴァージョン(22分03秒)を放送とレコード用に選びました。演奏者はカルロス・R・アルシナ(ピアノとハモンド・オルガン)、ジャン=フランソワ・ジェニー=クラーク(ダブル・ベース)、ジャン=ピエール・ドルーエ(打楽器)、ミシェル・ポルタル(テナー・サキソフォンとクラリネット)、ヴ

          正しい持続 <1968>  【監修済】

          七つの日より <1968> 【監修済】

          15作品、1968年5月  12のタイトル<脚注1>---それぞれアンサンブル構成は異なります---は1969年8月26日から31日にわたりダルムシュタットのゲオルグ・モラー・ハウス(フリーメーソン・ロッジ)にてWDRのために11人の演奏家によって録音されました。  彼らはその後、ダルムシュタット国際夏期現代音楽講座期間中の1969年9月1日から4日にわたりスポートハレ・アム・ベレンファルトーアにて六回の公開セミナーで演奏しました。 脚注1:個々の作品解説は次ページ以降を

          七つの日より <1968> 【監修済】

          七つの日より <1968> 1969年の録音計画

          『七つの日より』のリハーサルと録音の計画表 <表>略  『七つの日より』の作品のラジオ録音とセミナー演奏の時間計画表にはそれぞれのタイトルに、「ケルン・グループ」(アルフレッド・アリングス、ハラルド・ボイエ、ロルフ・ゲールハール、ヨハネス・フリッチェ、アロイス・コンタルスキー、カールハインツ・シュトックハウゼン)と「パリ・グループ」(カルロス・アルシナ、ジャン・ピエール・ドルーエ、ヴィンコ・グロボカール、ジャン・フランシス・ジェニー・クラーク、ミシェル・ポルタル)から選ば

          七つの日より <1968> 1969年の録音計画