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食事は、心を許している人と共に。

好きでもない人との食事は苦痛だ。

昨日はお客さんと一緒に、食事をすることになっていた。

夜の仕事というのは、同伴出勤が少なからずある。

同伴とは、お店の営業時間前にお客さんとご飯に行き、そこから一緒に来店することだ。

同伴1つ、お店の売り上げを左右するし、お店によっては、同伴した分スタッフへ給料として還元されたりもする。

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2週間ぶりに出勤するものだから、何となくひとりでお店へ行くのが少し辛かった。

だから自分から声を掛けた。

こんなことを言うと、私への評価は下がる一方だと思う。

相手の行為を利用したのだ。

そして、もちろんOKの返事がもらえるというのはわかっていた。

そうして、出勤前にご飯へ行くことに成功したわけだが、私の心はシワシワになっていった。

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居酒屋などのキャッチへの対応(キャッチは違法行為というのは、今は少し置いておこう)、そして注文する際、ご飯の食べ方、会話の内容、全てが私の中で受け付けなかった。

きっと、友達や親友なら平気だ。

カッコをつけたいのはわかる。

でも口を開けば愚痴ばかり。

食事をしている時、盛り下がる話はあまりしたくない。

相槌を打つのも疲れる。相手の愚痴には共感してあげる。でも私の話をすると、途端にアドバイスをしたがる。恐ろしい。

私はあなたへ心を許していないのに、どうして壁を越えてくるのだろうと思ってしまう。

素敵な洋食屋さんだったのに、味がよく分からなかった。

どんなに美味しい料理でも、誰と食べるかで変わってくる。

安いインスタントラーメンだって、大好きな彼や心を許している親友となら、笑って楽しく、美味しく食べられるのだから。

気持ちと味覚は比例する。それがわかった瞬間だった。

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大人になってから、好意に気づいてもそれに応えることができないことに、嫌気がさすようになった。

好きじゃない人からの好意を、上手く受け止められない。

「ごめんなさい。申し訳ないけれど、私はあなたが好きじゃありません。」そう言えたら、どんなに楽なのか。

そして、大人になると相手の色んなところを見てしまう。

1つの欠点を補う何かがなければ、減点していく一方で、好意に繋がらない。

好かれるのって、こんなに辛いものだっけ。

コミュニケーション疲れなのだろうか。

食事は、楽しい人とするに限る。

そんな大切なことに気付けたということで、今回の同伴出勤は意味があったような気がする。


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