見出し画像

見えない「愛」を、チョコレートに込めた。

今日は、バレンタインデーだ。

きっと、世の中の大半の人はドキドキそわそわしているだろう。

お世話になっている上司や同僚へ。
同じクラスのお友達に。
大好きなお父さんや兄弟。

そして、誰よりも特別なあの人へ。

チョコレート選びから渡すまで、何度も緊張して、イメージをしながら繰り返す。

「喜んでもらえますように」
「上手く渡せますように」
「想いが届きますように」

かく言う私も、バレンタインデーに浮かれていた。

付き合い始めてから初めて過ごすバレンタイン。だから、少し特別なものにしたかった。サプライズが好きな私は、色んな恋愛コラムの記事を読んだ。

たっぷり愛情を込めた手作りチョコ。
いつもなら手を出さない高級なチョコ。
大人向けのアルコールチョコ…。

なるほど。世の中の女性はすごいな…と感心ばかりして、あれこれ結構考えたけれど、まとまらない。

その前日まで沖縄へ行くこともあり、まぁどうにかなるだろうと軽く計画を立てて、旅行先で準備を整えた。

サプライズをするにあたって、まずは相手の思考を騙す。

旅行から帰ってきた私は、彼とのデート中「お土産いっぱい買っちゃったから節約しなくちゃ…」とか「旅行する前にチョコレート準備しておけば良かった…」と小声でこぼす。

すると彼は、「毎日がバレンタインみたいなものだから、大丈夫だよ。気にしないで。」なんてこたえる。

私はニヤつきと抱きしめたい衝動を我慢しながら、「ごめんね、後日渡すから待っててね」と女優顔負けの演技をするのだ。

そうして迎えた2月14日0時過ぎ、それは決行された。

すでに旅の疲れから寝落ちしそうな私。
「寝るなら、ちゃんと寝なさい。」という彼の言葉を聞き流しながら、「お手洗いに行く」なんて嘘をついて部屋を出る。プレゼントを持ってくるためだ。そして戻ってきて渡し始めた。

「はい、バレンタインだから、チロルチョコ。」

私の手のひらに乗る、小さなチョコレートを苦笑いしながら受け取る彼。

「ありがとね。はい、じゃあ寝るよ。」

「はい、バレンタインだから、ブラックサンダー。」

「うん、ありがとう。じゃ寝よっか。」

「はい、バレンタインだから、※プチアソート。」
(チョコベビーやアポロなどのプチシリーズが5種連なったもの)

「はいはい、ありがとう。もう寝るよ。」

3つ目を受け取って、嬉しそうなのに「駄菓子かよ」と言いたげな顔をして布団に潜る。どうやら、これで終わりだと思っているようだった。

私はサプライズをするのが好きだ。
むしろ、ここからが本番だ。

もう一度部屋を出て、とっておきのプレゼントを手に取る。そして寝そうな彼の目の前にオシャレなラッピング袋を差し出す。

「はい、これが本当のバレンタインプレゼントです。」

ようやく気付いたのか、布団から出てきて受け取る。

「ちゃんと準備してたのか〜。これはやられちゃったな〜。4段構えだったか〜。え〜?これ何!?」と嬉しそうに、そして少し恥ずかしそうに笑った。

最後に渡したのは、可愛い猫の絵が描かれたチョコレートと黒のスウェットだ。

なぜスウェット?と思った方もいるだろう。

1週間前、marvelの可愛いスウェットが発売されたらしいというツイートを見た。彼はmarvelが好きで、さらに最近「新しいスウェットが欲しいなぁ」と言っていたのを覚えてた私は、「このスウェットだーーー!」とショッピングセンターで購入したのだ。タイミングに感謝したい。ありがとうGUさま。

バレンタイン=チョコレートって概念が強いからこそ、もうひと工夫したいし「職場や知り合いからもチョコレートはもらうだろうから差をつけたい。」と思った。

学生時代、自分の評価だけを考えて手作りチョコを作っていた私。相手のことを考えながら準備する幸せや、チョコレートだけがバレンタインプレゼントではないと気付けたのも、26年バレンタインを過ごしてきたノウハウの蓄積だろう。

その結果、喜んでもらえたし何よりも嬉しそうな笑顔が見れたからオールオッケーだ。一緒に入れた小さなメッセージカードも、後日読むことだろう。

来年のバレンタインデーは、何をしようか。今から少し楽しみだ。それよりも、来月のホワイトデーのお返しが気になる気持ちを抑えて、今日は締めようと思う。それでは、

Happy Valentine!

#日記 #毎日note #毎日更新 #ライター #エッセイ #コラム #毎日投稿 #毎日更新倶楽部 #ブログ #恋愛 #惚気 #バレンタインデー #バレンタイン #チョコレート #ノウハウ


お仕事中のドリンク代にさせていただきます。ちょっといい紅茶を買いたいです。