- 運営しているクリエイター
#薬
「いい薬が出る」の本当の意味
新薬が発売されるときに「いい薬が出る」という表現が使われることが多い。
私は新しいものには興味を惹かれる方なので、新薬は好きで積極的に使う方である。薬の特徴を知ったうえで使わないという選択をするのは良いものの、使ったことがないから使わない(使えない)というのは、医師としてどうかと思っている。
自分が現在治療している人、将来治療することになる人に対して自分の知識や経験を可能な限り最新のものにして
毎日薬を飲むということ 自分の場合
「薬を飲み忘れない方法」の中で、薬を飲むということは精神科治療、特に外来治療において最も重要なことである。私がLAIを強く勧める最大の理由は、私自身が薬を定期的に飲むことができないからである、と書いた。
自分の服用率60%現在 私自身が生活習慣病のため毎日 夕食後に薬を飲んでいる。規則正しく飲むということはかなり難しい。
普段の診察で「毎日飲んでください」「ちゃんと飲んでます?」と聞くことは多
副作用の説明はしっかりするのがいいとは限らない
ある薬の副作用と頻度
不眠9.6%、頭痛7.2%、便秘6.4%、アカシジア(そわそわして落ち着かなくなる)5.6%、下痢5.6%、嘔吐4.8%、悪心4.0%、よだれ2.4%
AMAZE試験より
なんの薬でしょう?
そしてこの薬を飲みたいと思いますか?
正解はプラセボ、つまり偽物の薬である。なんの作用もないとされるものでこれだけの副作用がでる。
有害事象と副作用の違い重要なので有
薬の調べ方 ネット編
自分や家族が飲んでいる薬について知りたいと思う人は多い。そのときにどのように調べるのが良いか。
・薬局でもらう薬の説明書を見る
・本を見る
・病院や薬局の人に聞く
・ネットで調べる
などがある
今回は「ネットで調べる方法」について説明する。Googleなど検索サイトで薬の名前を入力すると、色々な情報が出てくるものの、サイトによっては以下のような種類がある。
薬の効果・副作用を書いてあるものお
そんな話は聞いていないと言う人
診察のほとんどは雑談である。しかし大事な話をすることも時々ある。
・どんな薬なのか
・薬をどれぐらいの期間服用するか
・薬を止めるメリット・デメリット
・仕事をするか、しないか
・出産をするか、しないか
など、短い外来時間の中で、できるだけ分かりやすく極力正確になるように説明をする。
しかし時々、説明したにも関わらず「そんな話 聞いていない」「先生は何も説明してくれない」と言われることがある。