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キッカケは『犯罪者になりたくない』

まず、虐待が犯罪であるという前提でこの記事を書いています。

虐待者=犯罪者
その犯罪者の犯した罪を黙っている=共犯者

あの人たちと同じ犯罪者になりたくない。

それが
私が毒親育ち、虐待サバイバーであることを隠さない理由のひとつ。

ネットだろうが、リアルだろうが
【虐待受けてました】と、スパッと言う。
(それを聞いた相手は絶句するが)

泣きわめこうが、悔し泣きをしようが
悲劇のヒロインぶるなとか、泣いてると笑われた、あの時代。

私はあの人たちを刺激しないために
感情を殺し、淡々と話すスキルを身につけた。

感情を出さず、
死んだように生きる私
あの人たちは【いい子】と言う。

死んだように生きる私を見ながら
子育ての大変さと、私にかける期待で花が咲く、
そんな光景だった。

ここに感じた、ある違和感は
あの人たちと、ちゃんとした年数、一緒に住んだ記憶がない。

常に引っ越し、行ったり来たり。
住むメンバーが替わり、家は同じでも住むメンバーだけが替わる…

当時の私は
何個も住所を暗記した状態で生活して
心も、気持ちも、脳すらも、すべてがぐるぐると混乱する。

解放されたい、自由になりたい気持ちがありながらも、
当時の私には、あの人たちと暮らすしか、生きる術がなかった。

こうした日々の中で
一体どの口が【育てた】と言えるのだろうか。

あの人たちにとって、私は子どもではない。
召使い、何でも屋、カウンセラー、
それ以上に、私が親だったようにも感じる。

私の身体を美味しそうに口に含む姿は、見るに堪えない。
ただの獣か、それ以下だ。

私が同じ性を持つ相手に嫌悪感を覚えたのは
この頃だった。




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