見出し画像

【7つの習慣読了】自分の生き方や内面を考え直したい

有名すぎる「7つの習慣」を読了したので、本に書かれていたエッセンスをまとめて実践していきます。
昔の本ながらいまだに強い人気があるのがうなづける内容でした。

本当は実践アプリなどがあればインストールしたいと思っていましたが、公式のサービスは終了していました、、、

インサイド・アウトの考え方

「正しい生き方なくして、真の成功はありえない」(デイビッド・スター・ジョンソン)

状況を変えたければ、まず自分が変わらなくてはならない。自分が本当に変わるためにはものの見方を変えなくてはならない。(=パラダイムシフト)

個性主義と人格主義

「油断することなくあなたの心を守れ、生命の泉はこれから流れ出るからである」(聖書より)

7つの習慣とは?

成長の連続体

7つの習慣は「依存」状態から「自立」を目指し、最終的には「相互依存」へと至る成長の連続体を導くプロセスである

「私は〜」を主語にして物事を捉えるのは「自立=私」というパラダイムである。
「相互依存=私たち」のパラダイムは、自立状態のみよりも最大限の成功を手にすることができる。

7つの習慣は「P(黄金の卵=成果)/PC(ガチョウ=能力)バランス」に従った、効果性を高める習慣である

ガチョウと黄金の卵(イソップ寓話)
農夫が飼っていたガチョウが毎朝1つの卵を産むようになった。
農夫は毎朝ガチョウが産んだ卵を集めて金持ちになったが、満足せずにもっと富を増やしたいと思い、ガチョウを解体して腹の中の卵を全て取ろうとした。
しかしガチョウの体には黄金の卵はなく、黄金の卵はもう二度と手に入らなくなった。

ガチョウと黄金の卵(イソップ寓話)

第1の習慣:主体的である

「満足は心の中に湧き出るものでなければならない。人間の本質を知らない者は、自分自身の人格以外の何かを変えて幸福を求めようとするが、そのような努力が実を結ぶはずはなく、逃れたいと思う悲しみを大きくするだけである。」(サミュエル・ジョンソン)

第1の習慣:主体的である 実践編
1 丸1日、自分が話す言葉に注意し、周りの人々の言葉も注意して聞く。
「…でさえあったら」「できない」「しなければならない」というような反応的な言葉を何回使ったり聞いたりしたか?
2 近い将来にありそうなことで、過去の経験からみて反応的な態度をとるだろうと思うものを一つ選ぶ。
自分の影響の輪の中で、その状況を考え直す。どのような反応をすれば主体的か?その状況を頭の中でありありと想像する。主体的に反応している自分を思い描いてみる。
刺激と反応の間にあるスペースを思い出そう。そこには選択の自由がある。その自由を活かすことを自分に約束する。
3 仕事や私生活で抱えている問題を一つ選ぶ。それはあなたが直接的にコントロールできる問題か。それとも自分にはコントロールできない問題か。
それを判断したうえで、問題を解決するために影響の輪の中でできることを一つ決め、実行する。主体性の30日間テストにトライする。影響の輪がどのように変化するか見てみよう。

第1の習慣:主体的である 実践編より

主体性:30日間テスト

主体性:30日間テスト
30日間毎日、影響の輪の中のことだけに取り組む。
小さな約束をして、それを守る。裁く人でなく、光を照らす人になる。批判するのでなく、模範になる。問題をつくり出すのではなく、自らが問題を解決する一助となる。
これを夫婦関係において、家庭で、職場でやってみる。他者の欠点を責めない。自分の欠点を正当化しない。間違いを犯したら、すぐに認め、正し、そこから教訓を得る。間違いを他者のせいにしない。自分がコントロールできることに取り組む。自分自身に働きかけ、「ある(be)」ことに取り組む。
他者の弱点や欠点を批判的な目で見るのをやめ、慈しみ深い目で見る。問題はその人の弱点や欠点ではなく。それに対してあなた自身がどんな反応を選択し、何をすべきかである。

主体性:30日間テストより

「刺激と反応の間には選択の自由がある」ので、人間は本能や調教とは関係なく自分自身で自分のプログラムを新しく書き換えることができる。

責任(responsibility)は、反応(response)と能力(ability)という2つの言葉で出来ている。
第1の習慣は、人間だけに授けられた4つの能力(想像、良心、意思、自覚)に従って、自分の人生の創造主になり、責任をもつということである

影響の輪

第2の習慣:終わりを思い描くことから始める

「私たちは人生における使命をつくるのではなく、見出すのである」(ヴィクトール・フランクル)

第2の習慣:終わりを思い描くことから始める 実践編
1 自分の葬儀の場面を思い描いたときに感じたこと、考えたことを記録して表にまとめる。
2 少し時間をとって、あなたが果たしている役割を書きだす。そこに映る自分の人生のイメージに満足しているだろうか
3 日常から完全に離れる時間をつくり、人生のミッション・ステートメントを書いてみる。
4 付録の票を読み、自分に当てはまると思う中心を丸で囲む。そこはあなたの行動パターンを表しているだろうか?分析の結果に納得できるだろうか?
5 個人のミッションステートメントの資料になるアイデアや引用句を集め始める。
6 近い将来に計画しているプロジェクトや仕事を一つ選び、頭の中で思い描く。望んでいる結果とそれを達成するためのステップを書きだす。
7 第2の習慣の原則を家族や職場の同僚と共有し、家族や職場のミッション・ステートメントを一緒に作成してみる。

第2の習慣:終わりを思い描くことから始める 実践編より
自分の弔辞を思い描いたときに感じたこと、考えたことをまとめる

終わりを思い描くことから始める習慣は、すべてのものは2度つくられるという原作に基づく。
第一の創造は頭の中で(知的創造)、第二の創造は実際にかたちとして(物的創造)つくられるのである。

第二の習慣は、自分の人生に自らがリーダーシップを発揮する、つまりパーソナルリーダーシップの原則(=第一の創造)に基づいている
(第3の習慣はマネジメント=第二の創造)

個人のミッションステートメント

ミッション・ステートメントとは、信条あるいは理念を表明したものである。
個人のミッション・ステートメントには、どのような人間になりたいか(人格)、何をしたいのか(貢献、功績)、そしてそれらの土台となる価値観と原則を書く。

個人のミッション・ステートメント

自分の人生におけるミッションを見出し、意識できれば、内面に主体性の本質が出来る。

人生を方向づけるビジョンと価値観ができ、それに従って、長期的・短期的な目標を立てることができ、自分の時間・才能・能力を効果的に活用できているかどうかを判断することができる。

個人のミッションステートメントを書くときはまず自分の影響の輪の中心から始めなければならない。

人が一般的に持つ中心、基本のパラダイム
配偶者中心
家族中心
お金中心
仕事中心
所有物中心
娯楽中心
友人・敵中心
教会中心
自己中心
原則中心

人が一般的に持つ中心、基本のパラダイム

明確な中心を一つ持ち、そこから常に高いレベルの安定(存在価値・自尊心・心の拠り所)、指針(行動基準・原則)、知恵(生活を送るうえでのバランス感覚)、力(エネルギー)を得られることが理想である。

ミッション・ステートメントを書き終えて終わりではなく、自己宣誓書を書いてイメージすることで、日々の生活で大切な価値観に沿って行動できるようにする。

自己宣誓書の5つの条件
①個人的な内容であること
②ポジティブな姿勢が表現されていること
③現在形で書かれていること
④視覚的であること
⑤感情が入っていること
例:子どもたちが良くない振る舞いをしたとき、私は(個人的)知恵と恩恵、毅然とした態度、そして自制心をもって(ポジティブな姿勢)対応する(現在形)ことに、深い満足感(感情)を覚える

自己宣誓書の5つの条件

第2の習慣は、第1の創造(知的想像)を行う習慣である。
この習慣の土台となっているのは、想像と良心(個人的、人道的なガイドラインを定める能力)であり、自分の内面の奥深くにある基本のパラダイムと価値観を見つめ、自分の将来に関するビジョンに触れることになる。

第3の習慣:最優先事項を優先する

「大事を小事の犠牲にしてはいけない」(ゲーテ)

第3の習慣:最優先事項を優先する 実践編
1 あなたが今まで取り組んでこなかった第Ⅱ領域の活動を一つ挙げる。きちんと実行すれば、あなたの私生活あるいは仕事に大きな影響を与えると思う活動を挙げ、紙に書いて、決意して実行する。
2 時間管理のマトリックスを紙に書き、それぞれの領域にどのくらいの割合で時間を配分しているか推測する。次に、3日間、実際に何に時間を使ったか15分単位で記録する。最初に推測した割合と同じだっただろうか。時間の使い方に満足しているだろうか。何を変えればいいだろうか。
3 人に任せられそうな仕事をリストアップし、それぞれの仕事を任せる相手の名前も書く。デリゲーションあるいは訓練をするにあたって必要なことを考えておく。
4 来週の計画を立てる。まず。来週の自分の役割と目標を書き、それらの目標の具体的な行動計画を定める。1週間が終わったところで、計画を実践してみて、自分の価値観と目的を日常生活に反映できていたか、価値観と目的に対して自分が誠実であったかどうか評価する。
5 1週間単位の計画を立てることを決意し、計画を立てる時間をスケジュールに組み込む。
6 現在使っている時間管理ツールを第4世代に改良するか、または新しく第4世代のツールを手に入れる。
7 「職場で実践する第Ⅱ領域の1日」を読み、第Ⅱ領域のパラダイムのインパクトを深く理解する。

第3の習慣:最優先事項を優先する
来週の計画 例

第3の習慣は第1の習慣と第2の習慣で身につけたことを実践し、個人的な結果を得る習慣であり、第二の創造すなわち物的創造の習慣(≒セルフマネジメント)である

セルフマネジメントに真の効果性をもたらすには、人間だけに授けられた4つの能力の四番目である意思(選別、選択する能力、決定に従い行動する能力)を活用することである。

リーダーシップの仕事(=第2の習慣)は「優先すべきこと」は何かを決めることであり、マネジメント(第3の習慣)はその大切にすべきことを日々の生活で優先して行えるように、自分を律して実行することである。

時間管理の4つの世代

第一世代:メモやチェックリスト
時間と労力を必要とする多くの物事を確認し、忘れずにいるための工夫
第二世代:予定表やカレンダー
先を見て、将来の出来事や活動の予定を立てようという試み

時間管理のツール

時間管理の第三世代は、前の2つの世代に「優先順位づけ」と「価値観の明確化」が加わったものである。
第三世代の波は時間管理の分野を飛躍的に進歩させたが、効率性だけを追求することで逆に非生産的になってしまい、豊かな人間関係や人間本来のニーズなどを奪っている。

第四世代は、モノや時間には焦点をおかず、人間関係を維持し、強くしながら結果を出すことを目指す

第四世代の時間管理の中心をなす考え方は時間管理のマトリックスで表せる。

時間管理のマトリックス

時間管理のマトリックス

活動を決める要因は、緊急度と重要度の二つである。

効果的な人は「問題ではなく機会に着目する」(ピーター・ドラッガー)ので、自分の能力を大きく伸ばす第Ⅱ領域の活動に時間をかけ、生活の中で第Ⅰ領域が占める割合を小さくしながら、第Ⅲ、Ⅳ領域は避けるようにP/PCバランスをうまくとっている。

第Ⅱ領域に何があるのか自分に問いかけ、それらの活動に主体的に取り組めば、自己の効果性は飛躍的に向上する。

第Ⅱ領域活動のための時間管理ツール
・一貫性

ビジョンとミッション、役割と目標、優先順位と計画、自分の望みと自制心に食い違いがなく、調和と結束、誠実さがあること。
時間管理のツールには個人のミッションステートメント、自分の役割、それぞれの役割の短期目標と長期目標も書き込めるようにしておく。
・バランス
自己のさまざまな役割を明確にし、ツールに書き込んでおけば、健康、家族、仕事、自己啓発など重要な事柄を疎かにすることなく生活を送れる。
・第Ⅱ領域へのフォーカス
一週間単位で計画を立てるのが一番よい。
大切なことはスケジュールに優先順位をつけることではなく、優先すべきことをスケジュールすることである。
・人間関係重視
時間管理のツールはスケジュールだけでなく人間関係にも配慮出来るものでなくてはならない。
原則中心の生き方をしている人は、人間関係を効果の観点から捉える。
第Ⅱ領域に時間をかけ、原則中心の生活を送ろうとするなら、スケジュールを曲げてでも人間関係を優先すべきときがある。
ツールにはこのような価値観も含まれていなければならず、スケジュール通りに進まなかったとしても、自己嫌悪を感じずに重要なことを優先する手助けでなければならない。
・柔軟性
使いやすいように自分のライフスタイル、ニーズ、やり方に合わせたツールにすることが大切である。
・携帯性
ツールは持ち運びできるものにする。

第Ⅱ領域活動のための時間管理ツール

PとPCを高めるために、自分の時間を使うときは効率性を考え、人に任せるとき(デリゲーション)は効果性を考えることが大事である。

デリゲーションには、使い走りのデリゲーションと全面的なデリゲーションの2種類がある。

全面的なデリゲーションで明確にするもの
・望む結果
何を達成するか(結果)であって、どうやって達成するか(方法)ではない。成果がどのように見えるか具体的な文章で表現し、いつまでに成し遂げる必要があるのか期限も決めておく。
・ガイドライン
守るべき基準やルールがあれば明確にしておく。(できるだけ少ないほうがよい)
失敗しそうなところ、してはいけないことを指摘するのであって、すべきことを指示するのは控える。
・リソース
望む結果を達成するために使える人員、資金、技術、組織、リソースを明確にしておく
・アカウンタビリティ
成果を評価する基準を定め、仕事の進捗の報告を求める時期、評価を行う時期を具体的に決めておく
・評価の結果
評価の結果(金銭的報酬や全体への影響など)として、悪いこともいいことも具体的に話す

全面的なデリゲーションで明確にするもの

相互依存のパラダイム

第四の習慣からは公的成功の領域に入るが、本当の意味での「自立」という土台があって初めて効果的な「相互依存」が築ける。
私的成功は公的成功に先立つ。

自分をコントロールできて本当の意味で自立する、つまり第1・2・3の習慣によって真の自尊心を持つことができる。

相互依存の関係をP/PCで言うと、黄金の卵(P)は、人と人が心を開き前向きに力を合わせた時に発揮されるシナジーのことであり、実りある人生を生きようとするなら、人間関係を大切に育てていく努力(≒信頼口座の残高を増やす預け入れ)を惜しんではいけない。

信頼口座の残高を増やす六つの預け入れ
相手を理解する
小さなことを気遣う
約束を守る
期待を明確にする
誠実さを示す
引き出してしまったときには心から謝る

信頼口座の残高を増やす六つの預け入れ

第4の習慣:Win‐Winを考える

「黄金律は暗記した。さあ、実行しよう」(エドウィン・マーカム)

第4の習慣:Win‐Winを考える 実践編
1 近い将来に誰かと何かを決めなければならない状況、あるいは何かの解決のために交渉することになりそうな状況を一つ思い浮かべる。そして勇気や思いやりのバランスをとることを心に決める。
2 あなたの生活の中でWin‐Winのパラダイムをもっと実践するために取り除くべき障害をリストアップする。それらの障害を取り除くために、自分の影響の輪の中でできることを考えてみる。
3 あなたの人間関係の中でWin‐Winの協定を結びたいと思う人を一人選ぶ。その人の立場に身を置いてみて、どんな結果を望んでいるのかを考え、具体的に書き留める。次はあなたの立場から考えてみて、自分にとってWin-Winとなるような結果をリストアップする。そうしたら、相手の人に、お互いのためになる解決策が見つかるまで話し合うつもりがあるかどうか聞いてみる。
4 人生において大切な人間関係を3つ結ぶ。彼らとの信頼口座にどのくらいの残高があるだろうか。残高を増やすにはどのような預け入れをすればいいか、具体的なアイデアを書き出してみよう。
5 あなたがこれまで持っていた脚本がどのようなものか、深く考えてみる。それはWin‐Loseの脚本ではないだろうか。それはあなたの人間関係にどのような影響を与えているだろうか。なぜその脚本を持つに至ったのか。あなたが現在置かれている状況にふさわしい脚本かどうか考えてみよう。
6 困難な状況にあっても、お互いのためになる結末を本気で探そうとしている人を手本にする。その人を見習うことで、Win‐Winの考え方を身につけられるようにしよう。

第4の習慣:Win‐Winを考える 実践編

「Win-Winを考える」は効果的な人間関係におけるリーダーシップの習慣であり、Win-Winとは決してテクニックではなくて人間関係の総合的な哲学である。
人間だけに授けられた4つの能力(自覚、
想像、良心、意思)すべてを発揮して、お互いに学び合い、影響しあい、得るところのある人間関係を育てていくための習慣である。

人間関係の六つのパラダイム
Win-Win
Win-Lose
Lose-Win
Lose-Lose
Win
Win-Win or No Deal(Win-Winが無理なら取引しないことに合意する)

人間関係の六つのパラダイム

Win-Winの原則の5つの側面
まず人格(誠実=自分自身に価値を置くこと、成熟=相手の考えや感情に配慮しながら自分の気持ちや信念を言えること、豊かさマインド)があって、それによって人間関係が築かれ、そこで協定(望む結果、ガイドライン、リソース、アカウンタビリティ、評価の結果)ができる。
合意に至るまでの流れを円滑に進めるためにはWin-Winに基づく構造システムがいる。
さらにプロセスも重要だ。

Win-Winの原則の5つの側面

第5の習慣:まず理解に徹し、そして理解される

「心には理性では分からない理屈がある」(パスカル)

第5の習慣:まず理解に徹し、そして理解される 実践編
1 信頼口座が赤字になっていると思うような相手を一人選ぶ。その人の視点に立って現状を眺め、気づいたことを書き留めておく。今度その人と話す機会があったら、本気で理解するつもりで話を聴き、書き留めておいた内容と比べてみる。相手の弱点に立って考えたことと合っていただろうか。その人の考えを本当に理解していただろうか。
2 共感とはどういうことか、身近な人と共有する。その人に「共感して話を聴く練習をしたいから、私の様子を1週間観察して、フィードバックしてくれないか」と頼んでみる。どんなフィードバックをもらっただろうか。その人はあなたの態度にどんな印象を持っただろうか。
3 人々が話をしている様子を観察する機会があったら、両耳をふさいで数分間眺めてみる。言葉だけでは伝わらない感情をよみとることができるだろうか。
4 今度誰かの話を聴いていて、つい自分の経験談、自叙伝を持ち出し、質問して探ったり、自分勝手な評価や助言、解釈をしてしまったら、素直にそれを認めて謝る(「ごめんね。君の話を本当に理解するつもちで聴いていないことに気づいた。最初からやり直してもいいかな?」)このような態度は信頼口座への預け入れになる
5 今度自分の意見を述べる時、共感したうえで行ってみる。相手の考え、立場を相手以上にうまく説明する。それから、相手の視点に立って自分の考え、立場を説明し、理解してもらう。

第5の習慣:まず理解に徹し、そして理解される 実践編

「まず理解する」ためには大きなパラダイムシフトが必要である。
ほとんどの人は相手の話を聞くときも理解しようとして聴いているわけではない。
次に自分が何を話そうか考えながら聞いている。
すべての物事を自分のパラダイムのフィルターに通し、自分のそれまでの経験、いわば自叙伝を相手の経験に重ね合わせて理解したつもりになっている。

4つの自叙伝的反応
・評価する(同意か反対する)
・探る(自分の視点から質問する)
・助言する(自分の経験から助言する)
・解釈する(自分の動機や行動を基にして相手の動機や行動を説明する)

4つの自叙伝的反応

「聞く」姿勢のレベル
低次のレベル:相手を無視して話を全く聞かない
次のレベル:聞くふり(あいづちは打つが話の中身は全く耳に入っていない)
3番目のレベル:選択的に聞く
4番目のレベル:注意して聞く
-ほとんどの人はここまで-
最高レベル:共感による傾聴

「聞く」姿勢の4つのレベル

ここでいう共感による傾聴は、「積極的傾聴」とか「振り返りの傾聴」といったテクニックではない。
テクニックを使ったところで頭の中は、次はどう返事しようか、どう言えば相手をコントロールできるかと考えを巡らせているのである。

共感による傾聴とは、まず相手を理解しようと聴くことであり、相手の身になって聞くことである。

口から出る言葉は人間のコミュニケーションの10%足らずで、30%は音や声のトーンによるコミュニケーション、残りの60%がボディランゲージである。
相手の気持ちを聞き取る、言葉の裏にある本当の意味を聞き取る、行動を聞き取る、左脳だけでなく右脳も使って察し、読み取り、感じ取るのである。

満たされている欲求は動機づけにならない、つまり心理的な生存のための欲求を満たしてあげることによって初めて、相手に影響を与え、問題の解決へと迎えるのである。

共感による傾聴のスキルの4つの段階
第一段階:相手の言葉をそのまま繰り返す(=積極的傾聴、振り返りの傾聴)
第二段階:相手の言葉を自分の言葉に置き換える
第三段階:相手の(言葉よりその言葉を口にした)気持ちを言葉にする
第四段階:相手の言葉を自分の言葉に置き換えると同時に、相手の気持も言葉にする

共感による傾聴のスキルの4つの段階

まず相手を理解することに徹し、相手が本当の問題を打ち明けて、同じ視点からその問題を見つめ始めたら、相手にはこちらの自叙伝を聴いてアドバイスを求める心の余裕が生まれる。

助言をする段階に入っても、相手が論理的に反応している間は効果的に質問して助言を
与えることが出来るが、感情的な反応を見せたら、共感して聴く姿勢に戻らなければならない。

エトス(個人の信頼性≒人格)、パトス(感情≒人間関係)、ロゴス(論理≒自叙伝)の順番であることが大きなパラダイムシフトである。
自分の考えを相手に伝えようとする時、ほとんどの人は真っ先にロゴスに飛びつき、右脳を使っていきなり理屈で攻めようとする。
エトスとパトスには見向きもせずに、自分の論理がいかに正しいかを述べ立てるのである。

第6の習慣:シナジーを創り出す

「全体は各部分の総和よりも大きくなる」

第6の習慣:シナジーを創り出す 実践編
1 あなたと考え方のまるで違う人を一人思い浮かべてみる。その人との違いを土台にして第3の案を見つけるにはどうしたらよいか考えよう。今あなたが進めているプロジェクトや直面している問題について、その人に意見を求めてみる。自分とは違う考え方を尊重して耳を傾けてみよう。
2 あなたをイライラさせる人の名前をリストアップする。あなたの内面が安定していて、自分と他者の違いを尊重できているなら、その人との違いを活かしてシナジーを創り出せるだろうか。
3 もっとチームワークを高めてシナジーを創り出したいと思う状況を一つ挙げる。シナジーを創り出すためには、どんな条件が必要だろうか。それらの条件をそろえるために、あなたにできることは何だろうか。
4 今度、誰かと意見が違ったり、対立した時、相手の立場の裏にある事情を理解するように努力してみる。その事情を考慮して、お互いの創造的な会計策を話し合ってみよう。

第6の習慣:シナジーを創り出す

シナジーとは全体の合計は個々の部分の相場よりも大きくなるということである。
各部分の関係自体が一つの部分として存在するからである。
しかもそれは単なる部分ではなく、触媒の可能性を果たす。
人に力を与え、人々の力を一つにまとめる上で最も重要な働きをするのである。

コミュニケーションのレベル

人間関係からシナジーを作り出すにはまず自分の中で、シナジーを作り出さなければならず、そのためには第1・2・3の習慣が身についてなければならない。
これらの習慣の原則を理解、実践できている人なら、心を開き、自分の脆い部分をさらけ出すリスクを負っても、内面がぐらつくことはないし、Win-Winを考える豊かさマインドを育て、第5の習慣の本質を体現できる。

相互依存の状況では、成長と変化を妨げるネガティブな力に対向するときこそ、シナジーが特に強力になる。

現在の能力や状態は、上向きの推進力とそれを妨げようとする抑止力が釣り合ったレベルを表している(クルト・レヴィン「力の場の分析」)
Win-Winを考える動機(第4の習慣)、まず相手を理解することに徹し、それから自分を理解してもらえるようにするためのスキル(第5の習慣)、他者と力を合わせてシナジーを創り出す相互作用(第6の習慣)、これらを総動員して抑止力に直接ぶつけ、抑止力なっている問題について、心を開いて話し合える雰囲気を作る。

第7の習慣:刀を研ぐ

「良心の声はいかにもか細くもみ消すことは簡単である。しかしその声はあまりにも明解で聞き間違えることはない」(スタール夫人)

第7の習慣:刀を研ぐ 実践編
1 肉体を健康的な状態に維持する活動をリストアップしてみる。自分のライフスタイルに合っていて、楽しみながら長く続けられる活動を考えてみよう。
2 1でリストアップしいた活動の中から一つ選び、来週のスケジュール表に自分を高めるための目標として書き込んでおく。週末に自己評価してみる。目標を達成できなかったら、その目標よりも重要な用事ができて、それを優先しなければならなかったからなのか、それとも自分で決めたことを守れず、自分の価値観に忠実でなかったからなのか考えてみよう。
3 精神的側面と知的側面についても、同じように最新再生の活動のリストを作ってみる。社会・情緒的側面では、改善したい人間関係や、公的成功においてより大きな効果性をもたらす具体的な状況をリストアップしてみる。それぞれのリストから1週間の目標を一つ選び、実行し、自己評価する。
4 毎週、4つの側面のそれぞれについて「刀を研ぐ」活動を書いて決意し、実行する。結果を自己評価する。

第7の習慣:刀を研ぐ 実践編

第7の習慣は刀を研ぐ時間を取ることであり、個人のPC(成果を生み出す能力)、自身の最大の資産である自分自身の価値を維持し高めていくための習慣である。
自分という人間をつくっている4つの側面(肉体、精神、知性、社会・情緒)の刀を研ぎ、最新再生させるための習慣である。

成長の連続体の図では、第7の習慣が第1から第6までの習慣を取り囲んでいる。
第7の習慣が身につけば、他のすべての習慣を実現可能にする。

最新再生4つの側面

肉体的側面の刀を研ぐというのは自分の肉体に効果的に気を配り、大切にすることである。
体に良いものを食べ、十分な休養を取ってリラックスし、定期的に運動する。
理想的な運動プログラムは、持久力、柔軟性、筋力の3つを伸ばせるものである。

精神的側面の最新再生を行うことは人生に対してリーダーシップを与える。
これは第二の習慣化と深く関係している。
精神的側面は自分の核であり、中心であり、価値観を守り抜こうとする意思である。
極めて個人的な部分であり、生きていく上で 非常に大切なものである。
精神的側面の刀を研ぐことは自分を鼓舞し、高揚させ、人間の普遍的心理に自分を結びつけてくれる源泉を引き出す。

継続的に学ぶこと、知性を磨き広げていく努力をすることは、知性側面の最新再生には不可欠である。
知性を鍛え、自分の頭の中のプログラムを客観的に見つめることはとても大切である。
日頃から知識を吸収して、知性を広げていこうと思ったら、優れた文学を読む習慣を身につけることに勝る方法はない。

肉体、精神、知性の側面は、パーソナルビジョン、パーソナルリーダーシップ、パーソナルマネジメントの原則を中心とした第1・2・3の習慣と密接に関わっている。
それに対して社会・ 情緒的側面は、人間関係におけるリーダーシップ、共感による相互理解、創造的協力の原則を中心とした第4・5・6の習慣と関係するものである。

心の平和は自分の生き方が正しい原則と価値観に一致していて初めてられるものであるが、他者との相互依存の関係から得られる心の平和や、人に奉仕し役に立つことが、心の安定をもたらすこともある。

相互依存の状態にある人は他者にとっては自分自身も社会通念の鏡の一部であることを自覚している。
私たちはその鏡に歪みのない鮮明な他者の姿を映してあげることができる。
相手の主体性を認め、責任ある個人として接すれば、その人の本来の姿を映し出すことができる。
その人が原則を中心に置き、自分の価値観を大切にして自立し、世の中のためになる人間として生きていく脚本を書く手助けができる。

4つの側面はそれぞれに大切だが、4つのバランスを考えて磨くことによって最大の効果が得られる。

疲れた時はうさぎの動画を見て癒されましょう🐰💛 (犬も猫も鳥も爬虫類も…みんなかわいいですよね)