シルサズ

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親友から同じ内容の手紙が二通届いた

2019年のある冬の日、一週間前に手紙をくれた親友から、また手紙が届いた。少しだけ、怖くなった。 ◆◆◆ 当時、親友は山口県、私は東京に住んでいたのでなかなか会えなかった。年に一度くらい、近況報告を綴った手紙を気まぐれに出し合う間柄だった。 一週間前に届いた手紙は便箋二枚に渡るもので、私が転職したことへのお祝いのメッセージと、推しているアーティストのライブの話、年末に東京に帰省するので会えたら嬉しいと書かれていた。 追記には、使いづらいと思うけど絵葉書をあげるね、とあ

    • 日記 日乃屋カレーは七分盛

      十二月十三日(水) 生理前で具合が悪く、十時頃起床。 洗濯物を干して、図書館に返す本をぱらぱらと読み直した。 夫が在宅勤務だったので、お昼は一緒に日乃屋カレーに行く。ご飯の量が多いので、七分盛にする。たいていのお店はご飯少なめでも同じ料金だけど、日乃屋カレーは七分盛にするとマイナス100円にしてくれる。ご飯を減らすことで損した気分にならないので好きだ。 夫はカツカレー普通盛りに野菜三種トッピングをしていた。私が損した気分にならないことで喜んでいる間に、夫は食べたいものを好

      • 日記 不思議な中毒性

        十二月十二日(火) 今日はバイト。その週によって業務の難易度が異なるのだが、最近イージーな週が続いていて嬉しい。時給は一緒なので、ハードモードはご遠慮したい。 お昼ごはんはUFO。さっしーのYouTubeで知ったのだが、UFOに納豆を混ぜて食べるとマイルドになって本当に美味しい。ポイントは納豆のタレは入れずにそのまま混ぜること。 そのあと、シーリングスタンプを何個も作る。 二色の材料でマーブル模様が作りたくて試行錯誤してみたのだが、まったく上手くいかなかった。マーブルに

        • 日記 出遅れアドベントカレンダー

          十二月三日(日) 昨日は法事で疲れていたので、ゆっくり起床。疲れてなくても、ゆっくり起床していた気もする。 朝ごはんは、ヨーグルトと法事でもらったお菓子。 紅茶のアドベントカレンダーをいただいたので、1と2の扉を開けて、二人分淹れる。本日は三日。はじめから二日出遅れていて、アドベントカレンダー泣かせだ。 洗濯物を干すなど、ちょっと家事をしたらお腹がすいた。昼は一人だったので、素麺の残りをかきたまにゅうめんにした。 図書館で予約した本を取りに外へ。帰りにオーケーストアに

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        親友から同じ内容の手紙が二通届いた

          大田垣晴子「うちのもの暮らし」の感想|築地カゴに憧れて

          図書館で気になって借りた、大田垣晴子さんの「うちのもの暮らし」。 この本は筆者が暮らしのなかで大切にしているものを集めた、イラストエッセイだ。実際に読んでみて、しみじみといいなと思う本だったので、感想を書いていきたい。 築地で買える「築地カゴ」この本を読んで一番気になったのは、築地カゴだ。 竹編みでできた頑丈なつくりで、持ち手にはビニールチューブが付いていて機能的。このカゴを持って買い物に行ったり、キッチン用品をまとめたりしたら、とってもよさそう。 調べてみたところ、

          大田垣晴子「うちのもの暮らし」の感想|築地カゴに憧れて

          ふかわりょう「スマホを置いて旅したら」の感想

          便利だけどわずらわしいのが、スマホ。 たまにはスマホを家に置いて出かけたいなと思いつつ、モバイルSuicaもPayPayも楽天ペイも使えなくなるのが面倒で、結局連れて歩いている。 今回紹介する「スマホを置いて旅したら」は、ふかわりょうさんが日本のとある地方を、スマホなしで四日間旅するお話だ。 ふかわりょうさんがエッセイを書いているのはなんとなく知っていたが、今回はじめて読んでみた。率直に言うと、取り扱っている題材はかなり好みだけど、自分にとっては何か物足りない…という感

          ふかわりょう「スマホを置いて旅したら」の感想

          時差ぼけとレスキュー花束

          パリから帰国し、はじめての時差ぼけを経験した。日付が変わる頃に寝付けるまではいいが、二、三時間で起きてしまい、朝方まで眠れないのが辛い。睡眠リズムが治らないまま、四日ほど経ってしまった。 睡眠の質が悪い日々にストレスを感じていた、とある日のこと。スーパーへ行く途中の狭い路地の片隅に、花束が二つ並んでいた。 ポップにはRESCUE(レスキュー)と書いてあった。傷んでしまってロスになりそうな花束。以前からその狭い路地の先にお洒落な花屋があるのは知っていたし気になってはいたが、

          時差ぼけとレスキュー花束

          喜ばしいことのはずなのに、深夜ラジオが楽しめなくなった

          私はニッポン放送の「オールナイトニッポン」が好きだった。 一年ほど前まで深夜ラジオを聴いていた身としては、当時、深夜ラジオがかなり盛り上がっていたように思う(最近は追っていないので、よくわからない)。それは、いちラジオファンからして、本当に喜ばしいことだ。 でも自分のなかでは深夜ラジオの新しい形態がしっくりきていなくて、耳が遠のいてしまった。今回はその理由を話したい。 オールナイトニッポンと私最初に聞いたラジオ番組は15年ほど前の「いきものがかり吉岡聖恵のオールナイトニ

          喜ばしいことのはずなのに、深夜ラジオが楽しめなくなった

          9月のおすすめ本|旅/ファッション/お悩み相談/自炊

          9月は読書がマイブームになった月でした。 図書館から本を借りすぎて、返却期限に追われて本を読みまくる毎日。おかげさまで(?)本を読む習慣がつき、ほぼ毎日読むようになりました。 今回は9月に読んだ13冊のなかから、おすすめの本を4冊紹介します! かわいい我には旅をさせよ ソロ旅のすすめ/坂田ミギー坂田ミギーさんのソロ旅は、一般的な人のソロ旅より、だいぶぶっ飛んでいると思います(褒め言葉)。地元のフェスや儀式に一人で飛び込んでいくミギーさんの旅行記は、私にとってかなり刺激的

          9月のおすすめ本|旅/ファッション/お悩み相談/自炊

          仕事の余白

          金曜までだと思っていた締切が、翌日の水曜までだということが発覚した。 締切がイレギュラーで水曜になっていたことを、チームの全員が気が付かなかった。月曜が祝日で、3連休明けの火曜に出社して明日が締切だとわかったとき、視野が狭くなっていく感覚があった。 それぞれの割り振りを考え直し、今日やるべき最低限のことを共有する。 ささっとリサーチして、いつもの1.5倍速のスピードで文字を打っていく。あっという間に退勤の時刻になっていた。 結果から言うと、なんとか終わらせることができ

          仕事の余白

          書く瞑想│ジャーナリングをゆるく続けるコツ

          今年の5月ごろから、バイトやヨガに行く前のちょっとした時間や、モヤモヤしているときにジャーナリングをするようになった。 ジャーナリングとは頭に思い浮かんだことをそのまま書き出していくことで、「書く瞑想」なんて言われている。 毎日欠かさずやっているわけではないが、3日に1回くらいは書いている。ゆる~く続けられている一番の理由は、自分のなかにあった感情を書いて吐き出すことで、スッキリするからだと思う。 ジャーナリングにはいろいろなやり方があると思うが、今日は無理なく続けるこ

          書く瞑想│ジャーナリングをゆるく続けるコツ

          プラットフォーム依存症

          最近ずっと、SNSとの付き合い方に悩んでいる。2023年8月現在、私が運営しているSNS(SNS以外のネットでの発信も含む)は以下の通りだ。 【今も使っているSNS・ブログ】※よく使っている順に並べてみた Twitter(X):リアルで使っていたアカウントは削除、ブロガーとしてのアカウントのみ持っている。Xへの不信感あり。 ブログ:自分でサーバーを借りてやっている。SNSにはない面白さがあり、細く長く続けていきたいと思っている。 note:このアカウント。 Inst

          プラットフォーム依存症

          Twitter(X)の引き際

          5年以上前から好きだったブロガーさんが、Twitterをやめた。 (Xという名称がしっくりきていないので、あえてTwitterと書く反骨精神) そのブロガーさんは1万人以上のフォロワーがいたにも関わらず、潔くすぱっとやめたところがかっこいいなと思っている。 (私だったら、1万人もフォロワーがいたらもったいなく感じて、アカウントの削除をする勇気が出ないだろうな…) その人はブログは続けるそうなので、これからも愛読していきたい。 ◆ 私はTwitterのアカウントを一つだけ

          Twitter(X)の引き際

          思えばいつも夏に体調を崩している

          七月のちょうど真ん中あたりの時期に、コロナにかかった。 熱が出たのは三日くらいだったが、咳とのどの痛みが長引き、発症から二週間以上たった今もたまに咳が出る。 後遺症とまではいかないけれど、本調子ではない感じだ。 ◆ 今までに心の不調が出たことが二回あったのだが、どちらも真夏だった。 社会人一年目の夏と、コロナ禍一年目の夏。 いわゆる「新生活」や「環境の変化」に慣れるのが苦手なのに加え、夏の暑さで体力が大幅に削がれ、気力がわかなくなってしまったのだろう。 ◆ コロ

          思えばいつも夏に体調を崩している

          図書館の本を濡らしてしまったら

          歩いている途中、持っていたエコバッグが湿っていることに気づいた。まさかと思って中身を見ると、ペットボトルのふたが上手く閉まっていなかったようで、水が少しこぼれていた。 そのエコバッグの中にはペットボトルの他に、図書館で借りていた文庫本が二冊入っていた。そのうちの一冊の左上の隅が濡れ、若干波打っているのが目に入ってきたとき、やってしまったと思った。 私は図書館で借りた本を返しにブックポストに向かっていたわけだが、どうすればいいのか頭がぐるぐる回転しはじめて、三つの案が浮かん

          図書館の本を濡らしてしまったら

          時間をつぶすのが下手になった

          14時にバイトが終わり、19時から飲み会の約束をしている今日。 帰ったら最後、出不精の私は家から出れないと思い、飲み会まで外で時間をつぶすことにした。 渋谷に着いたのは14時半。飲み会までまだ四時間半もある。はりきりすぎた人みたいになっている。 なんとなく蕎麦が食べたいと思い、渋谷をぐるぐる歩く。ちょうど30度くらいで、歩き回ってもギリギリ耐えられるくらいの暑さだ。蕎麦屋さんが全然見当たらない。 20分ほど歩いたあと、宮益坂にゆで太郎を見つけたので入ってみることにした

          時間をつぶすのが下手になった