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大田垣晴子「うちのもの暮らし」の感想|築地カゴに憧れて

図書館で気になって借りた、大田垣晴子さんの「うちのもの暮らし」。

この本は筆者が暮らしのなかで大切にしているものを集めた、イラストエッセイだ。実際に読んでみて、しみじみといいなと思う本だったので、感想を書いていきたい。


築地で買える「築地カゴ」

この本を読んで一番気になったのは、築地カゴだ。

竹編みでできた頑丈なつくりで、持ち手にはビニールチューブが付いていて機能的。このカゴを持って買い物に行ったり、キッチン用品をまとめたりしたら、とってもよさそう。


調べてみたところ、築地の「山野井商店」でお取り扱いがあるとのこと。職人さんの減少や材料不足で、店頭に並ぶ機会が減っているらしい。

次に築地に行ったときに見かけたら、買いたいなと密かに思っている。



淹れる時間を楽しみたい

この本のなかでは、お茶や紅茶、コーヒーを淹れるためのアイテムや、茶道のことについても書かれている。

私はというと、お茶を淹れるのが苦手だ。最適な茶葉の量も温度も蒸らす時間もわからず、いつもフィーリングで淹れてしまっている。
知識がないと向上しようがないので、図書館でお茶の淹れ方についての本を借りてきて、少し勉強しようかなと思った。

それに、淹れ方だけでなく、飲み方も雑になってしまっている。
つい最近も、いただいた紅茶がたくさんあり消費しなきゃと思い、一日二、三杯飲んでいた。でも、カフェインの関係か睡眠の質が悪くなり、身体にあっていないことに気が付き、たくさん飲むのはやめた。

この調子だと、お茶をゆったり楽しめるようになるまでにあと三百年くらいかかってしまいそうだけど、少しずつ精進したい。

同じものは手に入らないけれど

ほかの人が暮らしのなかで大切にしているものを覗き見る機会はなかなかないけれど、この本ではじっくり見ることができて、本当に楽しかった。

この本に載っているもので、ネットや小売店で簡単に手に入るものは少ない。でもそれがいい。自分で作ったものや異国で見つけたものが紹介されていたりすると、なおさら愛おしくなる。

ものはものじゃなくて、ものにまつわるストーリーも含めてものなのだと思える、おすすめの一冊です。

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