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『自分は無力だ』と考えてしまうのは「学習性無力感」が原因だったことに気づいた話


もう夢も希望も…「将来」も見えない…

自分にはできない…
希望もなく、どうしようもない
今の環境を変えたかった…


職場や学校、日常生活の中でこんな「無力感」を感じる事はありませんか?

心配性わくわくも過去に「彼女との結婚を控えた状態」で、転職活動に何回も失敗してしまい、「自分に自信がなくなり、無気力状態になった」という経験があります。

そのときは「自分は何て無力なんだ …」という考えで頭がいっぱいになり、自宅で横になったまま動けない日々が続きました。

ただその後は幸いにも家族や周囲の人にも支えがあり、無事に就職もできたので「今までの日常」に戻ってくることができました。

しかしあのとき感じた『無力感』、そして日常生活から「色」が消えたような『絶望的な感覚』は、数年経った今思い返しても恐ろしいです…。


今回はそんな恐ろしい状況になってしまう人間の心理 、「学習性無力感」について実体験からお伝えします。


「選ぶこと」を忘れたひとが無力感にとらわれてしまう「学習性無力感」


「学習性無力感」というのは、長期期間にわたり「ストレス」を回避できない環境に置かれたひとや動物などが、その置かれた状況(状態)から、

「逃れようとする努力すら行わなくなる」

という恐ろしい心理現象のことです。


文字通り、「やってもやらなくても変わらないんだ」と「学習」してしまうというもの。


この学習性無力感の怖いところは、心理的に追い詰められる、余裕がなくなってくる状況に陥ると、だんだんと自分の意思がなくなり、「他人の選択」や「自身の過去の選択」に縛られてしまうことです。

そして最終的には「自分自身で選ぶ力」を諦め、手放してしまいます。


ちなみに心配性わくわくの場合は、「彼女と結婚したい」という自分の中で決めた気持ち(選択)と、

「何度も転職がうまくいかない」という「どうしようもない現在の状況」とのギャップに焦り、強いストレスを抱えてしまいました。

その結果、「自分はなんてダメな人間なんだ…」と自信を失って悲観的になってしまったんですね…。

そうなってしまうと、

「自分はなんてダメなやつなんだ…」「情けない…」

とネガティブに学習してしまい、自分のことを責め続けて、最終的に「無力感」に襲われ動けなくなってしまいました。

今に思えば、これは今まで自分の中で経験したことのなかった、大きな「挫折」でもあったのです。

今当時の自分に声をかけるとしたら、「焦ることに良いことは何一つないよ!」の一言ですね笑


学習性無力感から「うつ病」にもなり得る危険性がある


理不尽なことで怒られたり、罰されるのか分からない(つまり非随伴的な)刺激が与えられる環境によって、
「何をやっても無駄だ」という認知を形成した場合に、学習に基づく無力感が生じ、それは「うつ病」に類似した症状を呈する。
引用:Wikipedia


「理不尽なこと」「逃げられない」と感じてしまう環境に長いこといると、「どうせ何をやってもムダなんだ…」と考えてしまい、諦めるクセがつきます。

アメリカの心理学者セリグマン氏らが行ったある実験には、それを裏付ける「驚きの実験結果」があったのです。


心理学者セリグマン氏が行った、「学習性無力感」の実験内容


①「ボタンを押すと電気ショックが止められる装置のついた場所」に犬を入れる。
②そしてまたもう一匹の犬を、
「何をやっても電気ショックを止めることのできない場所」に入れる。

セリグマン氏らは、「異なる環境に置かれた犬たち」が電気ショックを与えられたらどんな行動をするか?ということを観察しました。


このセリグマン氏らの実験の結果、①前者の犬(ボタンで止められる方)は、ボタンを押すと電気ショックを回避できることを学習して、
「自発的にボタンを押すようになった」ということがわかりました。

しかしながら、②後者の犬(止める手段がない方)は何をやっても回避できないため、ついには何も行動しなくなり、

「抵抗することなく電気ショックを受け続けるようになった」
という結果になりました。


もちろん、抵抗してもムダな状況なら『諦める』という選択肢しかありせんよね?

しかしこの実験には驚きの「続き」があります。


次はこの実験を行った同じ2頭の犬に、今度はどちらも「電気ショックを回避できる部屋」に移動して同じ実験を続けました。

その結果にとても興味深いデータが出たのです!


前者の犬は前回同様、「電気ショックを止めるための回避行動」を自発的に行ったのに対して、

後者の犬は「電気ショックを止めることができる環境」に変わっているのに、「回避行動をしよう」とはならなかったのです!


つまり本来なら『できること』でも、今までの経験(学習)からしようとしない「無気力状態」になってしまったということです。


「学習性無力感」状態になってしまうと、具体的にどんな症状になるの?

長期に渡り、人が監禁されたり、暴力を振るわれたり、自分の尊厳や価値がふみにじられる(主として、いじめやモラルハラスメントに代表される人格否定)場面に置かれた場合、次のような徴候が現れるという。

 被験者は、その圧倒的に不愉快なストレスが加えられる状況から、自ら積極的に抜け出そうとする努力をしなくなる。

②実際のところ、すこしばかりの努力をすれば、その状況から抜け出すのに成功する可能性があったとしても、努力すれば成功するかもしれないという事すら考えられなくなる。

③ストレスが加えられる状況、又ストレッサーに対して何も出来ない、何も功を奏しない、苦痛、ストレス、ストレッサーから逃れられないという状況の中で、情緒的に混乱をきたす。

引用:Wikipedia


ちょっと難しい内容ですが、心配性わくわくなりにまとめてみました↓↓

「学習性無力感」になってしまうと、


①周囲の環境に対して、自分から抜け出そうとしなくなって諦める(無気力)
②自分に自信をもつための「成功体験」の機会を逃す(自信喪失)
③ストレスを溜め込んでしまい、「イライラする」「泣き出す」などの状態になる(情緒不安定)

うーん、思い当たるふしが多々ありますねぇ…汗


ちなみにこの「学習性無力感」は犬や人間だけでなく、サカナ、ネズミ、ネコ、サルというような「生き物全般に通用すること」がわかっています。

つまりどんな生き物でも、「ストレスから逃れられない状態」になったらおかしくなってしまって当然ということですね。


【まとめ】うつ病を引き起こす「学習性無力感」についての処方箋は「知ること」


今回は心配性わくわくの過去の経験から、「学習性無力感」の怖さについてお伝えしました。

当時は自分自身、まったくそんな「人間の心理」について知らなかったので、

自分が悪い…自分は弱い…

という感じに自分自身のことを責め続けていました。


しかし本当は色々なことが重なって、一時的に「学習性無力感」に陥っている状態だったんです。


なのでこの記事を読んでいるあなたも、

もしかして私も「学習性無力状態」になっているんじゃないか…?

と感じた場合はひとりで抱え込んでしまうのはとても危険です。


もしそんなときはプライドを捨てて親や恋人、友人たちを素直に頼ることをオススメします。


助けてもらうのは決して「恥ずかしいこと」ではありません。

助けてもらったら、今度は「あなた」が困っているひとを助ければ良いだけです。


もちろん頼るひとが近くにいればいいのですが、それでも「どうしても自分だけで何とかしなくてはいけない…」という場合は、このnoteに悩みを書き出すことで、心理的に気分を落ち着かせることができます。 

 
『不安な気持ち』をいったん落ち着かせ、『正しい情報』を探し出すため行動する。

こうすることで、『学習性無力感」から抜け出すことは可能だ!』と心配性わくわく学びました。

「知ること」「経験すること」でひとは強くなり、そして優しくなれる。


そんな前向きな考えを少しづつ取り入れ、焦らずに「自信」を取り戻して、お互いまたワクワクする日々を過ごせるようにしたいですね。


もしご意見やご感想頂けたらとても嬉しく思います(*´ω`)

何か感じるものがあれば、お気軽にコメントしてください♪

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