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背中はエンジン


小さなバレーボール少年。彼はチームで一番背が低く、華奢でした。ジャンプしても手のひらがネットからギリギリ出るくらい。

ところが彼はチームの中心選手でした。ボールはいつもネットすれすれを通るのに、スパイクはバシバシと決まる。ブロックされても、それを弾き飛ばしてしまう。小さな身体のどこにそんなパワーが潜んでいるのか。


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彼はしなやかでした。上半身、背中がとても柔らかい。私のトスが乱れても、身体を上手にひねり、スパイクを決めてしまう。まるでゴムゴムの実を食べたルフィのように、身体が自在に変形したのです。


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動物の背中はとても柔らかく動きます。だからあんなに速く走れる。


パワーというと、私たちはすぐに筋肉を連想します。しかし、身体の中で最もパワーを生み出してくれるのは背中です。柔らかい背中がパワーを生み出してくれる。

速いボールを投げる、強いボールを蹴る、速く走る、取っ組み合いで相手を倒す。そのパワーは背中からやってくる。背中が柔らかければ柔らかいほど多くのパワーが生み出せます。


私たちの身体には多くの才能が潜んでいます。自分ではまだ気づいていない運動能力がたくさん眠っている。それは背中を柔らかくすることで開花するのです。



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