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日記

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山本清流の日記です。日記の内容としては、範囲を限定しないつもり。限定したとしても、例外が絶対に出てくるから、あらかじめルールはつくらない。そのとき、書きたいことを書く。
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#小説

山本清流の読書記録【需要なし/自分用/映画も】

山本清流の読書記録【需要なし/自分用/映画も】

 こんにちは、山本清流です。

 自分用、です。

 頭を整理するために、いままで読んだ作品を記録します。

 覚えている限り、だけど。記憶間違いも、絶対あるけど。

 見知らぬ人の脳内が気になる稀有な方は、どうぞ。

 ☆がついているのは、個人的に気に入っている作品。

 〇中学生時代・芦沢央『罪の余白』

・有川浩『図書館戦争』

・伊坂幸太郎『魔王』

☆小野不由美『鬼談百景』

・金沢伸明

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【第一回山本清流賞】貴志祐介『十三番目の人格 ISOLA』に決定。

【第一回山本清流賞】貴志祐介『十三番目の人格 ISOLA』に決定。

 さあ、始まりました。

 山本清流賞は、完全なる素人である山本清流が直近の一カ月で読んだ小説の中からいちばん推せる小説を選出する賞です。

 なお、自分のことは棚に上げていることをご理解ください。

 今回は、2024年1月に読んだ小説が候補作となります。

 厳正なる審査の結果、第一回目の山本清流賞は、貴志祐介『十三番目の人格 ISOLA』に決定しました。

 候補作と選評は以下の通り。なお、

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【5分で読める】数学者が残したダイイングメッセージ

 2022年1月27日、午前8時ごろ、米マサチューセッツ州の某名門大学に勤務する数学者、ジョン・ナッシュヴィル教授(54)が、同州内にある自宅一軒家内のリビングにうつ伏せで倒れているところを教授の息子(22)によって発見された。教授は、病院搬送後に、死亡が確認された。教授の後頭部に打撲痕が確認されたことから、何者かに襲われた可能性があると見られている。

 事件当時、自宅内に通じる扉はすべて内側か

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【漫才風】ハニートラップ

 清ちゃん「どうも~。はじめまして。僕たち、山ちゃん、清ちゃんの二人で漫才をやらせてもらってます。『やまきよ』です」

 山ちゃん「しかし、清ちゃん。いま、お客さんのみなさんと顔合わせたわけだから、『はじめまして』じゃないですよね。僕たち、もう知らない人じゃないわけだから、お客さんのみなさん、どうぞ、僕たちについてきてもいいんですよ?」(鋭い目つきでお客さんを見つめていく)

 清ちゃん「いや、誘

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【小説】ウラシマタロウ

 あるところに、ウラシマタロウという青年がいました。

 ウラシマタロウがネットサーフィンをしていたときのことです。

 ひとりの美しい女性が炎上していました。

 どうやら、後輩に暴言を吐いたらしく、パワハラだとして騒がれているようでした。

 全員が女性を責める中、ウラシマタロウは、その女性を擁護する意見を投稿しました。

 ウラシマタロウは弁論術に長けていたので、感情的になった人たちを次々と

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【小説】フォロー解除

【小説】フォロー解除

 昨日までタカシのフォロワーは132人だったのが、たったの一日で110人まで減少していた。俺は気になり、タカシの直近のツイートを確認した。

『なんかだるくない? マジで化粧ケバイの、ムリ』

 前後の文脈がわからなかったが、化粧の濃い女性に対してわりと失礼なツイートをしている。こんなことでフォロワーが20人も減るわけないかと思い直し、だったらなんだ、と気になる。俺は散髪屋に行こうとアパートを出た

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【小説】考える人

 河原の大きな石に座り、さきほどからずっと考えつづけている男がいる。

 しかも、肉体美の全裸だ。不審者にしか見えない。

 僕は、その人が気になってしまった。

「いったい、なにを考えているんですか?」

 考える人は考えつづけているような顔を上げ、僕を見据えた。

「どんな考えがいいのか、考えていたんだ」

 なにを言っているのか、わからず、僕は問うた。

「それを考えて、なにかいいことあるん

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【5分で読める短編小説】恐怖と勇気

  『恐怖と勇気』

 恐怖に挑みなさい、と田淵さんに言われた。トラウマだ。ホラー映画を観ているときに、何度も目を瞑りそうになるけど、田淵さんの言葉を思い出すと、それができない。田淵さんの言葉が魔力を持って、僕の瞼の可動域を狭めているようだ。それどころか、僕の心の奥深くにまで土足で侵入してきて、僕がいままでに体験した恐怖をいちいち「勇気」という文脈で解釈し、際限なく僕の心を苛もうとしてくる。

 

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【創作日記】とあるホラー小説の進捗状況について④

 こんにちは、山本清流です。

 現在、執筆中のホラー小説(よく考えたら、ミステリだった)は、ようやく40×40で180枚を突破しました。

 

 これから、最後のまとめに入るというところです。

 あとはいかにキレイにまとめるか、という勝負ですね。

 難関ポイントは突破した印象なので、あとは、落ち着いて書いていきたいです。

 ここまで書いてくると、だいたい作品の完成度もわかってくるはずです

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