山本清流

小説を書いてます。23歳。男。小説を100冊書くことを人生の目標にしています。

山本清流

小説を書いてます。23歳。男。小説を100冊書くことを人生の目標にしています。

マガジン

  • 日記

    山本清流の日記です。日記の内容としては、範囲を限定しないつもり。限定したとしても、例外が絶対に出てくるから、あらかじめルールはつくらない。そのとき、書きたいことを書く。

  • 拷問投票

    SF長編小説。二十年後の日本、凶悪犯への厳罰化を求める世論に流され、一部の犯罪者を合法的に拷問することができる拷問投票制度が存在していた。残虐なレイプ殺人事件で娘を失った高橋実は、犯人を拷問するため、立ち上がる。正義の行使のため、壮大な政治ゲームが幕を開ける。

  • 濁流怪異譚

    短めの怪談、奇談。

  • 小説の書き方事典

    覚え書きです。小説の書き方に関するノウハウや、小説に関して個人的に考えたことなどをまとめています。(※小説執筆講座のようなものではありません。参考程度に)

  • 道徳二元論

    道徳・正義についての個人的な思索を講義形式にしてまとめました。(わかりやすく書いているので、気軽に読んでいただけると思います)それ以外にも、個人的に考えたことなどを『番外編』として、ここに投稿していきます。分類としては、エッセイだと思います。

最近の記事

  • 固定された記事

【宣言】人生の目標は100冊書くことです。

 こんにちは、山本清流です。  今日、ベッドメイクをしているときに、そういえば、人生に目標がないなぁー、と気づきました。  なんで目標がなくなっているのか、と考えてみたのですが、  おそらく、変わった生き方をするために開き直ったせいではないか、と結論しました。  僕は、中学生のときに一時的に不登校になってからのこと、  みんながなんとなくイメージしているレールの上を進むことができなくなりました。  とてつもなく、しんどいからです。  小説を書く「しんどさ」が5だ

    • 【山本教】すべての小説を愛しなさい。

       丘の上に人々が集まり、好き勝手にいろんな小説について語りあっていた。  そのうち、気に入らない小説や、好みでない小説の愚痴が始まった。共感が起こるとさらに盛り上がり、しまいには特定の小説に対する罵倒に発展した。  そこへ、イエス山本が使徒たちとともに現れた。  人々の前に立つと、「あなたたちは、どうして小説を罵倒するのですか?」と問われた。  すると、ひとりが、「面白くないものは、面白くないと言わないといけない」と答えたので、イエス山本は憤慨し、「あなたたちに小説の

      • 『テスカトリポカ』の文庫、出た。また読む。

        • 【日記】だんだん面白くなってきた。

           こんにちは、山本清流です。  いま『03:21』の推敲をしているところですが、書き直しているうちに、だんだん面白くなってきました。  面白くなかった要因としては、文章の冗長さと、会話シーンの嘘くささが大きかったか、と思います。  文章の冗長さについては、削りまくればキレイになりました。これ、本当に効果アリなので、騙されたと思って、やってみてください。  3ページを1ページにするくらいの勢いで、容赦なく削っていくと、文章が濃密になり、作品世界の吸引力が段違いになります

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          291本
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          4本
        • 小説の書き方事典
          56本
        • 道徳二元論
          12本
        • 【ゲームブック小説】眼球の点滅
          7本

        記事

          【日記】山本様は、見つめてくださる。

           こんにちは、山本清流です。  さっそく、『03:21』の推敲を始めました。  冒頭から目を通していって、ちょこちょこ直していくわけですが……  ぜんぜん面白くない!  面白いと思いながら書いたはずなのに、読み返してみると、なにが面白いのか、まったく、わからない。  これ、僕の中では、あるある、です。  こういう状態に陥ることはよくあるんですが、脱出方法は知りません。  大丈夫かな、やっぱり面白くないんじゃないかな、と不安になってます、いま。  そんなはずはな

          【日記】山本様は、見つめてくださる。

          【日記】安楽死の一案。

           最近、安楽死について議論が盛り上がっているらしいですね。  ケースバイケースかもしれないけど、苦しんでる人を生かし続けることが倫理的に許容されるのか、というのは、たしかに難しい問題です。  個人的にも、必要だな、と感じています。僕は80歳で死ぬ想定で生きているので、それまでに安楽死制度が整っていれば、  そのときにはなにかしら病気にはなってるだろうから、それを理由に制度を利用して、人生を終えたいです。若い世代にうっとうしがられるのも嫌だし。  ところで、安楽死につい

          【日記】安楽死の一案。

          横溝正史の長編、シーンのまとまりごとに小見出しがついてて、読みやすかった。ので、これに倣い、『03:21』にも小見出しをつけながら、シーンの役割や効果を明確にして、削ったり足したりすることにします。

          横溝正史の長編、シーンのまとまりごとに小見出しがついてて、読みやすかった。ので、これに倣い、『03:21』にも小見出しをつけながら、シーンの役割や効果を明確にして、削ったり足したりすることにします。

          【日記】アイディアは盗んでいいのか?

           こんにちは、山本清流です。  ずっと書いてた『03:21』というホラーミステリ小説は、ついに、さっき書き終えました。40×40で、225ページくらいで完結。  ちょっと置いてから、推敲しようと思います。  今年の頭に、今年は4冊書くぞ、と偉そうに宣言したのですが、どうやら無理そうです。  執筆意欲が維持されていれば余裕で可能だったのですが、意欲には波があった、と。  せめて2冊は書きたい、と思ってます。  それはさておき、さっき旧Twitterを見てたら、最近な

          【日記】アイディアは盗んでいいのか?

          【第五回山本清流賞】横溝正史著『八つ墓村』に決定。

           さあ、始まりました。  山本清流賞は、山本清流の独断と偏見によって、直近の一ヶ月間に読んだ小説の中からいちばんオススメできる作品を選出する賞です。  今回で五回目。  作家を比較するようなことをすると不快になる人がいるかもしれない(ファン等)ので、今回から、同一作家の作品に限定して選考をすることになりました。  今回は、横溝正史です。  横溝正史と言えば金田一耕助でありますが、実は僕、金田一耕助はドラマでしか見たことがありませんでした。  それも、NHKでやって

          【第五回山本清流賞】横溝正史著『八つ墓村』に決定。

          【日記】『ジーザス・クライスト=スーパースター』のチケット、買った。

           こんにちは、山本清流です。  劇団四季のミュージカル観たいなぁ、と思ってたら、『ジーザス・クライスト=スーパースター』というミュージカルの全国ツアーがあることを知り、  さっそくチケットを購入。  当方、岐阜市在住のため、長良川国際会議場での公演を観に行くことにしました。  7月20日で、けっこう先だけど、楽しみ。  ジーザス・クライストというのは、イエス・キリストのことらしいです。  キリストが十字架にかけられて死ぬまでの最後の1週間を描いたミュージカルだと言

          【日記】『ジーザス・クライスト=スーパースター』のチケット、買った。

          【日記】最近、見つけた均衡状態。

           みなさん、いかがお過ごしですか。  僕は、またゲーム理論にハマり出しました。  毎日、イスラエル軍がラファに侵攻するとか、しないとか、もうしてるとか、色々なニュースがありますけれど、  ちょっと、やりすぎじゃないか、と思っているのは、おそらく、僕だけじゃないでしょう。  家族を殺されたから、相手の家族を皆殺しにする、みたいな感じを受けます。  ゲーム理論で言うと、繰り返しゲームにおけるトリガー戦略に該当します。やられたら、やり返しまくる、という戦略です。実は、この

          【日記】最近、見つけた均衡状態。

          殺人罪の規定がなくなったら、どうなるのか? これを映画化したのが『パージ』シリーズだ。ホラーとしての設定に過ぎないから、このシリーズ、あまり現実性には配慮がない。実際のところ、殺人罪がなくなったら、どうなる? もっとリアルに書いたら、絶対、面白い。今日は、それ、考えてた。

          殺人罪の規定がなくなったら、どうなるのか? これを映画化したのが『パージ』シリーズだ。ホラーとしての設定に過ぎないから、このシリーズ、あまり現実性には配慮がない。実際のところ、殺人罪がなくなったら、どうなる? もっとリアルに書いたら、絶対、面白い。今日は、それ、考えてた。

          『拷問投票』の主な参考文献。と、拷問投票法、全文。

          『解説裁判員法[第3版] 立法の経緯と課題』池田修 合田悦三 安東章著/弘文堂 『裁判員裁判の現在 その10年の成果と課題』一橋大学刑事法部門=編著 葛野尋之=編集代表/現代人文社 『刑法 第3版』山口厚著/有斐閣 『刑事訴訟法 第2版』宇藤崇 松田岳士 堀江慎司著/有斐閣 『憲法 第七版』芦部信喜著 高橋和之補訂/岩波書店 『実務と研修のためのわかりやすい公職選挙法〔第十六次改訂版〕』選挙制度研究会編/ぎょうせい 『ポケット六法 令和2年版』佐伯仁志 大村敦=編集代表/有斐

          『拷問投票』の主な参考文献。と、拷問投票法、全文。

          ついに『拷問投票』が完結しました。読んでくれた方、ありがとうございます。読み返してみると、文章に工夫がなく、内容も冗長で、心理描写が浅く単純な作品でした。架空の法律や法学的な話題は面白いので、そこが見所です。そこにピンに来た方は、法律の勉強をしてみると楽しいか、と思います。

          ついに『拷問投票』が完結しました。読んでくれた方、ありがとうございます。読み返してみると、文章に工夫がなく、内容も冗長で、心理描写が浅く単純な作品でした。架空の法律や法学的な話題は面白いので、そこが見所です。そこにピンに来た方は、法律の勉強をしてみると楽しいか、と思います。

          ◯拷問投票290【第四章 〜反対と賛成〜】

           道を抜けると、視界がひろがった。小山の斜面に無数の墓石が並んでいる。強い日差しを跳ね返し、光が飛散していた。そこから見下ろしたところには、喜怒哀楽を知り尽くしたような平凡な街があった。  長瀬も、高橋実も、目的地に着くまで足を止めなかった。かつて固い握手を交わした墓石の前まで来て、どうしてか胸の詰まるような気持ちが込み上げてくるのを感じながら、足を止める。 「先生とここにやってきたときのこと、鮮明に憶えています」  高橋実は、静かに佇んでいる墓石を見つめ、語りだした。 「先

          ◯拷問投票290【第四章 〜反対と賛成〜】

          ◯拷問投票289【第四章 〜反対と賛成〜】

                 ※  見上げれば、風景画のように雲が静止している。嵐が過ぎ去ったあとのような穏やかさが漂っていた。  見覚えのある小さな看板には、『霊園はこちら↓』と書かれていた。矢印にしたがい、木々に包まれた狭い小道をふたり縦に並んで歩いていた。  目の前の白いTシャツには汗が滲んでいる。以前にやってきたときよりも暑いが、その背中にはいつもよりも軽さがあった。 「大丈夫ですか。先生」  振りかえりざまに発された声も、力が抜けている。 「もちろんですとも。ここ半年の中でいち

          ◯拷問投票289【第四章 〜反対と賛成〜】