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理科系のぼくとスピリチュアルな父

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スピリチュアル系男子である父と、理科系博士のぼくの成長記録。
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#これからの家族のかたち

はじめまして

ぼくと父の会話の備忘録をマガジン(理科系のぼくとスピリチュアルな父)にまとめていこうと思います。
もともとは別のブログサイトで書いていましたが、移転させました。

思い出せる限りのエピソードを書こうと思います。

今回はこのマガジンに登場するであろう人間を紹介します。

登場人物家族


スピリチュアル、オカルトが好き。
ラジコンが好き。

現在何をやっているのか聞くのが怖くて聞けない。

座右

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チンチロリン

チンチロリン

#中学生〜高校生

ぼくが高校生の時のある夜、深夜25時くらい。

いつものように自室で夜更かしをしていると、
リビングの方から

”チンチロリン”
”チロリロリン”

という音が聞こえてきた。
瀬戸物の器に、小さいものが転がっているような音だった。

リビングに行って様子を見てみると、

先に寝たはずの父が
お茶碗に2つのサイコロを投げ入れては取り出しという作業を繰り返していた。

怖かったので

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父のありがとうございます

父のありがとうございます

#中学生〜高校生

ある日、父がカウンターを買ってきた。

付いているボタンをかちかちやると、9999まで数えられるようなやつだ。

父は別に野鳥の会ではなく、持つ意味がわからなかったため、聞いてみた。

ぼく「それ何に使うの?」

父「実は、数えたいものが有るんだよね。」

ぼく「でしょうね。」

話にならないので、すこし様子見することにした。

するとその夜、

リビングの方から父の声と、

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父の超能力

父の超能力

#大学生〜大学院生

ついこの間、ぼくがリビングでテレビを見ている時。

外から帰ってきた父は勢いよくぼくに近づき、興奮気味にこう言ってきた。

「ねぇムスコ!!最近さ、雲消せるようになったんだけど!」

ぼくは始め何のことかわからなかった。

ぼく「ん?くもってお空に浮かんでる雲の事言ってる?」

父「うん!」

ぼく「あのふわふわした白いやつ?」

父「うん!」

ぼく「…」

ぼくはしばらく

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父の英語勉強法について

父の英語勉強法について

#幼少〜小学生

父は昔から英語をやけに勉強している。

なぜそこまで英語に執着すると言えば、
父の名前には英語の英が入っているから、らしい。
幼少の頃は英語の勉強をしているなんて、凄いなあと思っていた。

しかし残念ながら、父の勉強法はお世辞にも効率がいいとはいえない、
それは、父が未だに英語のリスニング・トーキングに関してカナリ低レベルだからだ。

一方で父の兄、つまりぼくの叔父は海外に出張し

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ぼくの股関節脱臼を労ってくれた父

ぼくの股関節脱臼を労ってくれた父

#幼少〜小学生

ぼくは小さい頃股関節が弱かった。

あんまりない症状だと思うが、よく脱臼していた。

脱臼するときはいつも寝ているときだった。
横を向いて就寝してしまうと一定確率で外れた。

初めて脱臼したのは小学校三年生の頃だった。

朝目が覚めると、
何が起こったのかわからないくらいの痛みを足の付根に感じた。

ぼくは起きた途端に泣き叫び、立ち上がることができなかった。

泣き叫んでいるとや

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親子で宇多田ヒカルが好き

親子で宇多田ヒカルが好き

#大学生〜大学院生

ぼくは宇多田ヒカルが好きだ。

ファーストアルバムからずっと。
Automaticにはものすごい衝撃をうけた。

ぼくの父は基本的に音楽には興味がない。

が、そんな父もある日宇多田ヒカルを知ってしまい、
それからと言うものの、しばらく狂ったように聞いていた。

「ラスト・フレンズ」というテレビドラマがきっかけで知ったようだった。

そのドラマのエンディング曲が宇多田ヒカルの

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ぼくのお年玉

ぼくのお年玉

#中学生〜高校生

よくある話だと思うが

ぼくがせっせと親に渡していたお年玉は
両親が使っていた。

中学2年生の頃

ぼくはギターを始めた。

その際、あまりお金がなかったので、今までずっと貯めていたはずのお年玉を使おうと

両親に打診した。

ぼく「お年玉の通帳ってどこにあるの?」

両親「引っ越しの時にどこかやっちゃった。」

ぼく「まじか」

当時のぼくは、それなりに納得し、
結局年末年

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ノストラダムスの大予言をめぐって

ノストラダムスの大予言をめぐって

#幼少〜小学生

皆さんは覚えているだろうか。

前世紀末の重大事件。

そう、ノストラダムスの大予言だ。

ぼくはまだ小学生だったが、
今でもその年のことは、かなり鮮明に覚えている。

テレビではノストラダムスの大予言の特集を毎週のようにやっていた。

その年までのぼくは、父の影響かオカルト・スピリチュアル的なものを普通に信じていた。

特にノストラダムスの大予言には執心した。

なにより、世界

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テレビでエッチなシーンが流れた時の対処法

テレビでエッチなシーンが流れた時の対処法

#幼少〜小学生

家族でテレビを見ている時、
ふいにエッチなシーンが流れることが有る。

ぼくが小さい頃、
ぼくの家族の場合はこんな感じだった。

母は心を無にしていた。

兄はどこか気まずさを感じているようだった。

ぼくは普通に見ていた。

父はぼくを見ていた。

なんなら父はぼくに話しかけてきた。

「どう?」

ぼくはそれがもの凄く嫌いだった。

もし自分に子供が出来たら、こんな時に話しか

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蝉取り

蝉取り

#幼少〜小学生

父は小さい頃から蝉取りが好きだったらしい。

そのせいか、ぼくらが小さい頃、
夏になると必ず父に連れられて、蝉取りに行った。

そのときの父は色々教えてくれた。
「桜の木によく居るんだよ。」

「大きいのはクマゼミ。」

「この鳴き声はニイニイゼミだ」

「ここにはアブラゼミが多いんだよ」

「ツクツクボウシ、ヒグラシは割と珍しい」

「ほらあそこにいるよ」

「とれそうだよ」

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父の独り言

父の独り言

#大学生〜大学院生

テレビを見ていると父はよく独り言を言う。

例えば、

あるお笑い芸人さんのことをさして
「こいつら全然面白くないね」

和装の女性の髪型をさして
「なんでこんな髪型なんだろう」

と言った具合だ。

大抵の場合、
何故そういうことを思ったのか理解できない事が多いのでぼくは
「なんで?」
と聞き返す。

すると、例えばこのような会話が繰り広げられる。

例1:気に入らないお笑

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父の一人暮らし

父の一人暮らし

#中学生〜高校生

父は昔一人暮らしをしていたらしい。

中学生の時その事について聞いてみた。

ぼく「一人暮らしってどんな感じ?」
父「結構楽しかったよ」

ぼく「いつやってたの?」
父「大学生の頃かな」

ぼく「どこで?」
父「家の近くだよ」

ぼく「どういうこと?」
父「俺の実家の近くでしてた」

ぼく「どのくらい近くだったの」
父「徒歩5分くらい」

ぼく「近っ!!それって一人暮らしってい

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父と地獄のミサワ

父と地獄のミサワ

#大学生〜大学院生

ぼくは地獄のミサワが好きだ。
どんぐらい好きってもう超好き。

ファンタのプレゼントキャンペーンで

景品が地獄のミサワのTシャツだったときは

欲しすぎてファンタを数ヶ月で100本以上飲んでしまったくらい好き。

そして、好きが講じて結果的にTシャツをゲットできた。

ある日、このTシャツが家に届いた時、
ぼくは喜びの余り父に見せたのだった。

ぼく「地獄のミサワってしって

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