- 運営しているクリエイター
記事一覧
[新訳] 不安という概念
セーレン・キルケゴール『[新訳] 不安の概念』村上恭一訳 を読んだ。
少しでも不安について理解できたらと思って読んだ。
引用したのは比較的有名な部分である。こればっかりは原文が気になるところである。
思った以上にキリスト教の話だった。解説部分でも不安についてというよりもキルケゴールの家族の境遇やキリスト者であったことについての話が多いので、まあそういうことなのだろうと思う。
そして言い方が回りく
母という呪縛 娘という牢獄
斉藤彩『母という呪縛 娘という牢獄』を読んだ。
以前ニュースにもなった、あの事件の本である。
教育ママと聞くと、作品の題材になったり恨みつらみだったり無理解な母親を想像する。
子供の責任は母親の教育の責任とされること、まだまだ子育ては母親がするものと思われている風潮と表裏一体ではある。
私の母親は過干渉ではあるが、勉強については何も言われなかった。学歴信仰みたいなものも特になかったように思う。
女二人のニューギニア
有吉佐和子の『女二人のニューギニア』を読んだ。
小説でもなく、エッセイというわけでもない、旅行記というか、とにかく『女二人のニューギニア』。
いや~めちゃくちゃ面白かった。面白くて、買って帰って、風呂の中でも読んで、一瞬で読み終わった。
買った帰り道で雪に降られて、嬉しかったけど布のバッグに入れてたからまあまあヨレヨレになった。のに、風呂の中でも読んだからもうゆわんゆわんに波打っている。こう
とるにたらないものもの
江國香織の『とるにたらないものもの』を読んだ。エッセイ集。
タイトル通り、何かしらの”もの”について江國香織が短文を書いて、それをまとめられている。ルラメイとかいう蝶の標本から砂糖、日がながくなるということ、まで”ものもの”に含まれているので、物質というよりはとにかく名詞、体現ということらしいな という気持ち
ふむふむと読みたい部分もあれば、「だ〜!?!?」という気持ちになってパパパ〜と読み進