私はお酒が大好きだ。でも正直美味しい不味いはよくわからない。こだわりも無い。だから、ハイボールカシオレ梅酒梅酒日本酒ワイン梅酒みたいな飲み方をする。 果実酒を漬けるのも好きだ。梅酒は勿論だけど、美味しかったのは、りんご酒のサイダー割。、りんごは甘く漬けておくと最高。私は甘党だ。 新入社員で入社した会社が、酒飲みが多い昭和時代のままの環境だったから、毎週末朝まで飲んだ。終電逃すのは当然だったし、土曜は二日酔いだった。土曜のデートで彼氏に酒臭いと言われたこともあった。毎回、断
もしも子供を授かれたら、きっと嬉しくて嬉しくて仕方がなくなると思っていた。私の体が命を宿せるのか、ずっと不安だったから。喜びで満ち溢れるものだと思ってた。 結婚して、好きな人の子を授かった。間違いなく幸せに見えたと思う。実際、できてもいいと思っていた。 妊娠が判明した時、結婚式を2ヶ月後に控えていた。妊娠検査薬に入った縦線をみて、どうしよう、と思ってしまった。 結婚式は大丈夫か?まだ安定期ではない。きっと、責任感のない人間だと思われるだろう。新婚旅行には行けない。アメリ
子供が苦手だった。赤ちゃんなんて尚更どう接していいか分からない。 産んだ翌日の病室で、泣いてる子をどうしたらいいか分からなくて立ち尽くした。抱っこすればいい、なんて当たり前のことを、友人からのLINEで知った。 明日であの日から1年。接し方が分からない、なんてぽやぽやさせてもくれなかった。怒涛に迫る荒波の様でもあったが、穏やかな細波の様な日々でもあった。 母性の含有量が人より少ないんだと思う。絞り出した僅かな母性をこの人だけに向けた1年だった。もしこの子が何かを失うのな
私が住んでいるこの南の土地は、あっという間に春になり、たっぷりとした桜の花が満開になりました。 今週は随分と花見に出向きました。思えば、こんなにしっかりと桜を見たのは初めてかもしれません。桜って、大体週の前半に満開になり、週末の雨が終了のお知らせになりませんか。土日休みの会社員にとって、満開の桜をみるのは至難の技に思えます。 私は春が嫌いでした。なんだか頑張らないといけないような気になるから。冬が好きでした。ぼんやりとしてても誰もなにも言わないから。いつの間にかクリスマス
私は今、生まれて初めて子育てをしている。 子育ては、知らないことの連続だった。そもそも、夜中にこんなに何回も起きなくちゃいけないなんて知らなかった。哺乳瓶の消毒だって知らなかった。母乳が出るのも未だに不思議だ。子供が生まれたら、こんなに置いてけぼりの気持ちを味わうことも知らなかった。 でも、自分を励ます方法も知った。何か新しいことを覚えたり、知ったりして、知識欲みたいなものを満たすことだ。わたし、やればできるじゃん!という気持ちこそ、私の元気の源だった。私はやればできる奴
最愛の娘の初節句が訪れる。3月、雛祭りだ。 「小さなマンション暮らしだし、雛人形なんて要らないよ、置く場所ないし。雑貨屋かどっかでおしゃれで小さな飾りを買うよ、その方が今時だよ。あの文化は廃れるよ。今の時代にあってない。」 初めはそう思っていた。雛人形は高い。人形って、念とかありそうで、生半可な気持ちで買っちゃいけない気がする。気安く捨てれないし。 そう思っていた私だが、結論から言うと購入しました。そこに至るには色んな考えや感情があったのだけれど、今は購入したことを本当
今すぐにワンホール分食べたい。固くて、カラメルはそんなに甘く無いやつがいい。素っ気ない味のものがいい。今この瞬間に食べられたら、きっと一生覚えていられるのに。 それがダメなら、マカロンがいい。たまに食べるマカロンは美味しい。いつでも食べたいわけじゃ無い。こちらにもタイミングがあるのだ。ヌチャっとしたものは好みが別れるが、今の私は食べたい気分だ。 それも無理というなら、シフォンケーキでどうだ。生クリームは必ずつけて欲しい。ベトベトにつけて食べる。紅茶風味のものも結構好きだ。
主に夜。一度寝かしたはずの子の泣き声がする。最初は小さい声だったものが、すぐに大きな声になる。ひきつけでも起こすのではと怖くなる程に泣く。 私が行って隣に横になり、トントンと背を叩けば収まることもある。最初の頃は、子の寝かしつけや泣いたときの対応は私でなくても良かったけれど、今はもう私でなくては手がつけられなくなる。私でもどうしようもない時もある。 やっぱりお母さんじゃなきゃだめなのね。よく言われる。私もそう思ってしまう程に子は泣く。私の代わりがいないことを喜ぶ自分がいる
まず、私は自分の顔が好きだ。パーツは良くないけど、配置がいい。手札が悪いのに勝つ大富豪ほど気持ちの良いものはない。私の手札で戦力になるのは、贔屓目で言ってもせいぜいジャック1枚程度である。この大富豪はなかなか革命が起きない。もし革命が起きて、私の手札が強くなるとすれば、それは平安時代以来だと思う。 私は所謂たぬき顔である。自分で言うのも何だが、穏やかな顔をしている。まあ平安フェイスで勝気な顔が思い浮かぶなら教えてほしい。それが災いしてか、私から去っていく人間の常套句は、"思
私は自分のことがすごくすごく大事だ。ずっと幸せでいて欲しいと思っている。自分が幸せでいないと、何も幸せにできないと思うからだ。自分より幸せになって欲しいと思う人はいるけれど、その人は多分私も幸せでないと自分は幸せだと言い切れないだろう。そういう人だから、私は自分より幸せになってほしいと思うのだ。 前置きが長くなった。 私は大した経験をしてきたわけではないが、やっぱり社会にでてからは自分を大切にすることがグンと難しくなった。意識しないと自分を大事にできなくなった。パワハラも
登山は本当に良い。何歳から始めてもいい。私はきっと暫く登れないので、登山を好きだった気持ちを忘れないために書きます。なお、当時は福岡の山を中心に登っていたのでその辺の話になります。 きっかけ富士山に登るための練習です。人生で一度はやってみたいことランキング上位常連、富士登山。ある年の初夏に、衝動的に山梨までの切符を予約してしまったので、それまで2ヶ月間、流石に一回も登ったことないのはヤバいよね?というノリでいくつか登りました。結果、登山の魅力に取り憑かれ、念願の富士登山が終
お久しぶりです、お元気ですか。突然連絡してごめんね。驚いたでしょう。 貴方とは、私が大学1年生の時に出会いましたね。サークルの先輩、というよくある関係で、出会って2ヶ月で付き合いだしましたね。まさか大学に入って、こんなにすぐ恋人ができると思っていなかったのでとても驚きました。明るくてリーダー気質で騒がしくて、みんなの中心にいる貴方に惹かれました。でも1番惹かれたのは、貴方が小柄でかわいい顔をしていたからです。私は当時小柄でかわいい顔をしている人が好きでした。ごくせんなら、小
産後、人によってはガルガル期ってもんがあるらしい。産んだ赤ちゃんをわたしが守らなきゃ!っていう思いから、夫や両親などに対してイラついたり、敵対心みたいなものを抱いてしまう...とかそんなんだったと思う。 産む前から、そういうものが起こりうることは知っていた。私は自分のアンガーマネジメントをあまり信頼していないので、ガルガル期に突入したら、さぞ面倒くさいことだろうと早々に周りを同情していた。対策として、こうなりうることは周囲に説明していた。暗に、私を怒らすなと言って回った。手
あ、久しぶり〜!なんしよん?あぁ、そうなんや。インスタみてるよ、声かけようか思いよったけど、忙しそうやったけん 遠慮しとった。ははは、会えてよかったよ。 最近急に寒くなってきたね。やっと冬服だした。でも去年何着よったん?って位、着る服ないよね。なんなんやろね、あれ。あーあ、セールまで待てんな。ほぼ家おるのに、新しい服欲しくなっちゃうね。 私?うん、あの仕事辞めた。そうそう、やっとだよ。こないだ送別会してもらって、駅前の新しいお店行ったよ。ほら、行きたいってインスタ買いとっ
わたしは小さい頃から傲慢だったので、世界征服できるもんならしたいと本気で思っていた。 総理大臣になれば世の中が思うがままだと信じていた頃は総理大臣になりたかったし、世界はわたしを中心に回っていると思っていた。 今回、私が18歳の頃に考えていた世界征服の方法のお話をする。私がやりたい放題できる世界を作り出す方法を弱冠18にして考えついたのだ。 まず初めに、アプリを作る。前提として、そのアプリはめちゃくちゃヒットして、とんでもないダウンロード数を記録する。そのアプリには、ざ
ずっと昔のことなのに、ふと思い出して、うわ〜ってなることありませんか。そういう時、皆さんどうしていますか? わたしは、お皿を洗っている時、シャンプーをしているとき、寝る前に目を瞑っているなどによく思い出します。自分の幼さ、愚かさ、思い上がり、強かさ、傲慢さ。あげればキリがない程の出来事に、羞恥心どころか恐れさえ感じます。 この感情を、どうやって乗り切ればいいんでしょうか。どうやって、この先一緒に生きていけばいいんでしょうか。 忘れたと思った頃にまた現れます。相手を傷つけ