思い出し性羞恥心のはなし

ずっと昔のことなのに、ふと思い出して、うわ〜ってなることありませんか。そういう時、皆さんどうしていますか?

わたしは、お皿を洗っている時、シャンプーをしているとき、寝る前に目を瞑っているなどによく思い出します。自分の幼さ、愚かさ、思い上がり、強かさ、傲慢さ。あげればキリがない程の出来事に、羞恥心どころか恐れさえ感じます。

この感情を、どうやって乗り切ればいいんでしょうか。どうやって、この先一緒に生きていけばいいんでしょうか。

忘れたと思った頃にまた現れます。相手を傷つけたこと、晒し者になったこと、たった一言で今まで得た信頼を打ち壊したこと。また繰り返さなければいいって言うけど、また同じ状況になりうるスタートラインに立つことが既に怖いです。

多分もう誰も覚えてない、私だけがずっと気にしてるんだろうと思うことで今は乗り切った気になっています。でも、この気持ちを殺し切れてないから、またすぐ復活してしまいます。早く殺してしまいたいな。反省とかいいから、後悔という気持ちを無くしてしまいたい。

あ〜記憶を売れたらいいのにな。昔、世にも奇妙な物語でそんな話を読んだ気がする。私の記憶なんか、精々10円にもならないだろうし、そんな商売絶対に悪用される。世の中には悪知恵が働く人がいくらでもいるからね。そうだ。できるなら、この記憶売らずに思い出さないようにしてもらえませんかね。それだけでいいので。

私は幼い頃、この世界は私以外みんなコンピューターだと思っていました。スマブラとかで、対戦相手をコンピューターにできるでしょう。あんな感じに。ある意味、私がこの仮想空間のただ1人の主人公だと思っていました。私からみえる景色の向こう側、見えないところは何もない。ただのハリボテの世界。相手が喋ることも全部、既にインプットされたなかから選び抜かれているんだろう。皆思い出を語るけど、本当はそんなものはない。私が出会っていないものは、全部ないものだと思っていました。とんだ傲慢野郎です。

流石にそうではない事に気づいてきましたが、本当にそうならいいのに、とも思います。私が傷つけたもの奪ったもの、私のこの大きいだけの自尊心を嗤う人、全部本当は無ければいいのに。