見出し画像

自分を大事にするということ

私は自分のことがすごくすごく大事だ。ずっと幸せでいて欲しいと思っている。自分が幸せでいないと、何も幸せにできないと思うからだ。自分より幸せになって欲しいと思う人はいるけれど、その人は多分私も幸せでないと自分は幸せだと言い切れないだろう。そういう人だから、私は自分より幸せになってほしいと思うのだ。

前置きが長くなった。

私は大した経験をしてきたわけではないが、やっぱり社会にでてからは自分を大切にすることがグンと難しくなった。意識しないと自分を大事にできなくなった。パワハラもセクハラも浴びせられた悪意も、上手に避けたつもりでも、じわじわとダメージを受ける。自分を蔑ろにした経験は、思ったより尾を引く。攻撃自体ではなく、見て見ぬ振りをした自分に苦しめられる。私を傷つけたのは労働が殆どだったが、癒しになるはずの恋愛でも同じことがいえたから、とても難しい。

でも反対に、自分を大事にできた経験は、ずっと心の支えになった。

息子を溺愛する当時の彼氏の母親に会った時、初っ端から歓迎されていない雰囲気を感じたが、私だって大事に育てられた箱入り娘なんだと怯まず強い気持ちで対峙できたこと。確か20歳そこらだったから彼氏の母親なんて畏怖の対象だったのに、そこでいつも通りの自分でいられたことは自信に繋がった。(別れたけど)

当時、好きだった人と付き合って初めて迎えた夜、ゴムをつけずにことを進めようとしてきたことに対して、やめてと言えたこと。言ったらもしかしたら別れることになるかもしれない、でも私はこの人の一時の快楽より自分が大事だと、きちんと決断できたこと。その場の雰囲気に流されなかったこと。ゴムつけないとか、元カノ達よく何も言わなかったね?!と騒いでムードも打ち壊しておいたこと。私らしくて、自分をもっと好きになった。ゴムをつけないなんて、私を大事に思ってくれてない。好きだったからその事実はショックだったけど、私を大事にしない人を大事にする必要はないのだ。

今はまだ小さい私の赤子にも、沢山色んな人に会って、愛し愛され、いい恋愛をして欲しいと思う。失恋も大いに結構。友情は勿論だけど、恋愛も人を成長させると信じている。ただ、自分を大事にすることだけは忘れないでいて欲しい。自分が1番大事だと思い続けて欲しい。どんな状況でも、誰と比べても、自分を蔑ろにするという選択だけは取らないで欲しいと願う。

誰かを好きになった時、自分を大事にする事が二の次になりがちだ。好きになって欲しいから、簡単に見失ってしまう。黒が好きだったのに、相手に合わせて赤が好きと言い続けていたら、次第に本当に赤が好きな気がしてくるものだ。簡単に揺らぐのだ。価値観が変わるのは良い時も多いが、本当に好きな物や大切な物は揺らがないよう注意してほしい。

私も、赤子の為に自分を蔑ろにするということはしたくない。貴方を育てているうちに自分を好きじゃなくなった、なんて言われたら、私だったら悲しい。だから、夜中一時間おきに泣かれようが、理由のわからない癇癪を起こされようが、服を涎でベロベロにされようが、甘い物は食べたいし、派手なシャツを着たいし、騒がしい音楽を聴いていたい。とても大変だが、頑張りたい。自分を好きでい続ける為に頑張る私のことも、好きでいたい。頑張ろうね。

▲▲▲