子が泣き止まない

主に夜。一度寝かしたはずの子の泣き声がする。最初は小さい声だったものが、すぐに大きな声になる。ひきつけでも起こすのではと怖くなる程に泣く。

私が行って隣に横になり、トントンと背を叩けば収まることもある。最初の頃は、子の寝かしつけや泣いたときの対応は私でなくても良かったけれど、今はもう私でなくては手がつけられなくなる。私でもどうしようもない時もある。

やっぱりお母さんじゃなきゃだめなのね。よく言われる。私もそう思ってしまう程に子は泣く。私の代わりがいないことを喜ぶ自分がいるのも確かだ。でもそれと同じくらい、その言葉は私を追い詰める。私でなければ泣き止まないこの子、この子を泣かせ続けているのは私の力不足ではないだろうか。なにか見落としているところがあるのではないか。

添い乳は良くないと、書いてあるのをよく見る。同じ布団で寝ることも。あれもこれも良くないらしい。でもそうしないときついんだもん。駄目だというなら助けてくれよ。夜もうちに来てよ。朝まで一緒にいてよ。直ぐそばで私の奮闘を見届けて、そうしてから文句を言ってくれ。頼むよ。

子育てはよくわからない。適当でいいと言われるし、気負うべきでないのもわかっている。頭では全部理解している。私が幸せで楽しくなければいけない。気持ちは感染する。わかっているけど、どうしようもなく不安で心細く、鬱々とした気持ちになることもある。大事な我が子を育てることを、気楽に出来るほど要領は良くないし、経験値が足りなすぎる。

明日も朝起きたら子との毎日がはじまる。離乳食をあげないといけない。自分の分は面倒くさいから、タッパーの冷凍ご飯に生卵かけてぐちゃぐちゃにして卵かけご飯だ。栄養なんてあんのか?知らん。

子、泣き止んでよ。泣かないで。寝たふりもやめて。夜がくるのが怖いよ、でも朝も怖い。怖くて怖くてたまらない。まあでも頑張るけどね、がんばれなくなるまでは、がんばるよ、とってもかわいいから。