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waratsutsumi
子供に緊張する
子供が苦手だった。赤ちゃんなんて尚更どう接していいか分からない。
産んだ翌日の病室で、泣いてる子をどうしたらいいか分からなくて立ち尽くした。抱っこすればいい、なんて当たり前のことを、友人からのLINEで知った。
明日であの日から1年。接し方が分からない、なんてぽやぽやさせてもくれなかった。怒涛に迫る荒波の様でもあったが、穏やかな細波の様な日々でもあった。
母性の含有量が人より少ないんだと思う。絞り出した僅かな母性をこの人だけに向けた1年だった。もしこの子が何かを失うのなら、私の分を全部あげたい。そんな事を思うのは生まれて初めてだった。
未だに子供も育児もよくわからないし、得体が知れなくて怖い。未来を不安に思う程の余裕もない。思い描いていた母親にはなれそうにない。それなのに、私の手を掴んで笑ってくれるよね。
この子が1番信頼するのが私であることに、未だに慣れない。1番が私だなんて、照れちゃうね。
今までの失敗も屈辱も悲しかったことも全部、無ければあなたに出会えなかったんだとしたら、仕方がなかったと思えた。私の今までの人生を、正解にしてくれてありがとう。
お誕生日おめでとう。