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保育士の思うトイレトレーニングで大切にしたい事

僕は普段保育士として仕事をしている。
今回は保育士の思うトイレトレーニングで大切にしたいことを書いていこうと思う。

トイレトレーニングとはオムツからパンツに移行することを指す言葉である。

トイレトレーニングには大人が意識する事と子どものメンタル面双方のバランスが大切になると僕は考える。

子どものメンタル面

まずは子どものメンタル面についてだ。
以前の「保育士の思う子どもの食事で大切にしたい事」という記事でも書いたが、子どもに限らず、人間の原動力は「やってみたい」という興味が強いと僕考えている。
そのため、子どものトイレでの排泄のきっかけも興味からが大きいのではないだろうか。

保育園という集団生活の場にいる中で、友だちや年上の子ども達がパンツを履き、トイレで排泄している姿を見て、「やってみたい」や「かっこいい!」という憧れを持つこともある。
また、お家でも兄弟がいる場合や親の衣服に興味を持つことがきっかけになることもあるだろう。

つまり、何がきっかけになるかはその子により違うが、興味を持つ事で前向きにトイレでの排泄につながる可能せは大きいだろう。

パンツを履きだしてから

トレトレーニングはパンツを履きだしたら終わる物ではない。
パンツはき、トイレに向かい排泄を自分でしにいく事が最終目標だ。

しかし、パンツを履きだしてからすぐには必ずお漏らしがある。
遊ぶことが楽しくて、ついつい排泄に行くことを忘れしまう。
だが、それは当然なのだ。
生まれからこれまで、ずっとオムツを履き遊びながら排泄して、後で変えるということが習慣になっていたのに急に、身についた習慣を変えるなんて難しいだろう。

大人でも、仕事終わりにダイエット中にも関わらず、ついつい甘いものやお菓子を買ってしまうことがあるだろう。
それと同じだと思えば、お漏らしすらも愛おしく、共感することができる。

だが、子どもはお漏らしをしたことを誰よりも理解していると僕は思う。
ズボンやパンツが濡れ、脚も濡れているのだから、誰よりも不快感を感じているだろう。
その不快感を失敗体験にするのか経験にするのかは大人の影響が大きくなってくると思う。

大人が意識すること

上記で述べたように、パンツを履きだしてからは必ずお漏らしをすることがある。
そのお漏らしを失敗体験にするのか経験にするのかはその子どものそばにいる大人の影響が大きいと僕は考える。

「なんでトイレ行かないの?」「汚い」「恥ずかしい」
この言葉を聞いてどう思うだろうか。
初めて挑戦することに対して、このようなことを言われて次もやってみようと思えるだろうか。

「そんなこともあるよね!」「一緒にお着替えしよう!」「綺麗にするから大丈夫だよ!」「次はトイレでしてみよう!」
このように、前向きな言葉があれば子どもも次もやってみようと思えるのではにだろうか。

もちろん、大人にも心に余裕がない時がある。お互い人間なのだから当然だ。
だからこそ、前向きに声をかけていきたい。
「そんな時もあるよね」これは子どもだけではなく、大人にも声をかけている。

「初めてのことなんだから」「習慣を身につけるって難しいよね」「いずれできるようになるさ!」
大人に余裕があれば、自ずと子どもにもそれが伝わり、お互い余裕を持って
トイレトレーニングに挑めると僕は思う。

最後に

トイレトレーニングとはトイレの仕方を身につけるのではなく、「習慣」を身につける物だ。
そしてあくまでもトレーニングなのだ。
どうしても大人に余裕がない時には、子どもに余裕がないことを伝えて、オムツでもいいか聞いたり、「誘ったらトイレに行こう」と約束することがあってもいいと思う。

お互い人間。大人と子どもお互いがやりやすく、お互いに嫌な経験にならない方法をじっくり探していくことも、トイレトレーニングに必要なポイントだと僕は思う。


子どもの食事についての記事はこちら!

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