見出し画像

保育士の思う子どもの食事で大切にしたい事

今回は保育士が子どもの食事で大切にしたい事について書いていこうと思う

僕は現在2歳児の担任をしている保育士だ。
僕が子どもの食事に対して大切にしていることは1つ「楽しい食事にする」ということだ。

最近のニュースで子どもが給食を完食するまで、4時間椅子に座らせ無理やり食べさせるというものや。食事中遊んでいる子どもを年下のクラスに行かせるなどというものがあるようだが、僕としてはそういった行動は逆効果だと思う。

「どうやったら食べるのか」「どうしたらお行儀良く食事をするのか」ということを考えると、年下クラスに行かせたり、無理やり食べさせることで、食べさせる事お行儀よくさせる事は一時的にできるのかもしれない。だが、果たしてそれが子どものためになっているのだろうか。

子どもだから食べなきゃいけない、子どものうちからお行儀を教えなければいけない。
僕はそんなことはないと思う。
もちろん、食事を残さないことや、お行儀良く食事をすることは大切だ。
だが、そもそも人間が食事をするこの理由はなんなのか。
それは、「生きるため」だ。

そもそも食事とは?

我々人間は生きるために食事という営みを行っている。
現代の社会で食事マナーはとても重要なものであるが、生きていく事がもっとも大切である子どもに食事マナーを教え込む必要は果たしてあるのだろうか。

僕が思うに、子どもは自分の力で食事マナーを獲得していくことができるのではないかと思う。
その原動力は「憧れ」だと思う。

保育園や幼稚園、家庭など社会の中で生きていく中で、子ども達はよく周りを見ている。
食事に限らず、言葉使いや人との関わり方、など周りにいる他者を見て子どもは学び育っている。

食事関しても、年上の子ども達や、一緒に食事をしている大人を見ている。
椅子に座り、楽しそうに食事をしていたり、美味しそうに様々なものを食べていたら、そこに参加しようとする。

我々大人もそうではないだろうか。
食べたことのないものでも、SNSで流行っていたり、身近な人が食べていたら興味を持つ。
ドレスコードのあるフランス料理屋に行ったら、外側からカトラリーを使う。

子どもに限らず、人間はその場その場の状況を見て適応する能力があると僕は思う。

最後に

人間の原動力は「◯◯みたい」だと僕は考える。
「食べてみたい」「使ってみたい」「遊んでみたい」「やってみたい」
など興味があるものには全力で取り組む力があるのが人間だと思う。

子どもの毎日の食事が楽しく、心地いい時間であることが子どもの成長を刺激する、1つの方法ではないかと僕は思う。

「子どもだから」「◯歳だから」と子どもの姿を考えるのではなく、
「この子には〇〇」というように、子ども1人1人に合った保育を僕は考えていきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?