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短歌・詩・俳句

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短歌・詩・猫を中心とした川柳などを掲載しています。
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2022年5月の記事一覧

ひま

ひま

 

高校時分、テスト監督をしている先生が羨ましくてならなかった。不勉強を悔いながら出来の悪い頭を必死に働かせて問題を解いているのに、いかにも暇そうに窓の外を眺めたり、椅子に腰掛けてぼんやりしていたり、中には野球の投球フォームをしてバランスを崩してひっくり返ったりする先生もいたが、いずれにしても、どの先生ものんびりと心地よく自由時間を楽しんでいるように見えた。
あんなご身分になってみたいと夢のよ

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柿若葉

柿若葉

柿若葉このやはらかき明るさを「初夏」と名付けてスマホにしまう

雨後の野

雨後の野

もうここでは、ゴールデンウイークの頃に田植えが終わりました。

今日は早く帰って、猫と散歩。

カミさんに言えないことは猫に言い(川柳?)

猫をバックに、田んぼに映る逆さ富士を撮ってみました。

以前に撮った写真ですがこっちの方が幻想的。

ぐっと気温が上がったので、今夜あたりから蛍が飛ぶと思います。

どこに隠れていたかと思うほど、命があふれ出してくるみずみずしい季節。

ちょっと逆説的ですが

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悲の器

悲の器

鉛筆を細く削りてなにごともなきがごとくに並べ置きけり

遂げざるは愛する心かもしれぬ春の雨降る路上に思ふ

人はみな硝子のやうに透きとほり ひっそりと悲を湛ふる器

「悲の器」は高橋和巳の小説のタイトルを借りてみました。
人は「悲しみの器」でしょうか?

春の歌

春の歌

春が今 ちひさな花のかたちして黄色な風に揺れてをります

春がちひさくお花畑のまんなかで欠伸をしてゐるやうだ 風が

未来とは また巡り来る春に咲く ちひさな花のちひさな記憶

のんびりと春を擬人化して歌ってみました。ちょっと童画風に。

ハハコグサ、キンポウゲ、スイセン、カタバミ、タンポポ、ヤマブキ・・
春の花は小さくて黄色くてという印象があります。

ゴールデンウィーク、いい天気ですね。
でも

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