週末レビュー7月28日:コロンビア大学MBA交換留学と勉強会


今週末からコロンビア大学のビジネススクールに交換留学するので、今週はその準備。MBA2年目に入って以来同期とコツコツ続けている基礎科目の復習、有志が集まってやったSocial Entrepreneurshipの勉強会の話を書く。留学期間中、NYでお茶スタンドのビジネスをするので、試作品を作るなどその準備もしたが、この話はまた来週詳しく書く。

コロンビアビジネススクールに交換留学留学

慶應からコロンビア大学へ8〜12月の間交換留学することになった。海外のトップスクールを目指して受験した過去があるので、それについて今回ちょっと振り返りたい。

自分は慶應のMBAに入る前約1年半、海外のトップスクールの受験勉強をしていた。GMAT(アメリカ大学院入試のセンター試験?のようなもの)の点数がどうしても届かず、諦めた。もともと受験も帰国子女枠で入ったこともあり、まともな受験は初めてだった。受験経験のない自分が周りの秀才を押しのけてGMAT700点以上の高得点(ネイティブを含めた確か全世界の受験者トップ2%の成績)を取れる気がしなかったので、会社のスポンサーシップに乗っかって(無事選ばれた)applyすることにした。派遣生として選ばれたものの、GMATが最低目標点数にすら達さなかった。1年半の間、飲みにもいかず、遊びにもいかず、家族に誓って1日も休まず、毎日勉強し続けた。この時は勉強を優先して、人生で初めて仕事の優先順位を下げた。この時の職場の自分はゲロが出そうなくらい嫌いだった。それでも色々気を使って良い評価をしてくれた周りの先輩方は本当に良い人たちだった。自分の頭の悪さを認識していたので、お金で解決できることは全てやろうと、後から計算したら予備校とか全て含めて550万円のお金をつぎ込んでいた。結果諦めることになったのは、父から言われた一言だった。実家に帰り、東京に戻る車の中で「お前は朝鮮人の息子で所詮は雑草やねんから、エリートになるような背伸びはするな。諦めろ。」と。この一言がボディブロのように効いて、自分はついにgive upすることにした。あの550万円の投資と、その間仕事に手を抜いてしまったことで失った仕事のチャンスはもったいないと思うことはあるけれど、この受験の失敗が自分が所詮雑草である事は明確に教えてくれた。今はそれを学べただけでも儲けものだと思う(ようにしている)。

話は戻って、それでもやっぱりMBAで学ぶ事は身につけておきたい。将来ビジネスの経験をした後に大学で教えたいと思っている。PHDをとりたいという気持ちが芽生え、慶應のMBAに行くことを決めた。国内の中でも慶應を選んだのは海外のトップスクールと提携した留学制度があったからだった。交換留学に行ったからといってそこのディグリーが付くわけでもないけれど、どうしても行けなかったトップスクールで学びたいと思って。

はたから見れば、負け犬の行動。ただ、他人がどうとかは置いといて、結果オーライだと思っている。日本語で基礎科目を母国語で学ばなければ、ここまで基礎が身に付く事がなかったと思う。色々学校がサポートしてくれたことで給付の奨学金で年間の授業料は実質半分くらいになった。その上2年で1500万の授業料がかかるコロンビアビジネススクールに学校から派遣生として送らせてもらって、自分は本当にラッキーだと勝手に思っている。

自分の惨めな受験の失敗から、行けなかった学校への交換留学。また、今回慶應の奨学金など含めいろんな人のサポートがあって交換留学にいけることになったので、その人たちに恥ずかしくないように。何より自分の未来のために一生懸命勉強しようと思う。

同期との勉強会(基礎科目復習)

慶應のMBAの基礎科目は、一年かけてマーケティング、組織管理、経営科学(数字に基づいた意思決定)、会計、経済・社会・企業、生産管理、ファイナンス、経営戦略の8つを100以上?のケースを通して学ぶ。これは相当な量のインプットで、自分は一年で消化できなかったので、2年目に入ってから、友人とひたらすら復習して自分の血肉になるように心がけている。自分は一度前職の楽天で次なる幹部を育成するという目的で行われたミニMBA講座のようなものにも参加した事がある。あんなものは相当頭良い人しかちゃんと消化できないと思う。今しっかり消化して勉強できているからこそそう思う。特別頭が良くない人は本気で上にあげた基礎科目でやる知識を身につけて実践に生かしたければ、MBAに行って本気で勉強することをお勧めする。ちなみに新卒、あるいはビジネス経験が少ない状態であの基礎科目を履修して復習することなくしっかり身につけている人は本当に少ないと思う。しっかり復習しましょう。

同期との勉強会(Social Entrepreneurship)

自分の父親はもともと消費者金融、不動産、建設業、飲食店と在日朝鮮人がやりそうな商売のほとんどをやってきた。その姿を子供の頃からずっと見てきたし、父の会社が一度倒産した際、お金がいかに残酷で人間らしい生活をするために必要なものか実感した。「家族は命より大切、お金は命と同じくらい大切」これが父の口癖。今はお金は大事じゃないという話があるが、一度僕の家族が経験した内容を体験して貰えば、父が言っている事が結構本質をついている事がわかると思う。とこの話を冒頭に出したのは、僕は父のように「金儲け」だけのために働きたくないと思っているから。父は綺麗事ゼロ、シンプルに金を儲けることだけを目的に会社をやっている。僕は父の考えとは対局の今の言葉でいうとSocial Entrepreneurship的な考えで起業を考えている。自分の関心エリアは国連のSDGsで言う貧困、教育、海洋資源。この他にも14つ国連は人類抱える大きな社会問題としてカテゴリわけしている。今回の勉強会ではソーシャルイッシューに関心のあるMBAの同期2人とイシューのマクロとミクロの全体を見える化、整理して、自分達が今持っている関心は本当に一番関心のあるものなのか。他に実は知らないだけであんじゃないのか、そういうことを確認しあった。それぞれ関心のある社会問題についてどういうアプローチを取るべきかマクロトップ3カテゴリーを選んでそのミクロ問題を定義した。そしてなぜその問題なのか、どう解決するべきか持論を共有しあった。まず自分の問題意識を人に伝えることで具体的に知れた。また同期の問題の捉え方や打ち手を聞いて参考になる点が多かった。


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