デザインの定義【SOCIAL DESIGN ACADEMIA第1回】
デザインやアートの学校に行った方が良い?
カンボジアでワッティーやプラネタリウムといった『わけわからない活動』をやっていると、日本の学生の方々から連絡をもらうことがある。
『社会貢献×アート・デザイン』のコンセプトに共感して、SocialCompassの活動に興味を持ってくるのだ。
ただ、我々の活動に興味を持ってくれる学生たちは、アートやデザインを学んでいるというよりも、国際協力や開発支援を学んでいる学生の方が圧倒的に多い。
中には、将来デザインやアートを使った国際交流や社会貢献の活動をやっていきたいと思い『デザインやアートの学校に行った方が良いですか?』との相談を受けることがある。
返答に悩む。
一応、私は美大卒だ。しかしながら、果たしてデザインやアートを学ぶ上で、2年も3年も学校に時間を費やす必要があるだろうか?
私なりに考えてみた、が・・・・ない気がする。
そこで、国際協力セクターやNGOやNPOなどの方々向けに、ソーシャルなデザインの簡単なデザイン講座をこのマガジンで連載していこうと思う。
「デザインとアートの違い」についてなどの基本的なことや、Adobeのソフトウェアの簡単な使い方、社会貢献活動においてデザインの持つ意義など、ソーシャルデザインについて私の経験談やノウハウをできる限り伝えていきたい。
デザインやアートを始めるにあたっての、ちょっとしたきっかけになってくれたら嬉しい。あとは『好きこそものの上手なれ』だ。
デザインとはなんなのか?
第一回目の今回は、まず『デザインとはなんなのか?』を、私なりに定義付けしてみたいと思う。
結論から言うと、デザインはコミュニケーションだ。
直訳すると『設計』と出てくるデザイン。
ちょっとしたお絵かきだろうと、イラストであろうと、漫画であろうと、可愛いお菓子のパッケージであろうと、それはコミュニケーションの手段である。
普通、コミュニケーションといえば、『会話』である。英語や外国語を学ぶのは、コミュニケーションの手段を増やすためだ。
要するに、『会話』は耳と使ったコミュニケーションだ。
ある意味、耳が聞こえなければ役には立たない。
それに対して、デザインは目を使ったコミニケーションだ。
言葉だけでは伝わらない感情や想いを、目に見えるもので伝える。そう言う意味では、文字もデザインだ。
よく、『アートとデザインは何が違うのか?』との考察がある。自分自身を表現をするアートも、大きく見ればデザインの一種なのかもしれない。
とはいえ、既存のデザインという言葉のイメージと比べると、いまいちピンと来ていない人もいるだろう。
こちらはどうだろうか?
商業デザイン。
ポスターやイラストや、TVCM。デザイナーの花形は通常、このイメージだ。広告代理店が入り、マーケティングをして、いかに『モノを売るため』にを考えられた、顧客の"目"に対して行われるコミュニケーション戦略だ。
しかし、このマガジンの連載の対象者は、こうした商業デザインを目指す人に対してではなく、ソーシャルなデザインに興味がある方々だ。
社会問題を解決するためのデザイン
『モノを売るため』が目的ではなく、『社会問題を解決するため』に目に見えるコミュニケーションをする。
その方法は、同じデザインでも全く違うものになってくるだろう。更には、デザインには『モノを売る』以上の可能性を秘めている。
人と人が共に生きていく上で、最も大切なことがコミュニケーションだ。
ストレスのほとんどが、人間関係だと言っても過言ではない。国際協力や海外で仕事をしている人は、言葉が通じない人間関係の大変さを身にしみてわかっているだろう。
言語も文化も違う人々とやりとりすることは、どれだけ英語や言語をマスターしても難しい。
国際問題のほとんどが、お互いの価値観や文化の違いから生じる、コミュニケーションの行き違いからなのではないだろうか?
世界のコミュニケーションが円滑に進ませることが、平和への一歩になっていく。デザインやアートには、そういった可能性を持っているのだ。
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