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20240629「濃淡を静かに」

今日も曇りで
柔らかな影が落ちる
輪郭の淡いで
それぞれが溶けるように
それでいて馴染んでいる
読みかけの本が数冊
どれも途中で
どれもが興味を引くもの
内部の変化では
そう遠くはないが
確かにわたしを更新するのだろう
同じようにはできてはいない
個々の状況で
それぞれが固有している
その場その場で
皆、生きている

紡がれた螺旋を柔らかにして
順番を変える
添えて離して
離散の途中で
息継ぎを数回
また出会えるのなら
何度でも旅に出よう
これまでも
これからも
そうしてまた
違うわたしに出会えるのだろう
溶けて行く眼差しの中で
知らずの間に添えられる
点火の摩擦
組み替えては
それらを試している

状況は刻一刻と
蔑みながらも
浮上の途中
よくある話しだとあなたは言う
雲間の階調を写し
断片的な言葉を千切り
放っては投げ
拾っては受け取る
咀嚼の訓練をそれ相応
煮え切れない塊を消化しては
自身の栄養とし
関係性の項目を移項して
別の環境に置いて
また何某を名乗るのだろう
差異の複数さを示し
濃淡を静かに味わうとして

今日も曇りで
柔らかな影が落ちる
輪郭の淡いで
それぞれが溶けるように
それでいて馴染んでいる
読みかけの本が数冊
どれも途中で
どれもが興味を引くもの
内部の変化では
そう遠くはないが
確かにわたしを更新するのだろう
同じようにはできてはいない
個々の状況で
それぞれが固有している
その場その場で
皆、生きている

紡がれた螺旋を柔らかにして
順番を変える
添えて離して
離散の途中で
息継ぎを数回
また出会えるのなら
何度でも旅に出よう
これまでも
これからも
そうしてまた
違うわたしに出会えるのだろう
溶けて行く眼差しの中で
知らずの間に添えられる
点火の摩擦
組み替えては
それらを試している

状況は刻一刻と
蔑みながらも
浮上の途中
よくある話しだとあなたは言う
雲間の階調を写し
断片的な言葉を千切り
放っては投げ
拾っては受け取る
咀嚼の訓練をそれ相応
煮え切れない塊を消化しては
自身の栄養とし
関係性の項目を移項して
別の環境に置いて
また何某を名乗るのだろう
差異の複数さを示し
濃淡を静かに味わうとして

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