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20240518「他者のわたし」

わたしが知らない
わたしのこと
どれもがわたしみたいで
何も知らないし
どうしたらいいのかさえ
制御もできない
少しばかりは気にしていて
一番近くに在るのだけれど
もう遠くへ行っては
また帰って来る
とんとんと肩をたたき
振り向くと
誰もそこにはいない
なはずのわたし自身
それ以外でも
もしかしたらいいのかもしれない

どれもが他者であるするなら
わたしもまた
その類いなのだろう
抱えつつ操れない
そんなわたしを
あなたは何というのだろう
気にしてるのに
気にしてない方が多いから
遠くまで離し
その距離の感覚を考慮して
戻る切符を時間で補う
また出て行くのに
戻ろうとする記憶の経験
加速しては
細切れに写し
切れ端を握る

わたしと距離を置き
聞こえるくらいの声で
応答している
時に途切れて
また修復を夢の最中に踊る
絶え間い分解を越え
誘った眼差しを拵えて
態度は横柄で厳か
叩きのめされる存在の言い訳
誰彼を含み
その間を放浪しては
小さな欠片を拾おうとしている
小石を蹴って
わたしを落としつつ
拾った何某に挨拶する
そして既に見つめられている

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