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20240708「それぞれの内声」

待っているのは誰なのか
並んで鳴いて
泣いては転び
烈火の暑さで
梅雨を過ごす
電線で歌って集まって
集会は賑やかさを醸す
どれもが曇って
湿り気が身体を纏う
つばくらめのほっぺに
紅がさし
熱をもって
滑空を持て余す
下に下に
そして
また上昇する

普段なら気にならないものの
それでいて気にしてしまうのは
わたしの欠片を持っていったから
いつかのそれを探してるのは
きっと気のせい
なのにまだ堪えきれない感情と
さらりと抜ける爽快感さえ
喉越しを揺らし
流れる水の冷たさを
今日も浴びることにする
でたらめの順番
着いては帰り
また翻る
朝の内に済ませておこう
そうこうするうちに
呼吸を整えている

ゆっくりと雲が流れ
山の方からビルの方へ
移動の準備はそこそこにして
今を集めて
そのままを得ている
取るに足りない落差でも
差分のずれさえ
ありのままを得る
既に在ることを知ってるのなら
どうにでもありそうなくらいに
滲みつつ身体を維持している
同等だとして意味の等価を募り
細胞全部を棚に上げ
そしてもう一度下ろしては
重心の感覚を定めている
それぞれの内外声を響かせつつも

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