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20240117「眠れない夜さえ」

ったくもぅって
てんでばらばらで
でもって
集まりつつも
それぞれが別々
言うなればの
浅い底を覗き
窺い知れない複雑な表面
それでいて
何もなかったように
すまし顔
すぐ泣くくせに
負けず嫌いだから
吠えては
きゃんきゃん
眠たげな目を擦って
はてここはどこって
まだ寝ぼけている
もう起きたらいいのに

揺すぶっても
いつまでも起きないから
意地悪したりしても
深い眠りだから
3年はわたしも眠れるだろう
それくらいの時間なら
きっと慣れるかもしれない
いろんなことがあったようで
あっという間の
そんな時間
いつものように
いつまでも
そんなことはないけれども
確かさの不確かさまでも
わたしはもう
こんがらがって
針を刺す糸穴さえ
通ることもできないけれど
声を上げて泣くこともできる

せめても布団をかぶせて
寒くならないように
寂しくならないように
眠ってるようで
いい夢でも見てるようで
返事も聞こえてこないけれど
思い出のあれこれがあるから
そのひとつひとつを思い出している
勝手な解釈でもいい
捏造でもいいから
別の夢を見てみたい
んでもって
自分を少し預けて
隙間を空けて
ぽんと浮かばせる
はじけるまではふわふわと
流れ浮かんでうわの空
虹色の覆いできらきらしてって
大海の雫が眼尻ににじむ

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