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20240627「億年分の一瞬」

連結の染みを見て
濃い色が滲み
わたしの汚れは相当だが
もう一度眠れるならば
少しは紛れるだろう
拡散した粒たちが
ふわと浮かび
ゆっくりと落ちてくる
どれもが積もり
圧縮されつつ
また飛び上がる
かき混ぜられた空気を吸って
起きているのか
眠っているのか
本当の所はわかっていない
億年分の一瞬を生きている

慎ましく
太々しい
現象の回数をこなし
開けた場面を解釈している
然もありなん
どれもが不鮮明でありつつ
かつ意識の朦朧さで
籠を被る
格子状の網の目越しに注視して
限界まで描写を残す
それもまた残像であって
妄想の類い
よくあることだが
それもまた遠退いている
それでいいのだと
何だかちょっとほっとしている

滲んだ影を踏み
零れるものを拾いつつ
まずまず忙しい
揺られた電車でどこへ行こう
次に止まるのはいつなのか
更に越境して
またその川を越える
乗せられた身体を嗅いで
わたしたちのしもべを遣わせ
明日を乗せる
託したそれらを各々が受け持つ
重ければ放せばいい
他の誰かが担ぐだけ
天秤でバランス組んで
おっちら進む
自然の重心をのっそり歩んでいる

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