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20231205「わたしたちの淡い」

振り向けば誰もいない
けれども
出会った誰彼のことを
まだ憶えているのなら
それでいい
これから出会う人たちも
近づきつつ遠くへ
そしてわたしは気づかないように
そのことを忘れてしまう
そうだろう
どれもが零れるように
どれもが溢れるように
わたしを増減させ
あなたのところまで足を伸ばし
たどり着ける所まで
行ってみよう
違う風景だとしら
どんなに素晴らしいのか
それすらもわかってないけれど

教えてもらった
数々のこと
役に立ったりそうでなかったり
それらを駆使してわたしを動かす
回らない頭のどこか
触れられない気持ちの奥
上下する波に浚われ
寄せて返す
その淡いに漂って
言い表せないものまでも
既に在るのに
言葉が出ないのは
どうしてなのだろう
違う言語ならいいのか
動物たちにも聞いてみたいと
のっそり呟く
空気を伝い
聞こえない音階でも
遠くへ届いてしまうかもしれないのに

皆が皆であり
わたしも含まれているのなら
何だかありがたいようで
そんなに普段は思ってもないけれど
確かにそうなら
そんな状況を具に見ておこう
風の匂いに乗って
届けられる状況にも
尾鰭で推進している
波間からの波紋を
一粒で落とす
拡散される混ぜ物までも
誰かが調整してるのだろう
身体を増減させ
違う意識で賄うわたしたち
別の見解を行き渡らせ
真偽を求めている
現象の奥で待っている
ゆっくり進みまた戻る

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